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こんにちは。ａｑｕａです。

　今日で５月の取引が終了しました。日経平均は月間で２カ月ぶりに上昇、５
月月間のパフォーマンスは４３１円（１．６％）高となりました。

　ちなみに５月相場（日経平均）の安値は５月１２日の２万５９４５円、高値
は本日の２万７４６３円で、高安の差は１５１８円でした。


　ところで、欧州連合（ＥＵ）首脳がロシア産原油の輸入禁止で合意しました。

　当初はロシア産原油への依存度が高いハンガリーの反対で協議が難航してい
ましたが、ハンガリーが主に利用するパイプライン経由の原油輸入については
一時的に例外扱いとする妥協案が決め手となりました。

　これによりハンガリーのエネルギー調達には当面影響しませんが、欧州全体
でロシアからの輸入の３分の２を占める海上輸送が禁止されます。

　ドイツとポーランドが利用しているパイプラインは年内に停止することも決
まっており、年内に欧州向けロシア産原油の９割以上が禁輸となります。

　これを受けてＮＹ原油先物（ＷＴＩ）は時間外取引で、連休前比で３．６％
ほど高い１バレル＝１１９ドル台前半にまで上伸しています。


　※先週末までの原油（ＷＴＩ）相場の推移 
　　　　　　　　　　　　　　　　 https://y.bmd.jp/90/2156/14/1




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　～目次～　　　　　　　　　 編集者：ａｑｕａ［ aqua@aqua-inter.com ］
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 １．今日の相場

 ２．雇用動向、小売業販売額など

 ３．鉱工業生産、住宅着工戸数など





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【１】今日の相場　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎日経平均　　２７２７９.８０（－　８９.６３）▼０.３３％
◎ＴＯＰＩＸ　　１９１２.６７（－　　９.７７）▼０.５１％

◎売買高概算　　　２２億８８８０万株
◎売買代金概算　　　５兆５０８８億円
◎時価総額　　　６８９兆５８４５億円

◎値上り銘柄数　　５８９　　◎（年初来）新高値　９６
◎値下り銘柄数　１１８４　　◎（年初来）新安値　１２
◎変わらず　　　　　６４

◎騰落レシオ（２５日）　９５.８５％（前日比５.９４％低下）

◎サイコロ（日経平均）　７勝５敗　〇〇〇●〇〇●●●〇〇●　 ５８.３％

◎カイリ率（日経平均）２５日線比　＋２.１６％　７５日線比　＋１.７９％

　
◎為替　　（対 ド ル）１２７.７６（前日比０.４１円安）
　　　　　（対ユーロ）１３７.３１（前日比０.４９円安）


◎売買代金上位（プライム）

 １.レーザテク＜６９２０＞　１８７８０円（＋ 　１５５円） １８４７億円
 ２.リクルート＜６０９８＞　　４７３７円（＋　　 ４０円） １２６４億円
 ３.郵船　　　＜９１０１＞　１０７００円（－ 　２３０円） 　９１７億円
 ４.川崎汽船　＜９１０７＞　１０２４０円（－ 　３７０円） 　８７７億円
 ５.信越化学　＜４０６３＞　１８３３５円（＋　　 ８５円） 　８４０億円



◆相場概況

　本日の日経平均株価は８９円（０．３３％）安の２万７２７９円です。新興
株の値動きを示す東証グロース市場Ｃｏｒｅ指数は１１Ｐ（１．４２％）安の
７８４Ｐです。

　昨晩のＮＹ市場はメモリアルデーの祝日で休場となり、材料難の中、東京市
場は昨日に５８７円の大幅高となった後だけに朝方からやや売りが優勢。もっ
とも下値を売り込む動きは限定的で下値はしっかり。前日の大幅高を踏まえる
と底堅い値動きとなっています。

　そうした中、欧州連合（ＥＵ）がロシア産石油の輸入を禁止することを柱と
する追加制裁で合意したことを受けて原油価格が１１７ドル台と大きく上昇し
ており、石油株の上昇が目立ちます。

　業種別では石油、保険などが高く、一方で海運、不動産、空運、銀行、建設、
精密などが下げています。

　個別銘柄では、石油株が軒並み高で原油ガス開発生産国内最大手のＩＮＰＥ
Ｘが９８円高の１６７９円、石油資源開発も２３４円高の３１５５円と大幅高
でいずれも年初来高値を更新。欧州連合（ＥＵ）がロシア産石油の輸入を禁止
することを柱とする追加制裁で合意したことを受けて原油価格が１１７ドル台
と大きく上昇しており、収益拡大期待から買いが膨らんでいます。

　中国・上海市がコロナ感染拡大に伴う都市封鎖（ロックダウン）を６月１日
から解除すると発表し、中国での原油需要拡大への思惑も強まっています。

　太陽光発電設備大手のウエストＨＤが３日連続高で７５円高の４６４０円。
あいおいニッセイ同和損害保険と資本業務提携し、全国の自治体や中小企業に
太陽光発電パネルの設置を拡大すると報じられ、好感した買いが入っています。

　政府が６月上旬にまとめる経済財政運営の指針「骨太の方針」に、全国民に
毎年の歯科健診を義務付ける国民皆歯科健診の導入の検討と報じられ、昨日５
８円高となった歯科材料器具大手の松風が本日も１５７円の大幅高で１６５９
円。

　その他、ＥＶ向け電池セパレーター用押出成形機の芝浦機械が１２５円高の
３２７５円、スポーツウェア大手で伊藤忠傘下のデサントが１０７円高の２５
５３円、ガス水道メーター大手の愛知時計が７９円高の１５９０円、一押しで
温度センサー最大手の芝浦電子が１２０円高の５８９０円と値を上げています。

　本日の新高値銘柄は、ショーボンド、ＩＮＰＥＸ、石油資源、サッポロ、第
一三共、東邦チタ、コマツ、東光高岳、東宝、東映・・・等々です。




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【２】雇用動向、小売業販売額など　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎雇用動向（４月、前月比）
　――――
　完全失業率　　　２．５％（前月比０．１　低下）　３カ月連続改善

　有効求人倍率　１．２３倍（前月比０．０１上昇）　４カ月連続改善




◎小売業販売額（４月速報）
　――――――
　１２兆５５１０億円（前年同月比２．９％増）　※市場予想２．６％増

　前年比で２カ月連続プラス。季節調整後の前月比も０．８％増で２カ月連続
　プラス。小売業の基調判断は前月までの「横ばい傾向」から「持ち直しの動
　き」に上方修正されました。

　尚、業態別大型小売店の月間販売額および前年比増減率は下記のようになっ
　ています。※増収率が大きい順。

　　百貨店　　　　　　　４１８１億円　１８．２％増　　２カ月連続増収
　　ドラッグストア　　　６１９２億円　　３．２％増　１２カ月連続増収
　　コンビニ　　　　　　９３７３億円　　２．７％増　　５カ月連続増収
　　家電量販店　　　　　３５７８億円　　１．４％増　　２カ月連続増収
　　スーパー　　　　１兆２０５８億円　　０．６％増　　３カ月連続増収
　　ホームセンター　　　２９８６億円　　１．５％減　１２カ月連続減収




◎消費動向調査（５月）
　――――――
　消費者態度指数　３４．１　前月比１．１ポイント上昇

　上昇は２カ月連続で、指数を構成する４項目（暮らし向き、収入の増え方、
　雇用環境、耐久消費財の買い時判断）すべてが改善。中でも「雇用環境」
　の改善が顕著でした。

　尚、消費者心理の基調判断は前月までの「弱い動きがみられる」から「下
　げ止まりの動きがみられる」に上方修正されました。上昇修正は７カ月ぶ
　りです。




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【３】鉱工業生産、住宅着工戸数など　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎鉱工業生産指数（４月速報、２０１５年＝１００）
　―――――――
　９５．２（前月比１．３％低下）　※市場予想０．２％低下


　中国上海市のロックダウン（都市封鎖）が、物流や部品調達の面で生産に影
　響し３カ月ぶりに低下。鉱工業生産の基調判断は前月までの「持ち直しの動
　き」から「足踏み」に下方修正となりました。

　尚、生産計画から算出する予測指数は５月が４．８％上昇、６月は上海のロ
　ックダウン解除により８．９％の大幅上昇見込みとなっています。




◎新設住宅着工戸数（４月）
　――――――――
　７万６１７９戸（前年同月比２．２％増）　※市場予想３．０％増

　前年実績を上回るのは１４カ月連続。

　（内訳）持家　　前年比　８．１％減　　５カ月連続減少
　　　　　貸家　　　〃　　２．１％増　１４カ月連続増加
　　　　　分譲　　　〃　１２．１％増　　３カ月連続増加




◎中国ＰＭＩ（国家統計局、５月）
　―――――
　製造業　 ４９．６（前月比 ＋２．２）　※市場予想 ４８．６

　非製造業 ４７．８（前月比 ＋５．９）　※　　〃　 ４５．５

　総合　　 ４８．４　前月比 ＋５．７

　
　上海市の行動制限の一部緩和を受けて製造業・非製造業ともに景況感が改善
　したものの、いずれも好不況の分岐点となる５０を３カ月連続で下回ってい
　ます。ただ、６月１日から上海市のロックダウンが事実上解除されるため、
　製造業・非製造業ともに景況感のさらなる改善が見込まれます。





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【４】編集後記                           　 　　　 aqua@aqua-inter.com
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３連休明けのＮＹ株式市場では、上海市のロックダウン（都市封鎖）解除がプ
ラス材料となりますが、欧州がロシア産原油の例外あり禁輸で合意したことを
受けてインフレ見通しの変化や米金利の動きなども注目されます。

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　　～　最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。～　　　
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