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全国及び海外の皆様、こんにちは。aquaです。

 梅のつぼみもようやくふくらみかけ、春告げ鳥の声も聞かれる頃となりました。
皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。


 さて、

        『算多きは勝ち、算少なきは勝たず』


と中国古典「孫氏」の中にありますが、「算」とは計算、さらに言えば「勝算」
です。従いまして、この言葉は「勝算の多い方が勝ち、少ない方が負ける」とい
う意味になります。要するに「孫氏」は、勝算のない戦いはするな、戦いを始め
るときにはあらかじめ勝てるという見通しを立ててやれ、と言っている訳です。


 なんだ、当たり前のことではないか、と思われるかもしれません。それでも現
実にその場に立たされると、この判断が意外にむつかしいようです。例えば、株
価の動きをジッと見ていると、思わず「買いたくなったり、売りたくなったり」
といった衝動にかられて売り買いしてしまうことはないでしょうか。こうしたや
り方は、孫氏に言わせますと愚か以外の何ものでもありません。


 参戦する際には、第一に相場分析や銘柄分析など八方手をつくして勝算を引き
上げる努力をすること、第二はいつ、どんな形で終わらせるのか、もし負けたら
どうするのか。株式投資ではロスカットということになりますが、その事前対策
を用意してかかる必要があり、この条件が満たされませんと、それこそ無謀な戦
いとなってしまいます。


 ちなみに、

         『徳は才の主、才は徳の奴なり』


とやはり中国古典の「菜根譚」にありますが、能力と人格のうち、どちらがより
重要なのかをこの言葉が語っています。「人格が主人で、能力は召使にすぎない
」のだといいます。「才ありて徳なきは、家に主なくして、奴、事を用うるが如
し。幾何ぞ魍魎にして猖狂せざらん」と続いていますが、株式投資に臨むに当た
りましても、能力を磨くことはもちろん、何よりも徳の涵養、これに努めなけれ
ば上手く行かないのかもしれません。



 さて、本題に入らせて頂きますが、昨晩のNY市場で金価格が1トロイオンス
=1002.2ドルと1000ドルを突破。いよいよ昨年3月17日に付けた過
去最高値1014.6ドルが目前に迫ってきました。もちろん、既に申し上げて
います通り、ユーロやポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、
南アランド、インドルピー、ロシアルーブルといった通貨建てでは一足早く過去
最高値を更新しています。その金価格の上昇を受け、金曜日は住友金属鉱山の株
価が1000円の大台乗せとなっており、産金株の代表として週明け以降の動き
は要注目となります。


 ちなみに、東証株価指数(TOPIX)の昨日の終値は739ポイントと昨年
10月27日に付けた終値ベースでの安値746ポイントを下回り、バブル経済
崩壊後の安値更新となっています。従いまして、三菱UFJ、三井住友FG、み
ずほFG、三菱重工、東芝、パイオニア、東ソー、JR東日本、任天堂など多く
の銘柄が昨年来の安値を更新。そうした中にあって住友金属鉱山の株価は昨年1
0月27日の安値552円から2倍近くまで上昇中であり、別格の動きとなって
います。


 その他、注目材料としましては、来週25日(水)から27日(金)まで東京
ビッグサイトで第2回「国際太陽電池展」が開催されます。前回も太陽電池・代
替エネルギー関連銘柄がこれをきっかけに動意付いた経緯があり、話題性とテー
マ性といった観点から物色の矛先が向かう可能性があります。


 さらに、政府・与党が公共事業計画を09年度に集中実施する方向で検討に入
っていますが、老朽化した道路・橋・水道管などインフラの補修や更新、公共施
設の耐震化工事などがその主要項目となるだけに関連銘柄の動きも注目となりま
す。直近で橋梁(きょうりょう)工事関連の横河ブリッジやショーボンドHDが
昨年来高値を更新しており、その他にも株価が安値圏に位置し、トリプルボトム
形成の可能性があり、かつ好取組みの大手ゼネコン、また道路株の動きも注目と
なります。

 
 尚、週末現在で騰落レシオが80.3%と大切な水準に接近しつつあることを
示唆している点も見逃せません。



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 それでは皆様、楽しい休日をお過ごしくださいませ。


                             aquaより

 Have a nice holiday!

        Thank you for reading
   
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