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おはようございます。aquaです。

 株式マーケットに接していますと、「想定為替レート」という言葉をよく耳
にします。株式投資ビギナーの方の中には、「これは何?」と思われる方もい
らっしゃると思います。

 日本の場合、企業は年度初めにその年度の収益予想を出しますが、その予想
の前提として考えているのが「想定為替レート」です。その企業が想定してい
る為替よりも円安になれば、輸出型企業の場合は業績が上ブレすることになり
ます。

 例えば、ある企業の海外事業の利益が100万ドルとしますと、1ドル=1
00円の「想定為替レート」がそのまま推移しますと円換算した利益は1億円
となります。仮に1ドル=110円の円安に振れますと1000万円の増益要
因となって収益は拡大しますが、逆に1ドル=90円の円高に振れますと10
00万円の減益要因となり、収益は減少します。

 日本の場合、特に自動車は輸出比率・規模ともに大きく、為替変動による収
益への影響を受けやすいです。トヨタの場合、想定為替レートは1ドル=90
円としていますが、1円変動した場合の利益への影響は約250億円にもなり
ます。為替が円高に動くか、或いは円安に動くかによって収益は大きく変わっ
てくる訳であり、株価の動きも大きく影響されます。

 ちなみに、自動車7社の下期のドルベースでの想定為替レートと、1円変動
時の利益への影響は以下の通りとなっています。


         想定レート   1円変動時の利益への影響

   トヨタ    90円      250億円

   ホンダ    85円      120億円

   日産自    85円      110億円

   スズキ    90円        6億円

   マツダ    88円       23億円

   三菱自    88円       12億円

   富士重    88円       25億円



 直近で為替は1ドル=91円前後の値動きとなっていますが、株式投資をす
る際は今後の為替の見通しも重要な判断材料となります。



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 ~目次~       編集者:aqua[ mailto:aqua@aqua-inter.com ]
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 1.NY市況

 2.主な注目材料とニュース

 3.心に残る名言








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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      10680.77(+ 53.51)△0.50%
□ナスダック       2307.90(+ 25.59)△1.12%
□S&P500      1145.68(+  9.46)△0.83%
□CME日経225先物 10830   (+110)大証比
□為替     (対ドル) 91.39  (対ユーロ)132.64

□半導体株指数        359.09(+ 5.64)
□NY原油先物(2月限)   79.65(- 1.14)
□NY金先物 (2月限) 1136.80(+ 7.40)
□バルチック海運指数   3175   (+15)


 13日のNY株式市場は、企業業績への期待や景気回復の広がりを背景に反
発。ダウは終値で再び昨年来高値を更新しました。
 
 前日はアルコアの失望決算に加え高値警戒感もあって利益確定の売りで反落
しましたが、企業業績への期待は根強くこの日のNY株は堅調に推移。利益見
通しを引き上げた食品大手のクラフトフーズや、アナリストが投資判断を引き
上げた医薬品大手のメルクが買い先行で始まりました。

 週間在庫統計で先週の原油在庫が増加したことを受けて原油相場が下落した
ことでエネルギー株が弱含みましたが、14日に決算発表を控えるインテルや
前日下げた金融株などに買いが入り指数を押し上げています。FRBが発表し
た地区連銀経済報告(ベージュブック)で、景気が回復しつつある地域が広が
っているとの認識が示されたことや、シコゴ連銀総裁が今年の米経済成長率が
3―3.5%になるとの見通しを示したことも相場の支援材料となり、指数は
反発。ダウは昨年来高値で取引を終了しました。

 業種別では、金融、医薬品、半導体関連などが上昇し、自動車関連、エネル
ギーが軟調でした。

 個別では、決算発表を控えたインテルが業績期待を背景に上昇。前日下げた
アップルやマイクロソフトなども上昇しました。ネット検閲やサイバー攻撃に
ついて中国当局と交渉中のグーグルは、中国からの撤退も視野にしていると報
じられたことが嫌気され下落。反面、中国の検索大手バイドゥ(百度公司)が
大幅高となりました。

 アナリストが投資判断を引き上げたメルクは4%超の上昇し、ダウ採用銘柄
でトップの上昇率。ファイザーやジョンソン&ジョンソンなどにも買いが入り、
失望決算で前日下げたアルコアも反発。15日に決算を発表するJPモルガン
や、バンク・オブ・アメリカなどの金融株が上昇。ボーイングやキャタピラー、
デュポンなど景気敏感株もしっかり。クラフトフーズは前日に上昇していたこ
ともあって買いが続かずマイナスに転じましたが、プロクター&ギャンブルや
コカコーラなどは堅調に推移しました。

 予想以上の在庫増加を受けて原油相場は2週間ぶりに80ドル割れとなった
ことや、ベージュブックで回復地域の拡大が示されたことが追い風となり、A
MRやデルタ、UALなどの航空株は軒並み高。

 一方、原油安でエクソン・モービルやシュブロンなどが軟調。複数のアナリ
ストがロイヤル・ダッチ・シェルの業績見通しを下方修正したこともエネルギ
ー株の圧迫材料となっています。アナリストが投資判断を引き下げたフォード
も下落しました。
 
 他の指標では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は反発。コモディ
ティは原油が3日続落、金は反発。バルチック海運指数(BDI)は3日続伸
です。

 CME日経225先物はドル建てが10830(大証比110円高)、円建
ては10795(同75円高)となっています。



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【2】主な注目材料とニュース                   **
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☆注目材料

 昨晩のNYダウは昨年来高値を更新、前日比53ドル高の1万0680ドル
で取引終了しています。08年10月1日(1万0831ドル)以来、約1年
3ヵ月ぶりの高値水準となります。シカゴ日経平均先物は1万0830円とな
り、13日の東京市場の日経平均株価1万0735円よりも95円高い水準と
なっています。

 本日は、8:50に11月の機械受注が発表されます。10月は設備投資の
先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額が、前月比4.5%減の7
045億円となり、3ヵ月ぶりに減少しています。内閣府は、基調判断を前月
までの「下げ止まりに向けた動きがみられる」に据え置いています。今回(
11月)の事前予想は前月比0.2%増となっていますが、実際どの程度の水
準となるのか注目されます。

 今晩、米半導体大手インテルが第4四半期決算(10~12月)発表を予定
しています。半導体・ハイテク関連への影響が大きいだけに、その内容に市場
の注目が集まります。

 12月の米小売売上高、欧州中央銀行(ECB)理事会などが予定されてい
ます。

 本日の主な決算発表は、10年2月期第3四半期決算(09年3月~同年
11月)でドトル日レス(3087)、サマンサJP(7829)、松屋(8
237)、松竹(9601)、東宝(9602)、ダイセキ(9793)・・
等々が予定しています。


◆主なニュース

・日航CEOに京セラの稲盛氏 国交相「社員の意識改革期待」

・環境投資1000億円支援 大企業向け、政府が融資枠

・土地購入問題、小沢氏関係先を一斉捜索 地検、原資解明急ぐ

・取引先債権を保護、マイレージ・株主優待券も 支援機構決定

・工作機械、新興国を開拓 オークマ、インド5拠点新設

・IT大手、データセンター機能拡充 NEC、情報の流れ効率化

・フィットネス、相互利用拡大 中堅23社、年内3割増300店

・新日石、メキシコ湾で天然ガス発見 権益12%保有の鉱区

・日医工、バイオ後発薬の開発に進出 30億円投じ新施設

・グーグル、中国に検閲撤廃要求 米国務長官「深刻な懸念と疑念」 


◆経済指標等

・企業物価指数(12月)
・機械受注統計(11月)
・中古車販売台数(09年)
・ESPフォーキャスト調査(1月)
・生活意識に関するアンケート調査(11月12日~12月8日調査)

・ECB理事会(金融政策発表)
・米新規失業保険申請件数(先週分)
・米輸出入物価(12月)
・米小売売上高(12月)
・米企業在庫(11月)

◆企業動向

・決算発表 ドトール日レス(3087:傘下に低価格カフェとパスタ店など)
      レナウン(3606:基幹8ブランドに集約へ)
      東洋電機製造(6505:電車用駆動装置・パンタグラフの製造大手)
      松竹(9601:映画、歌舞伎興行、不動産収入)
      東宝(9602:邦画配給、興行収入で断トツ)
      ダイセキ(9793:産業廃棄物処理の大手)

・海外決算 インテル(半導体最大手)



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【3】心に残る名言                        **
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    失敗とは、より聡明に再出発するための唯一の機会である。


              フォード社創業者・ヘンリー・フォード 






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   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位

    (06年から08年まで連続受賞、09年はコンテスト実施せず)


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発行:アクア・インターナショナル(株) 関東財務局長(金商)第504号
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