株式投資のPARTNER ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

              ◎ ハロー!株式 ◎        08/06/06 夕刊
 
・・・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・


こんばんは。aquaです。

 今回の洞爺湖サミットのテーマとなっている環境問題とは、エネルギーを含む
資源の問題であり、経済問題とともに地球環境の問題でもあり、そういった諸問
題を各国の個別対応ではなく地球レベルで考えてゆこうとするものです。

 そもそもサミットと呼ばれる首脳会議は、1970年代のオイルショックとそ
の後の世界経済の悪化を、協調して乗り越えようと各国の首脳が集まったことに
端を発します。

 ところで、二つの選択肢があり、どちらにも何らかの不利益があって意見がま
とまらないことを「ジレンマ」と言いますが、三つの選択肢がある場合は「トリ
レンマ」と呼びます。

 環境問題はまさにこの「トリレンマ」です。例えば北極を例にしますと、温暖
化のために氷が減少しさらなる気候変動を引き起こす可能性、北極熊に代表され
る生態系の破壊等々、現実に起こっている環境破壊に警鐘が鳴らされる一方で、
氷が減少したことにより北極圏の資源開発が加速しています。

 経済の発展(先進国に追いつき追い越せ)のためには資源やエネルギーが必要、
需要を満たすためには資源やエネルギーの確保が必要(供給側は大儲け)、しか
し環境の保全も大切(全地球的な問題)、この三つの立場すべてを満足させるこ
とを目指すのが環境問題です。

 

………………………………………………………………………………………………
 ~目次~        編集者:aqua[ mailto:aqua@aqua-inter.com ]
………………………………………………………………………………………………


 1.今日の相場

 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.投資の肴

 5.編集後記





―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】今日の相場                          **
―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞

 
◎日経平均  14489.44(+148.32)△1.03%
◎TOPIX  1428.11(+  3.66)△0.26%

◎売買高概算  23億6952万株
◎売買代金概算  2兆5115億円

◎値上り銘柄数  566  ◎(昨年来)新高値 179
◎値下り銘柄数 1044  ◎(昨年来)新安値   5 
◎変わらず    105

◎騰落レシオ(25日)111.2%
 
◎サイコロ(日経平均)8勝4敗 ○○●○●○○○●○●○ 66.7%
 
◎カイリ率(日経平均)25日線比+2.96% 75日線比+7.81%
 
◎為替  (対ドル)106.08 (対ユーロ)165.33

◎出来高上位
 1.新日鉄  <5401>  684円(+ 25円)109,145千株
 2.住金   <5405>  537円(+ 23円) 90,189千株
 3.三菱重  <7011>  582円(- 13円) 60,546千株
 4.富士興産 <5009>  152円(+ 25円) 54,787千株
 5.三菱UFJ<8306> 1125円(+  8円) 50,453千株

◎売買代金上位                          (円)
 1.みずほ  <8411> 577千円(+ 1千円) 84,368百万
 2.新日鉄  <5401>  684円(+ 25円) 74,512百万
 3.三菱UFJ<8306> 1125円(+  8円) 57,729百万
 4.三井住友 <8316> 937千円(+ 1千円) 48,545百万
 5.住金   <5405>  537円(+ 23円) 48,358百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り2940万株 買い3810万株

 本日の東京マーケットは、日経平均株価が前日比148円高の1万4489円
で取引終了です。昨晩のNY市場が大幅高となったことや為替が1ドル=106
円台の円安に振れたことを好感し、朝方から幅広い銘柄に買いが先行。特に、原
油価格が急伸したことで、石油・鉱業・商社など資源・エネルギー関連の上げが
顕著となっています。一時は上げ幅が260円まで拡大する場面がありましたが、
買い一巡後は週末要因に加え、今晩には注目の米雇用統計の発表を控えているこ
ともあり、買い手控え気分が強まって引けにかけては上げ幅を縮小しています。
売買代金は概算2兆5115億円です。

 業種別では、石油、鉱業、鉄鋼、非鉄、証券セクターの上げが顕著です。

 個別銘柄では、国際帝石、出光、新日石、コスモ石など石油・鉱業銘柄が軒並
み高。業種別では値上がり率ランキングは石油・鉱業が1位・2位となっていま
す。欧州中央銀行(ECB)が年内の利上げを示唆し、ユーロに対してドルが大
幅下落したことを背景にニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の
原油価格が5.49ドルの大幅高、1バレル=127.79ドルとなったことで資
源・エネルギー関連株に買いが集まっています。

 尚、昨晩はドルに対して円安となっていますが、ユーロに対してドルは大幅安
となっており、ドル相場に逆行しやすい原油価格が上昇という構図となっていま
す。

 同様の流れから、資源・エネルギー関連として三菱商事、三井物産、伊藤忠、
丸紅など商社株も軒並み高となっています。

 新日鉄、住金、JFEなど鉄鋼株が軒並み高。業種別では値上がり率ランキン
グ第2位となっています。鉄鉱石・石炭などの原材料高による3兆円のコスト増
の8割を顧客に転嫁したとの鉄鋼業界の試算が引き続き支援材料となっており、
価格転嫁による09年3月期の好業績に期待した買いが集まっています。

 ファーストリテイリングが大幅高で年初来高値更新、1年5ヶ月ぶりの水準ま
で上昇しています。衣料専門店「ユニクロ」の5月の月次売上高の好調をきっか
けに、4日にはストップ高。本日も08年8月期業績の上方修正を期待した買い
が集まっており、国内消費が伸び悩む中にあって、小売業界の勝ち組としての評
価が高まっています。

 為替が一時1ドル=106円台の円安に振れたことで、ソニー、京セラ、東京
エレク、堀場製作、村田製作、キャノン、ファナックなど値ガサ系ハイテク株も
軒並み値を上げ、地球温暖化対策「福田ビジョン」に期待して、日本ガイシ、イ
ビデン、堀場製作などの環境関連株も値を飛ばしています。

 本日の新高値銘柄は、三菱紙、コスモ石、東海カーボン、オークマ、日立建機、
富士通ゼネラル、三井住友FG、オリックス、ファーストリテイリング・・・等
々です。



☆銘柄紹介で大好評の『アクア・スペシャル版』のお申し込みは・・

             → https://www.aqua-inter.com/special/post.cgi 



―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な材料                           **
―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞


・食料サミット、貿易障壁を削減などをうたった宣言採択し閉幕
・改正温暖化対策法が成立 家庭のC02削減意識を高める狙い
・改正金融商品取引法が成立、広範なルール見直しと規制緩和
・今年の環境白書、観光地の環境保全が大きなテーマに
・5月末の外貨準備高、4カ月ぶりに1兆ドル下回る
・3月末の国内金融機関のサブプラ関連損失は8500億円
・5月の携帯電話純増数、ソフトバンクが13カ月連続でトップ
・「居酒屋タクシー」、金品受け取り公務員は500人超
・「でんすけすいか」の初競り、1玉65万円で落札
・電化工や昭和電工、製品の値上げを発表 原材料費の高騰で
・トヨタ、新型の燃料電池ハイブリッド車を開発 サミットに提供
・中国気象局「今年黄河で大規模洪水が発生する可能性」警戒呼びかけ
・米グーグル、シリコンバレーのNASA敷地内に巨大新社屋建設
・5月の米主要小売売上高、税還付効果で3%増 2カ月連続プラス
・3月末の米家計の純資産は約5900兆円 2四半期連続の減少



―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】主な投資判断                         **
―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞


[ドイツ証券]
 据置き   A (6315) TOWA      1,580→ 1,730円
 据置き   A (6925) ウシオ電機         3,830円
 引下げ A→B (6753) シャープ      2,170→ 2,200円

[モルガンS証券]
 据置き   A (7276) 小糸製作所     1,700→ 1,800円
 引下げ A→B (6923) スタンレー電気   2,800→ 2,900円

[クレディS証券]
 据置き   A (5802) 住友電工      1,750→ 1,830円
 据置き   A (8001) 伊藤忠商事     1,450→ 1,500円
 据置き   A (8002) 丸紅        1,020→ 1,080円
 据置き   A (8031) 三井物産      3,015→ 3,180円
 据置き   A (8053) 住友商事      1,975→ 1,840円
 据置き   A (8058) 三菱商事      3,925→ 4,270円

[ゴールドマンS証券]
 据置き   A (6502) 東芝         920→ 1,020円
 引下げ A→B (6472) NTN        950→   750円

[みずほ証券]
 据置き   1 (3002) グンゼ            560円
 引下げ 2→3 (4183) 三井化学
 引下げ 3→4 (4042) 東ソー

[野村証券]
 据置き   2 (4452) 花王
 据置き   2 (9843) ニトリ

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記。
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価です。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【4】投資の肴                           **
―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞

  
 30数年前のオイルショックは消費者の意識を変化させたのと同時に様々な技
術革新をもたらしましたが、今回も同様です。今日までの日程で東京ビッグサイ
トで開催された環境展でも最新の環境技術やサービスが紹介されていたようです。

 環境問題がこれほどまでにクローズアップされる以前から、様々なところで「
3R」の試みが行われてきました。

 3Rとは、リデュース(物を大切に使い、ゴミの発生を抑制すること)、リユ
ース(繰り返し使うこと)、リサイクル(再び資源として利用すること)の頭文
字で、さらにはリデュース(削減)、リフューズ(抑制)、リユース(再利用)、
リサイクル(再資源)の「4R」で取り組んでいるところも増えています。

 横文字にすると新しい発想のようですが、要は「もったいないと思う心」であ
り、「ものを大事にする心」です。

 ところで、貴金属の需要の高まりを受けて、資材置き場から金属の資材やケー
ブル等が盗まれる事件が頻発しましたが、最近では使われなくなった入れ歯から
金や銀、パラジウム合金を回収する試みが行われたり、貴金属の価格が高騰して
いることを知って使っていないアクセサリーを売りにくる人も増加しています。

 また、特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)によって、エアコン、
テレビ(ブラウン管式)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機の4品目は、再商品化が行わ
れています。例えば、ノートパソコンは1トン当たり約100グラムの金が使わ
れており、それ以外にも銀やパラジウム、銅などの金属も含まれます。

 携帯電話にいたりましては1トン当たりの金の含有量が300グラム(約95
万円)を超えることもあります。南アフリカ共和国の金鉱山の含有量が1トン当
たり5グラム以下で、世界屈指の金鉱石の品位を誇る菱刈鉱山でも1トン当たり
40グラム程度ですから、携帯電話の金の含有量の高さは金鉱石をはるかに凌ぎ
ます。ちなみに、人類が金を始めて手にしてから今日までに採掘された金の総量
は50mの公式競技用プールにしてわずか3杯分に過ぎません。

 携帯電話には他にも、回路やセンサー、電極などでチタンやパラジウム、マン
ガン、コバルト、インジウムなど約20種類ものレアメタル(希少金属)が使用
されています。

 個人情報やお気に入りの音楽などが保存された端末をユーザーが手放さないこ
となどから、携帯電話の回収事業は十分な成果をあげていないのが実情ですが、
東京都が都道府県としては初めて携帯電話の回収事業に参画することが明らかに
なっています。

 「アーバンマイン(都市鉱山)」という言葉をよく耳にするようになりました。
限りある資源、増え続ける需要、価格の高騰、リサイクル技術の進歩、そういっ
た観点から眺めますと、都市はまさに「宝の山」といった景観です。



____________________________________
【5】編集後記                              mailto:aqua@aqua-inter.com
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アメリカ大統領選はこれからようやく共和民主両党の候補者同士の一騎打ちとな
ります。現在のNY市場はサブプライム問題、金融不安等々、従来からの問題が
不安材料としてくすぶっていますが、大統領選がすすむにつれ市場の関心は大統
領候補の政策に移ってゆくとみられます。ブッシュ大統領が一昨年の一般教書演
説でバイオ燃料の普及に言及し、その後のバイオ燃料や穀物をめぐる動きを例に
出すまでもなく、アメリカの政策は世界経済に大きな影響を与えます。
____________________________________
   ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =2年連続ダブル受賞=

◎まぐまぐ大賞2007 http://www.mag2.com/events/mag2year/2007/#money02
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位


◎2007年 メルマガ オブ ザ イヤー http://melma.com/contents/moy2007/ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 マネー・政治・経済部門 カテゴリー賞受賞


========================================================================

●内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありま
 せん。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切
 の責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でな
 さるようにお願いいたします。


●ご意見、ご感想、広告に関するお問い合わせ等は下記までお願いいたします。
          → mailto:aqua@aqua-inter.com

●無料メールマガジンの配信登録・登録先変更、登録解除は下記にてご自身にて
 お願いいたします。→ http://www.aqua-inter.com/mailmag/list.html 

●配信についての連絡事項やバックナンバーは本誌ホームページをご参照下さい。
          → http://www.aqua-inter.com/ 

 
========================================================================
発行:アクア・インターナショナル株式会社 関東財務局長(金商)第504号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<< TOP >>