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こんにちは。aquaです。

 相場の天井形成時と底値形成時の最も典型的な形はダブル型(ダブルトップ、
ダブルボトム)です。

 ダブルトップとは、2度同じような水準で頭打ちとなる形で、2つのトップ
(天井)を順番に「一番天井、二番天井」と呼びます。逆のパターンのダブル
ボトムは、2度同じような水準で反発する形で、2つのボトム(底)をそれぞ
れ「一番底、二番底」と呼びます。

 ダブルボトムの場合、二番底確認後、W字の真ん中の山(ネックライン)を
上に抜ければダブルボトムが確定します。その時点で下落トレンドが一旦終了
した可能性が高いと判断できます。

 ちなみに下記は年初からのNYダウの動きで、下段は直近(10月17日ま
で)の動きを拡大した図になります。

 NYダウは9月30日と10月13日で2つのボトムを形成しており、W字
の真ん中の山となる10月5日の高値3万0454ドルを抜ければダブルボト
ムが完成します。

  → http://www.aqua-inter.com/document/221018.html


 ネックナラインを抜けなかったり、形が崩れたりしてそうならないケースも
ありますが、今後の動きが注目されます。


 

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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.プラザ合意とブラックマンデー





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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  27156.14(+380.35)△1.42%
◎TOPIX  1901.44(+ 21.88)△1.16%

◎売買高概算   11億0672万株
◎売買代金概算   2兆7486億円
◎時価総額   685兆0656億円

◎値上り銘柄数 1587  値下り銘柄数 208  変わらず 42

◎騰落レシオ(25日) 92.07%(前日比0.93%低下)

◎サイコロ(日経平均) 6勝6敗 ●〇〇〇〇●●●●〇●〇 50.0%

◎カイリ率(日経平均)25日線比 +0.26% 75日線比 -1.12%
 
◎為替  (対 ド ル)148.92(前日比0.28円安)
     (対ユーロ)146.66(前日比1.78円安)

◎売買代金上位(プライム)

 1.レーザテク<6920> 17770円(+ 850円)1726億円
 2.ソフバンG<9984>  5537円(-  12円)1214億円
 3.東京エレク<8035> 37220円(+ 500円) 731億円
 4.ファストリ<9983> 85150円(+ 950円) 727億円
 5.三菱UFJ<8306>  681.9円(+  6.6円) 458億円



◆相場概況

 本日の日経平均株価は、380円(1.42%)高の2万7156円、新興
株の値動きを示す東証グロース市場指数は23P(2.58%)の大幅高で9
32Pです。

 英国の財政懸念が後退して金融市場の混乱が収束に向かうとの期待から昨晩
のNYダウは550ドル(1.86%)、ナスダックも354P(3.43%
)の大幅高。これを受けて東京市場も朝方から買いが先行し、日経平均株価は
2万7000円台を回復しています。円相場は朝方一時149円台乗せとなっ
ています。

 業種別では、精密、陸運、空運、医薬品、電機、機械などの上げが目立ちま
す。

 個別銘柄では、昨日に続いて百貨店株や空運、陸運といった経済再開(リオ
ープン)・インバウンド関連株が軒並み上昇。

 三越伊勢丹が22円高の1376円、高島屋が10円高の1870円、07
年に阪急と阪神百貨店が統合したH2Oも9円高の1258円、銀座老舗百貨
店の松屋も36円高の1159円といずれも年初来高値を更新。

 円相場が一時1ドル=149台の円安に進行し、インバウンドへの期待の高
まりも買いを誘っています。

 「全国旅行割」が11日から始まり、旅行予約サイトで即日完売のエリアも
あるなど活況を呈しており、連日で関連銘柄が軒並み高。ANAが34円高の
2905円、JALが52円高の2793円。JR東海が230円高の1万7
720円、JR東日本は168円高の8158円と年初来高値を更新。

 他にもインバウンド関連でホテルを全国展開する共立メンテナンスが60円
高の6420円。ロイヤルホテルが91円高の1550円と連日の大幅高、帝
国ホテルも26円高の1965円と年初来高値更新です。羽田空港ターミナル
ビル大家の日本空港ビルが310円高の6300円と大幅高です。

 直近スペシャル版にてご紹介の日本電子が200円高の5280円、味の素
は76円高の4094円と年初来高値更新です。

 本日の新高値銘柄は、味の素、三越伊勢丹、高島屋、松屋、H2O、エーザ
イ、平和、SANKYO、東武、東急、JR東日本・・・等々です。



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【2】プラザ合意とブラックマンデー                **
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 ニューヨーク株式市場において、過去に何度も急落したことがある10月は
「悪魔がひそむ月」と呼ばれます。

 ニューヨーク株式市場における10月の急落と言えば、世界恐慌の引き金を
引いた1929年の「暗黒の木曜日」もそうですが、1987年10月19日
の月曜日に発生した「ブラックマンデー」がよく知られています。

 1985年9月、米国の財政赤字、貿易赤字のいわゆる双子の赤字を解決す
べく、ニューヨークのプラザホテルに先進5カ国の金融当局者が一堂に会しま
した。ここで、為替をドル安方向に誘導するとの合意(プラザ合意)がなされ、
それ以降、急激に円高・ドル安が進むことになります。

 1987年のアメリカ経済は金融機関の不良債権問題等で停滞しており、一
方でドル安は資本流出とインフレ進行の危険をはらんでいました。

 景気の下支えのためには金利を上げにくい状況で、反面、ドル防衛のために
利上げが必要であるという難しい舵取りを任された、当時就任したばかりのグ
リーンスパンFRB議長は9月、ドル防衛策として金利の引き上げに動きます。

 金利の引き上げはドル安に歯止めをかけることが狙いでしたが、金利上昇が
投資と消費を抑制し、米国景気を悪化させてしまえばNY株式市場は下落し、
それがさらにドル安に拍車をかける恐れがありました。

 その場合、ドル安→資本流出→金利上昇→景気悪化→株安の悪循環が懸念さ
れます。

 そうした悪循環が引き起こされることを市場が不安視しているところへ、当
時のアメリカ財務長官の「ドル安容認」発言が伝わり、市場の不安心理が高ま
ります。

 10月15日木曜日のNYダウは48ドルの下落、翌16日金曜日は108
ドル(約4.6%)の急落、NYダウは2247ドルにてその週を終えました。

 週明け19日のNY株式市場では、就任間もないグリーンスパンFRB議長
の手腕が懐疑的に見られていたことや機械的に売り注文を出すストップロス・
オーダーが下落に拍車をかけ、2247ドルから1739ドルへ、わずか1日
で508ドル(22.6%)の大暴落となります。

 これが世に言う「ブラックマンデー」で、昨日のダウ(3万0185ドル)
に当時の下落率を当てはめてみますと、わずか1日で約6820ドル下げたこ
とになります。





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【3】編集後記                                 aqua@aqua-inter.com
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ちなみに現時点でNYダウの先物は400ドル超上昇しており、ネックライン
の3万0454ドルを上回る3万0600ドル台で推移しています。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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発行:アクアリンクス株式会社     関東財務局長(金商)第2282号
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