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　　　　『 米金融政策と来年の相場 』



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 　　　　　　　　　　 　◎　ハロー株式　◎　　　　　 　2022/12/21 夕刊

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こんにちは。ａｑｕａです。

　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が今年３月１６日に３年ぶりとなる利上げを決
めた際は、それまでの過程でＦＲＢは金融引き締めの道筋を示していたことも
あって利上げ決定当日のＮＹ株は大きく上昇しました。

　昨日は日銀が１０年来の大規模金融緩和に修正を加え、実質的に金融引き締
めに転じましたが、唐突感は否めず、市場は大きく混乱しました。

　ところで、先日は毎日、産経、日経、東京、共同通信など在京新聞・通信８
社の社会部長らが選ぶ「今年の十大ニュース」が発表され、上位は下記のよう
な順位となっています。


　　　１位　安倍元首相が撃たれ死亡、国葬に世論二分

　　　２位　ロシアがウクライナ侵攻、核威嚇で緊張

　　　３位　旧統一教会が社会問題化、政界との関係明らかに

　　　４位　東京五輪汚職で組織委元理事ら逮捕

　　　５位　知床観光船事故、乗客乗員２６人が死亡・行方不明に


　経済記者が今選ぶとすれば、今回の「日銀の政策修正」は間違いなく上位に
ランキングされます。




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　～目次～　　　　　　　　　 編集者：ａｑｕａ［ aqua@aqua-inter.com ］
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 １．今日の相場

 ２．本日の新規上場

 ３．ゼロクリア





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【１】今日の相場　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎日経平均　　２６３８７.７２（－１８０.３１）▼０.６８％
◎ＴＯＰＩＸ　　１８９３.３２（－　１２.２７）▼０.６４％

◎売買高概算　　　１７億７９６０万株
◎売買代金概算　　　３兆７１９１億円
◎時価総額　　　６７８兆３２４１億円

◎値上り銘柄数　４００　　値下り銘柄数　１３８７　　変わらず　５１

◎騰落レシオ（２５日）　８８.７７％（前日比５.８３％低下）

◎サイコロ（日経平均）　５勝７敗　〇●●〇●〇〇●●●●● ４１.６％

◎カイリ率（日経平均）２５日線比 －５.１３％　７５日線比 －３.９６％

◎為替　　（対 ド ル）１３２.１２（前日比０.４６円高）
　　　　　（対ユーロ）１４０.２０（前日比０.５０円高）

◎売買代金上位（プライム）

 １.レーザテク＜６９２０＞　２３１８５円（－　　４５円）３００５億円
 ２.三菱ＵＦＪ＜８３０６＞　 ８５０.５円（＋ ３２.１円）２６７８億円
 ３.三井住友　＜８３１６＞　　５１７９円（＋　２０５円）１６８６億円
 ４.トヨタ　　＜７２０３＞ １８０８.０円（－ ３７.０円）　８９２億円
 ５.ソフバンＧ＜９９８４＞　　５８００円（＋　　７４円）　６９７億円



◆相場概況

　本日の日経平均株価は５日連続安で１８０円（０．６８％）安の２万６３８
７円、新興株の値動きを示す東証グロース市場指数も５日連続安で４Ｐ（０．
５１％）安の９１７Ｐです。日経平均株価はこの５日間で１７６９円、東証グ
ロース市場指数は８５Ｐの下げとなっています。

　昨晩のＮＹ市場は値ごろ感からの買いが入ってダウは９２ドル（０．２％）
高、ナスダックは１Ｐの小幅高。東京市場は日経平均株価で２１円安のオープ
ニングとなりました。連日の下げの後だけに売り一巡後は押し目買いが入って
１０：４９には４８円高まで浮上しましたが、再び日銀の大規模緩和修正の結
果を受けた売りが出てマイナスに転じています。

　業種別では、円相場の１３２円前後への円高進行が嫌気され、自動車、電機、
機械、精密などの輸出セクターや不動産の下げが目立ち、一方で銀行株が大幅
高、海運、空運も上げています。

　個別銘柄では、相場全般安の中にあって、銀行株が連日で大幅高。昨日に日
銀が大規模緩和の修正を決定し、長期金利の変動幅の上限を従来のプラス０．
２５％からプラス０．５０％に引き上げることを発表。長期金利が上昇するこ
とで銀行の利ザヤが改善に向かうとの期待が膨らみ、買いが継続しています。

　三菱ＵＦＪは昨日の４６．２円高に続いて３２．１円高の８５０．５円、三
井住友ＦＧも同２５３円高に続いて２０５円高の５１７９円、りそなＨＤも４
１．６円高に続いて２１．１円高の７１３．６円。

　地銀株では千葉銀が昨日の４８円高に続いて８円高の９２２円、ふくおかＦ
Ｇも１円高の２８５０円と年初来高値更新。金融関連として第一生命ＨＤも６
４．５円高の２９５０円、傘下に太陽生命や大同生命を有するＴ＆Ｄも２８円
高の１８１７円と年初来高値更新です。

　「スマスロ北斗の拳」がパチスロ遊技機として適合通知を受けたことでセガ
サミーが９２円高の１９７６円、業績好調でパチンコホール向けコンピュータ
システム最大手のダイコク電機は６２円高の２０３０円と年初来高値更新。

　円高メリットで業務スーパーの神戸物産が２０５円高の３８３５円、同じく
円高メリットで家具のニトリも４９５円高の１万６４３０円、リコーと資本提
携契約したグループウェアのサイボウズが９９円高の２４２５円と値を上げて
います。

　本日の新高値銘柄は、ヤクルト、ニチレイ、ダイコク電機、しずおかＦＧ、
千葉銀、かんぽ生命、三菱ＵＦＪ、三井住友ＦＧ、りそな、第一生命、Ｔ＆Ｄ
・・・等々です。



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【２】本日の新規上場（ＩＰＯ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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（Ｇ・９３３８）インフォリッチ　※上場２日目

　　　事業内容：スマートフォン向けの携帯充電器のシェアリング
　　　公開価格：　４６００円

　　　　　初値：１０５１０円
　　　　　高値：１０５８０円
　　　　　安値：　７６４０円
　　　　　終値：　８６２０円



（Ｇ・２９３７）サンクゼール
　　　事業内容：食品製造販売
　　　公開価格：１８００円

　　　　　初値：２２０１円
　　　　　高値：２５９８円
　　　　　安値：２１３４円
　　　　　終値：２５９８円



（Ｇ・５２４２）アイズ
　　　事業内容：広告主と掲載媒体をマッチングするサイトを運営
　　　公開価格：２２００円

　　　　　初値：５１６０円
　　　　　高値：５２５０円
　　　　　安値：４１６０円
　　　　　終値：４１６０円　※ストップ安



（Ｇ・５２４３）ノート
　　　事業内容：コンテンツ投稿サイトの運営
　　　公開価格：３４０円

　　　　　初値：５２１円
　　　　　高値：５６１円
　　　　　安値：４２１円
　　　　　終値：４３９円




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【４】ゼロクリア　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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　今年の取引も残すところあと数日、年内受け渡しベースでは５営業日を残す
のみとなりました。

　ところで、前にもご紹介いたしましたが、年末に自分の持ち株を全てを売却
する投資家がいます。

　その投資家は、年間に何回かの商いをするものの、年末に一度全て手仕舞い、
その年の投資損益を確定し、年末年始で熟考し有望性に変わりないとすれば、
年明け早々に有望な銘柄については買い戻すそうです。

　もちろん、年末と年始の株価には多少なりとも価格差があるでしょうし、安
くなったとはいえ手数料もかかります。また、税金の問題もあります。

　ただ、相場から資金を一旦引き上げて、冷静に、客観的に相場を見つめ直す
ことの重要性は昔から言われていることです。

　また、このやり方では結果的に塩漬け株は持ちません。「もう少し待てばも
っと上がるかもしれない。しかし、そうならないかもしれない」そういう状況
下で、価格的な水準を度外視してこのように半ば強制的にゼロクリアする手法
は、意外に効果があるのかもしれません。

　ゼロクリアするしないは別としまして、定期的に客観的に冷静に保有銘柄の
見直しを行うことは大切です。





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【５】編集後記                           　 　　　 aqua@aqua-inter.com
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日銀の政策修正により、金利が上昇し、為替は円高に振れています。これを受
けて株式市場では金利上昇や円高で恩恵を受ける銘柄が買われ、円高がデメリ
ットとなる銘柄が下げており、分かりやすい相場展開となっています。

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　　～　最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。～　　　
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