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こんばんは。ａｑｕａです。

　明日は二十四節気の夏至にあたり、暦の上でも夏到来となります。この時期の
日の出は４時半頃、日の入りは午後７時頃ですが、この日をピークに太陽が出て
いる昼の長さは少しずつ短くなっていきます。

　「陽は陰を含み、陰は陽を含む」とも申しますが、季節の移り変わりが少しず
つ準備されていく自然の妙に改めて感心させられます。

　ところで、株式相場には「登り坂、下り坂、魔坂の三つの坂」があると言われ
ます。「こんなに上がると思わなかった」、「こんなに下がるとは思わなかった
」、「もっと上がると思った」、「もっと下がると思った」の「まさか」です。

　相場には「買いたくなる」動きや「売りたくなる」動きというものがあり、相
場の動きにつれて心も惑わされ、高値で思わず飛びついたり、安値で売らされた
りすることがままありますので気をつけたいものです。



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　～目次～　　　　　　  編集者：ａｑｕａ［ mailto:aqua@aqua-inter.com ］
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 １．今日の相場

 ２．主な材料

 ３．主な投資判断

 ４．投資の肴

 ５．編集後記





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【１】今日の相場　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎日経平均　　１３９４２.０８（－１８８.０９）▼１.３３％
◎ＴＯＰＩＸ　　１３５６.７４（－　１８.８６）▼１.３７％

◎売買高概算　　２０億２２６３万株
◎売買代金概算　　２兆１１７１億円

◎値上り銘柄数　　３５７　　◎（昨年来）新高値　３６
◎値下り銘柄数　１２４８　　◎（昨年来）新安値　４２
◎変わらず　　　　１１５

◎騰落レシオ（２５日）８３.７％
　
◎サイコロ（日経平均）５勝７敗　●○●●○●○○●○●● ４１.７％
　
◎カイリ率（日経平均）２５日線比－１.４０％　７５日線比＋３.２４％
　
◎為替　　（対ドル）１０７.８８　（対ユーロ）１６７.５５

◎出来高上位
　１.ＧＳユアサ＜６６７４＞　　５５６円（－　４７円）　８３,４７９千株
　２.三洋電　　＜６７６４＞　　２６６円（－　１４円）　７５,４９５千株
　３.三菱ＵＦＪ＜８３０６＞　１００５円（－　３３円）　６７,９３９千株
　４.住金　　　＜５４０５＞　　４７７円（＋　　２円）　４２,０８２千株
　５.三菱重　　＜７０１１＞　　５５４円（－　１４円）　３７,８６８千株

◎売買代金上位　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（円）
　１.三菱ＵＦＪ＜８３０６＞　１００５円（－　３３円）　６８,９８１百万
　２.みずほ　　＜８４１１＞　５４５千円（－　４千円）　５９,５７３百万
　３.トヨタ自　＜７２０３＞　５４１０円（－　８０円）　５８,３２８百万
　４.三井住友　＜８３１６＞　８８３千円（－１３千円）　５３,１４１百万
　５.ＧＳユアサ＜６６７４＞　　５５６円（－　４７円）　４７,０６３百万


◆相場概況

　外国証券の寄付前の注文状況・・・売り３４６０万株　買い２３７０万株

　本日の東京マーケットは日経平均株価が前日比１８８円安の１万３９４２円で
取引終了です。昨晩のＮＹ市場が小幅高となったことを受け、朝方は買い先行の
スタートとなりましたが、買い一巡後は金融不安への警戒感が高まり、徐々に売
りが優勢となっています。特に、ムーディーズが米モノライン大手の格下げをし
たことや、米銀最大手シティグループの最高財務責任者が４～６月業績について
多大な損失が続く可能性があるとコメントしたことを嫌気して銀行株が売られた
ことで投資マインド悪化に繋がり、引けにかけて次第に下げ幅拡大となっていま
す。一方、上海総合指数は３％近くの上昇となっています。売買代金は概算２兆
１１７１億円です。

　業種別では、紙・パ、空運セクターが高くなっています。

　個別銘柄では、東洋精糖、日本甜菜等、三井製糖など砂糖株が軒並み急伸。Ｎ
Ｙ市場で砂糖相場が騰勢を強めていることが手掛かりとなっていますが、米アイ
オワ州を中心とした洪水の影響で、カーギルが甘味料に使うコーンシロップの出
荷を見合わせたと報じられたことで、砂糖価格の上昇による収益向上への思惑買
いが集まっています。

　養殖業者への養殖用稚魚・飼料生産販売と鮮魚販売を手掛けるヨンキュウが大
幅高で年初来高値更新。燃料費の高騰を背景にした漁船の休漁で、ハマチやカン
パチなど一部の鮮魚価格が上昇する中、価格の上昇は業績にはプラスに働くとの
会社側のコメントを好感した買いが集まっています。

　商業・オフィスビルなど施設管理首位のイオンディライトが大幅高。昨日に今
０９年２月期の第１四半期業績（３～５月）を発表し、連結経常利益が２５億４
４００万円と前年同期比２５．３％の２ケタ大幅増益となったことを好感した買
いが入っています。イオングループの大高ショッピングセンターやロックシティ
防府からの新規受注などが貢献していますが、同社はイオングループ入りして依
存度６割強となっています。

　太陽電池関連としてフェローテックが４日連続高。割安感からの見直し買いが
継続して入っており、また太陽電池用シリコンの生産増加で同社が手掛ける石英
るつぼや単結晶引き上げ装置、切断に使うワイヤソーなど収益への寄与を期待し
た買いが入っています。

　一方、５月の北米半導体ＢＢレシオの低下を受け、東京エレクトロン、ニコン、
京セラ、日本電産など値ガサ系半導体関連株が軟調、ムーディーズが米モノライ
ン大手の保険子会社を格下げしたことや昨晩のＮＹ市場で業績悪化懸念からシテ
ィが大幅安したことを受け、三菱ＵＦＪ、三井住友ＦＧ、みずほＦＧなど銀行株
も軒並み値を下げています。

　本日の新高値銘柄は、ショーボンド、高砂熱学、東洋精糖、甜菜糖、科研薬、
日本化成、三菱製鋼等々です。



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【２】主な材料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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・「自社が筆頭株主」自社株買いの増加で０７年度末は過去最高
・観光立国戦略会議、２０２０年に訪日外国人数２千万人目標
・政府、地方分権改革推進要綱を決定　農地転用の具体論示せず
・金融相「攻めの姿勢に転じるチャンス」 ＳＭＢＣの英銀出資で
・コンビニ売上高、たばこの売上増加で５月は３カ月ぶりの増加
・コンビニの業界団体、地方自治体の深夜営業規制に異議
・不二家、来月から菓子類の内容量を減らし実質値上げ
・米ベインキャピタル、東証１部上場のＤ＆Ｍ買収で合意
・ソニー株主総会、取締役報酬の個別開示は賛成票少数で否決
・ＥＵ首脳会議、０９年の新体制移行を断念　大幅遅れも
・サウジアラビア、日量２０万バレルの追加増産を正式発表
・米司法省等、サブプライム絡みの詐欺容疑で４百人超訴追
・米モノライン大手２社の信用格付け引下げ　ムーディーズも
・米シティ、４―６月決算も「多大な損失続く可能性」示唆
・米航空２位ＵＡＬと４位コンチネンタルが包括的な業務提携



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【３】主な投資判断　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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［モルガンＳ証券］
　据置き　　　Ａ (9375) 近鉄エクスプレス　 5,000→ 4,600円
　据置き　　　Ａ (9370) 郵船航空サービス　 3,000→ 2,600円
　据置き　　　Ｂ (5711) 三菱マテリアル　　　 680→   530円
　据置き　　　Ｂ (9744) メイテック　　　　 3,400→ 3,200円

［ゴールドマンＳ証券］
　据置き　　　Ｂ (2792) ハニーズ　　　　　　　　　 1,900円
　引上げ　Ｃ→Ｂ (9502) 中部電力 　　　　　　　　　2,400円
　引下げ　Ａ→Ｂ (9505) 北陸電力 　　　　　2,700→ 2,400円

［クレディＳ証券］
　据置き　　　Ａ (4568) 第一三共 　　　　　　　　　3,700円

［日興シティＧ証券］
　据置き　　　Ａ (7447) ナガイレーベン 　　2,800→ 2,600円

［三菱ＵＦＪ証券］
　据置き　　　２ (4919) ミルボン　　　　　 4,000→ 3,150円

［みずほ証券］
　引上げ　５→３ (7282) 豊田合成

［野村証券］
　据置き　　　４ (2792) ハニーズ

 ※３段階評価はＡ～Ｃ、５段階評価は１～５にて表記。
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価です。



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【４】投資の肴　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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　国内の化学肥料の約６割を取り扱っている全国農業協同組合連合会（全農）は
世界的な原料価格の高騰を理由に７月からの化学肥料の販売価格を大幅に値上げ
します。全農の値上げは５年連続で、今回は上げ幅は過去最大です。

　国内の稲作農家の１０アール当たりの肥料代は８５００円前後、イチゴ農家の
場合は３万５千円前後の肥料代がかかっているとみられます。農家の生産費の約
１割を締める肥料代の値上がりは生産コストをさらに押し上げ、燃料費高騰で窮
している漁業のように内部努力によるコスト吸収は一層難しく、農産物への価格
転嫁は必至の状勢です。

　そのそも肥料の原料が大幅に値上がりした背景には、インドや中国などの経済
発展に伴う食料需要の増大、バイオ燃料の原料として他の作物よりも肥料を必要
とするトウモロコシの需要増などがあげられます。

　加えて、アメリカや中国などの原料供給国が、自国農業の保護のため肥料の原
料となる鉱物等の輸出規制に動いていることが価格高騰に拍車をかけています。

　農作物が育つために欠かせない栄養素は、３大成分と言われる窒素、リン酸、
カリウム。化学肥料の原料となるリン鉱石は、日本は１００％輸入に依存してお
り、その多くを中国から輸入しています。

　「米国地質調査所が戦略物質として位置づけた８つの資源のうち、６つは金や
銅などのメタルだが、残り２つは肥料に必要なリン鉱石とカリウム」ダイモンド
社は記事で、事情に詳しいジャーナリストの話としてアメリカの動向を伝えてお
り、最大供給国のアメリカはリン鉱石をすでに輸出禁止としています。アメリカ
に並ぶリン鉱石の供給国である中国も今年に入り化学肥料とリン鉱石の輸出関税
を１００％にする大幅引き上げを実行。ほぼ禁輸措置に近い状況です。

　東京市場でも、コープケミや片倉チッカリン、イハラケミ、クミアイ化学など
肥料や農薬関連が話題になりますが、ＮＹ市場のおける同業種の銘柄の強さは際
立っています。

　１年前と比べた場合、ＮＹダウはマイナス１１％、原油高が追い風になってい
るエクソン・モービルはほぼ変わらず、シェブロンがかろうじて１６％高です。
ところが、農薬・農業バイオ大手のモンサントの株価は過去１年でおよそ２倍、
肥料とくに炭酸カリウム大手のカナダのポタシュは２．９倍、同じく肥料大手の
モザイクは３．７倍、スイスのシンジェンタはおよそ７割の上昇で、いずれも利
益の大幅増加と、引き続き好調な需要見通しが背景にあります。農業分野もエネ
ルギー分野と同じく、世界の混乱をよそに上流域を抑える企業の利益が膨らむ構
図です。

　ところで、世界の農薬ビジネスの市場規模はおよそ３兆２千億円（０６年）。
ドイツのバイエルとＢＡＳＦ、スイスのシンジェンタ、アメリカのダウ・ケミカ
ルとデュポン、モンサントの６社が市場の８割以上を締める寡占状態となってい
ます。

　農薬大手のモンサントは遺伝子組み換え種子の最大手でもあり、遺伝子組み替
えによって害虫抵抗性や除草剤耐性、耐病性を高めた種子、特定栄養素の含有量
を高めた穀物や生産性を高めた作物、過酷な環境下でも育つ作物等の開発を行っ
ています。ちなみにモンサントは、もともとは人工甘味料サッカリンの製造会社
で、ＰＣＢやベトナムで使われた枯れ葉剤の製造メーカーとしても有名な化学会
社に発展、その後は農業に軸足を移し現在は同分野で世界最大規模の企業となり
ました。

　火薬製造会社だったデュポンは、ゼネラル・モーターを傘下に納めていた時期
もあり（法律で強制分離）、後にナイロンやテフロンなどの合成繊維や化学品で
世界有数の化学メーカーとなります。現在種子ビジネス２位でもある同社は最大
手のモンサントを猛追しており、年間約１５００億円の研究・開発費のおよそ半
分を農業分野に充てています。

　これまでは、穀物は食料や飼料となっていましたが、燃料に回されたことで需
給バランスが崩れており、さらに洪水被害により米中西部の耕地の多くが浸水、
農作物への被害拡大で、以前からバイオ燃料の関係で需給がひっ迫していたトウ
モロコシなどの穀物相場が一段高となっています。アフリカなどでは食料不足に
よる暴動が起きており、先の食料サミットでも食料不足や価格高騰に対する具体
的な対応策は打ち出せず、現在の状況は「過去３０年で最悪の食料危機」との見
方もあるなど、この問題は洞爺湖サミットの重要議題の一つとなっています。

　こういった状況を背景に、生産性向上につながる技術や遺伝子組み換え種子、
肥料や農薬、環境変化への耐性が強い品種開発、非食料バイオ燃料の開発など農
業関連ビジネスの拡大が続いています。


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【５】編集後記                           　　 mailto:aqua@aqua-inter.com
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日が最も長い夏至の日の夜８時から１０時までの２時間、皆で消灯し環境保護を
呼びかける「消灯キャンペーン」が全国各地で行われ、東京タワーや通天閣も午
後１０時まで消灯します。家庭においても明日の午後８～１０時の間の電気の灯
りを消す「１００万人のキャンドルナイト」の動きが広がっているようです。電
気の光がなければ、月明かりや雨の音、風や木の揺れなど、自ずと自然や環境に
関心がいきそうです。
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　　　～　最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。～
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

～皆様のご投票、心から御礼申し上げます。～　＝２年連続ダブル受賞＝

◎まぐまぐ大賞２００７ http://www.mag2.com/events/mag2year/2007/#money02
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　「ハロー！株式」　マネー部門　第１位


◎２００７年 メルマガ オブ ザ イヤー http://melma.com/contents/moy2007/ 
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　　　「ハロー！株式」　マネー・政治・経済部門　カテゴリー賞受賞


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●内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありま
　せん。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切
　の責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でな
　さるようにお願いいたします。


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発行：アクア・インターナショナル株式会社　関東財務局長（金商）第５０４号
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