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こんにちは。aquaです。

 東京証券取引所が発表した「投資部門別売買状況」によりますと、今年度上
期(4~9月)に海外投資家は日本株(現物)を1兆5281億円売り越しま
した。

 4月から9月の間に円相場(対ドル)は30円超の急落となっており、日経
新聞は「(海外投資家は)ドル建てでの価値の目減りを嫌い、日本株を売る姿
勢を強めている」と解説しています。

 補足しますと、1ドル=110円の時に日本円で1000円のモノはドルで
みると約9.1ドル。1ドル=144円まで円安が進めば、日本円での価値が
1000円で変わらなかったとしてもドルでの価値は約7ドルに目減りします。
これを嫌ったということです。

 尚、先週(9月26日~30日)の投資部門別売買状況によりますと、海外
投資家は現物と先物の合計で2兆円超の売り越しとなっています。週間の売越
額としては2015年以降で最大です。

 状況としては、9月21日に米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げを決
定し、先行きの金利見通しを引き上げ。日米の金利差拡大観測から22日には
円相場が一時1ドル=145.90円と1998年8月以来およそ24年ぶり
の安値を付け、23日にトラス英政権が大規模減税と国債の増発計画を発表し
欧州債が急落。26日以降も米金融当局者らからタカ派発言が相次ぎ、金融引
き締めによる景気悪化懸念から先週の日経平均は1216円安となりました。

 ちなみに今週の日経平均は週初から4日連続で上昇し(4日間で1374円
の上昇)、本日は今晩発表の米雇用統計待ちで下げたものの週間では1178
円高となり、先週下げた分をほぼ取り戻した形です。

 状況としては英国が大規模減税案を撤回したことや豪中銀が景気への配慮で
引き締めペースを緩めたこと、経済指標の悪化で米国の金融引き締めペースも
鈍化するとの期待が高まったこと、日銀の介入により円安進行のペースが鈍っ
たことなどがあります。

 状況は常に流動的ではありますが、状況の変化を映してシナリオの修正に伴
う持ち高の調整があったのかどうか、来週発表される今週(10月3日~7日
)の部門別売買動向が注目されます。



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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.本日の新規上場

 3.賃金、消費支出など






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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  27116.11(-195.19)▼0.70%
◎TOPIX  1906.80(- 15.67)▼0.82%

◎売買高概算   11億1196万株
◎売買代金概算   2兆7195億円
◎時価総額   686兆5634億円

◎値上り銘柄数 500  値下り銘柄数 1254  変わらず 82

◎騰落レシオ(25日) 88.27%(前日比0.78%低下)

◎サイコロ(日経平均) 6勝6敗 ●●●〇●〇●〇〇〇〇● 50.0%

◎カイリ率(日経平均)25日線比 -0.77% 75日線比 -1.22%
 
◎為替  (対 ド ル)145.00(前日比0.43円安)
     (対ユーロ)141.95(前日比1.33円高)

◎売買代金上位(プライム)

 1.レーザテク<6920> 17075円(+ 615円)1992億円
 2.ソフバンG<9984>  5504円(+  10円) 922億円
 3.東京エレク<8035> 38830円(- 310円) 664億円
 4.トヨタ自 <7203> 1985.5円(- 14.5円) 553億円
 5.三菱UFJ<8306>  652.7円(- 15.0円) 481億円



◆相場概況

 本日の日経平均株価は195円(0.71%)安の2万7116円、新興株
の値動きを示す東証グロース市場指数は12P(1.35%)安の921Pで
す。

 昨晩のNYダウは346ドル(1.15%)安、ナスダックは75P(0.
68%)安となり、東京市場も朝方から売りが先行。昨日までの4日連続高で
累計1374円の上げ幅となった後だけに、また3連休前の週末とあって買い
手控え気分は強く、終日安い水準での値動きとなっています。注目の米9月雇
用統計の発表を今晩21:30(日本時間)に控えていることも手控え気分を
強めています。

 業種別では陸運、空運が高く、一方で保険、海運、機械、非鉄、電力ガス、
銀行などの下げが目立ちます。

 個別銘柄では、カスタムLSI首位で電子部品大手のロームが5日連続高、
230円高の1万0580円です。パワー半導体が好調で円安も追い風となり、
4~9月期の連結純利益が前年同期比69%の大幅増で520億円になったと
発表。従来計画320億円も大きく上回り、好感した買いが入っています。

 工具・ベアリング・産業用ロボット大手の不二越が5日連続高で130円高
の3905円。22年11月期第3四半期累計(21年12月~22年8月)
の営業利益が前年同期比22%増の129億円と好調。好感した買いが入って
います。

 発光ダイオード(LED)やパワー半導体向けのリードフレームを主力とす
るエノモトが240円高の1632円と大幅高。業績好調かつPER6倍台、
PBR0.5倍台、配当利回り3.8%台と割安感が意識され、先高期待から
の買いが入っています。

 その他、フレキシブルプリント基板の太洋工業が米国の医療機器メーカー向
けに販路を開拓したと報じられて80円高の480円とストップ高。

 消費関連代表格の三越伊勢丹が6円高の1270円と連日で上昇、経済再開
関連でホテル椿山荘東京やビジネスのワシントンホテルを展開する藤田観光も
103円高の3030円、JALも24円高の2701円といずれも年初来高
値を更新です。

 本日の新高値銘柄は、東洋炭素、ハピネット、力の源、藤田観光、SANK
YO、JAL、三越伊勢丹、阪急阪神・・・等々です。



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【2】本日の新規上場(IPO)                  **
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(東G・7112)キューブ

    事業内容:MARK&LONA等の自社ブランド衣料品の企画・小売

    公開価格:2140円
      初値:2190円
      高値:2275円
      安値:1875円
      終値:1920円




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【3】賃金、消費支出など                     **
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◎毎月勤労統計(8月速報、前年同月比)
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 現金給与総額  1.7%増  8カ月連続増加 ※実際の支給額
 実質賃金    1.7%減  5カ月連続減少 ※物価の影響除

 所定外労働時間 4.2%増 17カ月連続増加 ※残業時間
 所定外給与   4.3%増 17カ月連続増加 ※残業代等

 物価の上昇に賃金の上昇が追い付かず、物価の影響を除いた実質賃金のマイ
 ナスが続いています。




◎家計調査(8月、実質消費支出)
 ――――
 前年比 5.1%増 3カ月連続増加  ※市場予想6.7%増
 前月比 1.7%減 2カ月連続減少

 増加幅は市場予想に届かなかったものの、行動制限を伴わないお盆・夏休み
 による人の動きが活発で、「教養娯楽サービス(宿泊料や旅行費)」「交通
 (運賃)」「外食」などの項目の増加が顕著でした。




◎特定サービス産業動態統計(8月速報、売上高の前年同月比)
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 遊園地・テーマパーク   2.61倍(10カ月連続増収)
 ボウリング場      30.0%増(10カ月連続 〃 )
 エンジニアリング業   26.1%増( 2カ月ぶり 〃 )
 結婚式場業       25.6%増(17カ月連続 〃 )
 クレジットカード業   20.1%増(18カ月連続 〃 )

 外国語会話教室      7.0%減( 8カ月連続減収)
 広告業         11.6%減( 3カ月連続 〃 )




◎景気動向指数(CI、8月速報値、2015年=100)
 ――――――
 一致指数 101.7 前月比 +1.6  3カ月連続上昇
 先行指数 100.9 前月比 +2.0  4カ月ぶり上昇

 尚、一致指数の動きから機械的に求められる景気の基調判断は「改善」で据
 え置きとなっています。





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【4】編集後記                                 aqua@aqua-inter.com
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この後16時頃に産業用ロボット大手の安川電機が中間決算を発表します。実
績(進ちょく率)とともに業績予想の修正等が注目されます。また、今晩発表
の9月の米雇用統計では、雇用者数の増加幅(8月は前月比31万5千人増、
9月予想は25万人増)や失業率(8月は3.7%、9月予想も3.7%)と
ともに、インフレ見通しに直結する平均時給の伸び率(8月は前年比5.2%
・前月比0.3%、9月予想は5.1%・0.3%)が注目されます。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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~ 皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ = 16年連続受賞 =


◎まぐまぐ大賞 2021
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