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こんばんは。aquaです。

 二十四節気「大暑」の日のきょうも、その名のとおりの炎天でした。大暑は一
年で最も暑い時期と言われますが、本来の旧暦の大暑は一月後にあります。連休
中に日本列島はすべて梅雨明けしこれからが夏本番、暑さはまだまだ続きます。

「念力のゆるめば死ぬる大暑かな」(村上鬼城) まさに酷暑の季節。

 その暑い夏をさらに盛り上げるのに一役かっているのが、鳴き競う蝉の声です。

 何年も土の中で過ごし、脱皮して鳴けるようになった蝉は、そのわずかな期間
を精一杯生きます。そのような蝉を、人間の生まれ変わりとする伝承が各地に数
多く残っているそうです。

 蝉の抜け殻を「空蝉(うつせみ)」と呼びますが、もともとはこの世に生きる
人という意の「現身・現し臣(うつしおみ)」が語源で、現世という意味も持ち
ます。

 空蝉という言葉は、樋口一葉の短編や源氏物語の表題にも使われ、万葉集など
での「うつせみ」は「人」や「世」にかかる枕言葉です。蝉の儚さ、空蝉のすぐ
に壊れてしまいそうな脆さや危うさは、まさに「人」であり「世」であるような
気がします。
 
 ちなみに源氏物語に登場する空蝉は作者である紫式部自身がモデルではないか
と言われています。たった一度だけ肌を合わせたものの、その後は拒絶を続けた
空蝉は、源氏にとって生涯忘れることのできない女性として描かれています。

 また、一葉は「とにかくに越えてをみまし 空蝉の 世渡る橋や夢の浮橋」と
詠み、儚い世の中なれどとにかく生きていこうとの思いを歌にしています。



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 ~目次~        編集者:aqua[ mailto:aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.米金融事情2

 5.編集後記





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【1】今日の相場                          **
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◎日経平均  13184.96(+381.26)△2.98%
◎TOPIX  1287.74(+ 35.31)△2.82%

◎売買高概算  18億5099万株
◎売買代金概算  1兆9543億円

◎値上り銘柄数 1407 ◎(昨年来)新高値 16
◎値下り銘柄数  259 ◎(昨年来)新安値 94
◎変わらず     55

◎騰落レシオ(25日)72.5%
 
◎サイコロ(日経平均)6勝6敗 ●○●○○●●●○○●○ 50.0%
 
◎カイリ率(日経平均)25日線比-1.74% 75日線比-3.67%
 
◎為替  (対ドル)106.53 (対ユーロ)169.65

◎出来高上位
 1.URBAN<8868>  140円(- 28円) 98,107千株
 2.長谷工  <1808>  104円(-  3円) 74,133千株
 3.新日鉄  <5401>  609円(+ 25円) 58,958千株
 4.三菱UFJ<8306>  986円(+ 35円) 50,647千株
 5.住金   <5405>  505円(+ 12円) 39,894千株

◎売買代金上位                          (円)
 1.みずほ  <8411> 559千円(+18千円) 90,652百万
 2.三菱UFJ<8306>  986円(+ 35円) 52,244百万
 3.トヨタ自 <7203> 4910円(+260円) 50,164百万
 4.三井住友 <8316> 850千円(+26千円) 45,026百万
 5.新日鉄  <5401>  609円(+ 25円) 35,175百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り2970万株 買い3380万株

 大暑となる本日の東京マーケットは大幅高、日経平均株価で前週末比381円
高の1万3184円と1万3000円台に乗せて取引終了です。米シティグルー
プやバンク・オブ・アメリカの決算が市場予想を上回ったことから金融不安が後
退し、朝方から買い優勢の展開となっています。1万3000円を手前に戻り売
りも見られ、14時頃まではもみ合いの展開となっていましたが、米財務長官が
住宅金融会社の救済法案が今週中に議会で可決する見通しであり、また大手金融
機関に対して積極的に追加の資本増強を検討するよう要請と報じられたことをき
っかけに先物主導で一気に上げ幅が拡大、本日の高値引けとなっています。売買
代金は概算1兆9543億円、上海総合株価指数は0.5%程度の下げとなって
います。

 業種別では、商社、石油、非鉄、海運、鉄鋼セクターの上げが目立ちます。

 個別銘柄では、三菱商事が160円高の3230円、三井物産が135円高の
2170円、伊藤忠、住商、丸紅も大幅高となるなど商社株が軒並み高。このと
ころ原油価格が軟調気味とは言え、依然として高値水準にあるなど資源価格の高
止まりが続いており、4~6月期の四半期決算への期待感の高まりや割安という
点も改めて見直され、買いが集まっています。業種別では商社株を含む卸売りセ
クターの値上がり率ランキングはトップとなっています。

 ユニクロを展開するファーストリテイリングが年初来高値更新。全国各地で猛
暑が続き、夏向け衣料が伸びるとの見方から堅調な消費を期待した買いが集まっ
ています。ユニクロ事業でTシャツなど定番商品を強化する戦略が当たっており、
7月の売上高も堅調な数字が予想されます。また、猛暑関連として屋上緑化やヒ
ートアイランド対策などを手掛ける三晃金属が大幅高となっています。

 本日四半期決算発表をした信越化学が値を飛ばしています。13時に発表した
4~6月期連結決算で純利益が514億円となり、会計基準が異なるものの前年
同期の455億円から大きく利益水準が上昇することを好感した買いが入ってい
ます。為替レートは業績予想の前提である1ドル=100円より円安水準にあり、
通期業績の増額修正への期待が高まっています。

 フェローテックが大幅高。中国で太陽電池材料の製造装置を増産すると報じら
れたことが切っ掛けとなっています。シリコンの結晶を作る装置で年内に生産能
力を現在の約4割増の月産50台に高めるとしており、今後の需要増加に対応す
るための生産力の強化を評価する買いが入っています。

 商船三井、川崎汽船、郵船などの海運株、新日鉄、住金、JFEなどの鉄鋼株
の上げが目立ち、また個別では日医工、テルモ、3月末に1→2株への株式分割
を実施したユニ・チャームペット、ウェザーニューズ、日本製鋼などが大きく値
を飛ばしています。

 本日の新高値銘柄は、山崎パン、日ハム、持田薬、ウェザーニューズ、東洋エ
ンジニア、ファーストリテイリング等々です。



☆スペシャル版(有料版)、プライベート・サービス通信

 暦の上では本日は1年で最も暑い時期とされる二十四節気の「大暑」。日本列
島各地で真夏日、或いは猛暑日となり、午前中から35度超えが続出。株式マー
ケットも熱い展開となってきました。

 日経平均株価は7月16日の終値ベースでの安値1万2760円を底に、本日
の終値1万3184円まで3日間で420円超の上昇。黄金分割比率での下値メ
ドが1万2800円と申し上げていましたが、ほぼドンピシャリ。ここからは、
6月26日と27日に開けた窓を埋める形で、取り敢えずは1万3800円、値
幅にして700円近く上昇する展開が想定されます。

 明日のスペシャル版でも熱い銘柄をご紹介させて頂きますので、ご期待下さい
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【2】主な材料                           **
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・08年度の経済財政白書、リスク対応力の強化を提言
・東証、システム障害で指数や債券の先物取引が一時売買停止
・円相場、対ユーロで過去最安値圏 ドル買いの流れ引き継ぐ
・企業の資金需要が大幅低下、04年以来の低水準に 日銀調査
・スーパー売上高、3カ月連続のマイナス 6月は0.9%減
・民生用電子機器出荷額、6月は9.8%増 13カ月連続の増加
・全産業活動指数は3カ月連続の上昇 5月は0.4%上昇
・出光、SPS樹脂の値上げ幅を引き上げ SPSは同社のみ製造
・NECエレ、地デジ受信機の価格を安価にできるLSIを開発
・加石油会社、金鉱山世界最大手バリックによる買収を受け入れ
・米財務長官、金融機関のCEOに追加増資を直接要請
・米メルク、決算発表を延期 専門家の調査で主力薬の効果に疑問
・米アップル、4―6月期は31%増益 7―9月期は減益予想
・米TI、4―6月期減益 7―9月期見通しも市場予想下回る
・米ガソリン小売価格、2週連続の下落



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【3】主な投資判断                         **
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[ドイツ証券]
 据置き   C (9601) 松竹         790→   400円

[クレディS証券]
 据置き   A (8282) ケーズHD         3,000円
 据置き   A (9436) 沖縄セルラー        323千円

[ゴールドマンS証券]
 据置き   A (6758) ソニー       5,700→ 5,200円

[日興シティG証券]
 据置き   A (5407) 日新製鋼       500→   450円
 据置き   A (8058) 三菱商事          5,000円
 据置き   B (8155) 三益半導体     2,100→ 1,800円

[三菱UFJ証券]
 引下げ 2→3 (6502) 東芝

[野村証券]
 据置き   1 (6758) ソニー
 据置き   1 (9432) NTT
 据置き   2 (9433) KDDI
 据置き   4 (2792) ハニーズ

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記。
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価です。



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【4】米金融事情2                          **
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 今年3月、JPモルガンによるベアー・スターンズ買収が正式発表される1日
前、同社の金融商品などを購入していた他の金融機関が一斉に資金を引き出し、
わずかの時間でおよそ1兆円の資金がベアーから流出、金融のプロらによる前代
未聞の取り付け騒ぎがおきました。もし破たんすれば世界は大恐慌以来の不況に
陥る危険があり、この事態に焦った米金融当局は急いでベアー救済をまとめる必
要に迫られ、異例の条件付きでJPモルガンによるベアーの救済がまとまりまし
た。こうして総資産42兆円で米証券5位のベアー・スターンズは、一夜にして
85年の歴史の幕が閉じられました。

 話は数年前に戻り、ITバブル崩壊後の超低金利政策により世界のマネーは膨
張しました。金融市場を往来する世界のマネーはこの5年でおよそ2倍、1京7
千兆円にまで膨れあがったとの試算もあります。同じ頃、そうしたマネーを取り
込もうとウォール街の金融機関は商品開発にしのぎをけずります。そうした状況
下で高利回りのサブプライムローンは、多数のローンとともに束ねられた上で新
しい金融商品に仕立て直されることになります(証券化)。

 サブプライムローン自体は貸し倒れリスクが高くても、リスクの低い他のロー
ンを組み合わせることでリスクは薄まると考えられ、実際に予想された一定割合
の焦げ付きならば高いリターンを享受できる予定でした。金融工学者と呼ばれる
リスク・コントロールの専門家によって開発されたそうした商品は、リスクの度
合い、安全度を示す格付けで最上級のトリプルAを取得。日本の国債よりも安全
度が高く、安全で高利回りな投資先を求めていた世界のマネーを呼び込むことに
なります。

 サブプライムローンを組み入れた金融商品には、RMBS(住宅ローン担保証
券)、RBMSを束ねて再証券化したCDO(債務担保証券)などがあります。
ウォール街は一斉にそうした商品の販売に乗り出し、中でも最も販売に力を入れ
たのがベアー・スターンズでした。

 サブプライムローンを組み入れた商品は、高利回りでしかも安全で確実な商品
とのお墨付き(トリプルAの格付け)を得ているため、それこそ飛ぶように売れ
たと言われます。表向き魅力的なこの商品は、販売サイドにも大きな利益(手数
料)をもたらす商品でした。

 競争の激しいウォール街では、より多く販売したセールスマンはより多くの給
料を獲得し、そうでないセールスマンは会社から去らざるをえません。セールス
マンにとっては「高利回りで安全性が高い」ということが重要であり(売りやす
いため)、リスクについては「今まで上手く行っているからこの先も大丈夫」と
いう程度の認識で事足ります。誰よりも多く販売し収入を増やすことだけが関心
時となり、販売競争が加熱してゆきます。ちなみにこのような状況は現在、原油
先物を組み込んだ金融商品の販売現場でも見られるといいます。

 住宅ローン業者が住宅購入希望者に貸し付けたローン契約を証券会社がとりま
とめ証券化するという図式は、やがて証券会社がほしい分だけの住宅ローンを業
者に発注するという関係に変わってきます。「基準を下げて貸し出す量を増やせ
」との要求です。
 
 住宅ローン業者や地方の銀行は、リスクのある低所得者向けローンを増やして
も必ずウォール街が買い取ってくれるため安心して貸し出し量を増やしていきま
す。貸し出し基準は緩み、そのうち住宅ローンの申込者に「審査なし、収入の確
認なし」で住宅購入資金を貸し出すケースが増加していきます。



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【5】編集後記                              mailto:aqua@aqua-inter.com
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企業の決算発表はこれから本格化しますが、本日決算発表を行った信越化学の4
―6月期純利益は前年同月比13%増、アサヒビールは6月中間期利益見通しを
大幅に上方修正するなど、順調な滑り出しとなっています。
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   ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~
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~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =2年連続ダブル受賞=

◎まぐまぐ大賞2007 http://www.mag2.com/events/mag2year/2007/#money02
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位


◎2007年 メルマガ オブ ザ イヤー http://melma.com/contents/moy2007/ 
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   「ハロー!株式」 マネー・政治・経済部門 カテゴリー賞受賞


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