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こんばんは。aquaです。

 世界に未曾有の金融危機をもたらした「リーマン・ショック」から、明日15
日でちょうど1年になります。

 信用収縮に伴う金融危機が言われるようになったのは、アメリカの住宅価格の
上昇が頭打ちとなり、07年8月に仏BNPパリバ傘下のファンドの資産が凍結
され、サブプライムローンの問題が表面化し始めてからです。しかし当時はまだ
サブプライムローン問題の深刻さが十分に認識されておらず、07年10月9日
にはNYダウ工業株30種平均は1万4164ドルの史上最高値を記録していま
す。

 ムードが変わるのは、債券などへの保証を行うモノライン(金融保証会社)の
経営不安が懸念されるようになった08年1月頃からで、3月には急速に資金繰
りが悪化しベア・スターンズをJPモルガン・チェースが電撃救済。9月に入り
住宅金融公社のフレディマックとファニーメイが実質的に経営破たん。9月15
日にはリーマン・ブラザーズが破産法の適用を申請します。

 リーマンは、直前まで海外を含めた複数の金融機関と出資交渉を行っており、
「大きすぎて潰せない(Too big to fail)」とも思われていただ
けに突然の破たんで市場に衝撃が走り、当日のNYダウは504ドル安。同日に
は、バンク・オブ・アメリカが、経営難に陥っていたメリルリンチの救済合併を
発表。リーマンの負債総額は約64兆円と、史上最大の破たんとなりました。こ
れが世に言う「リーマン・ショック」で、金融危機は連鎖的に世界に広がり、金
融システムは機能不全に陥ります。

 米政府は急ぎ緊急経済安定化法をまとめ、9月29日に下院で採決の運びとな
りましたが、これがよもやの否決。背景には「自己責任」の伝統があり、「自分
たちの貧困と苦しみは『自己責任だから救済する必要はない』と放言してきたウ
ォール街の金持ちを、なぜ自分たちの税金で助けるのか」という世論、事の重大
さを理解できずにそうした世論に与した議員の存在があります。緊急経済安定化
法案否決のショックで同日のNYダウは777ドル安と、指数算出以来最大の下
げ幅を記録しています。

 サブプライム問題やリーマン破たんによる欧米の金融機関の損失は甚大で、そ
の損失を埋め合わせる為に、流動性のある株式や債券の売却を進めることになり、
株価や高金利通貨の下落に拍車をかけ、下げが下げを呼ぶ展開となってゆきます。

 リーマン破たんを受けて、9月16日の日経平均株価は605円安。しばらく
一進一退が続いたものの、緊急経済安定化法が否決された9月29日前後2週間
で3600円の下落。07年6月6日の高値14601円から10月28日の安
値6994円まで、わずか5カ月間足らずで日経平均は半値以下になり、下げ幅
は7600円を記録しました。

 その後はご承知のとおりで、08年10月28日の瞬間安値6994円(バブ
ル崩壊後のザラ場最安値)が一番底、09年3月10日の瞬間安値7021円が
二番底となり、上げ下げ(悲観的なムードと楽観的なムード)を繰り返しながら
徐々に下値を切り上げてきました。ちなみに終値ベースでは、二番底となった今
年3月10日の7054円がバブル崩壊後の最安値となっています。



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 ~目次~        編集者:aqua[ mailto:aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.先週の動き

 5.編集後記








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【1】今日の相場                          **
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◎日経平均  10202.06(-242.27)▼2.32%
◎TOPIX   934.05(- 16.36)▼1.72%

◎売買高概算  17億8637万株
◎売買代金概算  1兆1806億円
◎時価総額  307兆1801億円

◎値上り銘柄数  237 ◎(年初来)新高値 24
◎値下り銘柄数 1365 ◎(年初来)新安値 26
◎変わらず     82

◎騰落レシオ(25日)82.5%

◎サイコロ(日経平均)5勝7敗 ○●○●●●○○●○●● 41.7%

◎カイリ率(日経平均)25日線比-1.95% 75日線比+1.82%

◎為替  (対ドル) 90.65 (対ユーロ)131.77

◎出来高上位
 1.みずほ  <8411>  200円(-  4円)165,993千株
 2.長谷工  <1808>   94円(±  0円) 76,669千株
 3.電化   <4061>  410円(+ 13円) 61,269千株
 4.JAL  <9205>  176円(+ 13円) 53,393千株
 5.三菱UFJ<8306>  537円(-  9円) 43,942千株

◎売買代金上位                          (円)
 1.みずほ  <8411>  200円(-  4円) 33,065百万
 2.トヨタ自 <7203> 3740円(-100円) 28,029百万
 3.電化   <4061>  410円(+ 13円) 25,438百万
 4.三菱UFJ<8306>  537円(-  9円) 23,726百万
 5.野村   <8604>  720円(- 27円) 19,974百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1630万株 買い2550万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅安、前週末比242円(2.3%
)安の1万0202円で取引終了です。

 週末のNYダウが22ドル安となったことや為替が一時1ドル=90.22円
の円高に振れたことを嫌気し、朝方から輸出関連中心に幅広い銘柄に売りが先行、
10:33には一時下げ幅が270円を超え、1万0170円まで売られる場面
がありました。輸出企業の多くが今期の想定為替レートを90~95円としてお
り、一段の円高は今期の業績見通しの下方修正に繋がりかねないと警戒感を強め
ています。一方、家具・インテリアの開発輸入をするニトリが年初来高値を更新
するなど円高メリットを受ける小売りや紙パの一角、また景気悪化の影響を受け
にくい電力・ガス株の一角が値を上げています。売買代金は概算1兆1806億
円、上海総合株価指数は36ポイント(1.2%)高の3026と3000台を
回復しています。

 業種別では、空運、紙・パ、電力ガスセクターが高く、証券、非鉄、電機セク
ターの下げが顕著です。

 個別銘柄では、全国トップの家具・インテリア製造小売りチェーンのニトリが
150円高の7350円と年初来高値更新。製品の大半を海外で製作して輸入し
ているため、円高メリット株として買いが継続しています。円高還元として、8
月から新たに400品目の値下げを実施し、これが新規の購入層獲得につながり、
09年8月中間期の連結営業利益は前年同期比23%増の当初計画が増額となる
可能性が高まっています。10年2月期の連結営業利益も前期比17%増の計画
ですが、これも8月中間期決算段階で上方修正となる公算大です。

 メガネスーパーが50円高の182円とストップ高となり、年初来高値更新。
金曜日の引け後に発表した09年5~7月期の単独税引き益が9900万円の黒
字となり、前年同期は24億円の最終赤字だったことから黒字転換したことを好
感した買いが入っています。

 JALが13円高の176円と商いを伴って7%を越す上昇。米デルタ航空と
米アメリカン航空の米航空大手2社とそれぞれ資本交渉に入っていることが明ら
かとなり、買い手がかりとなっています。JALはメガバンクなどの金融機関か
ら追加融資を受ける条件として、今月末までに抜本的な再建計画をまとめる必要
があり、今回の出資交渉もその一環と見られます。

 電気化学が3日連続高と好調、13円高の410円となっています。前週に2
010年3月期の連結純利益が前期比5.2倍の75億円になる見通しと発表し、
従来予想は3.5倍の50億円であり、業績の上方修正を好感した買いが継続し
ています。また、発光ダイオード(LED)用の蛍光体事業に本格参入すると発
表したことも支援材料となっています。高輝度LED向けに耐熱性を2倍以上に
高めた蛍光体を開発し、2010年度に数十億円規模の売り上げを目指します。

 一方、為替が1ドル=90円台半ばの円高水準にあることを嫌気し、キヤノン、
京セラ、アドバンテスト、TDK、パナソニックといったハイテク株やトヨタ、
ホンダ、日産といった自動車株など輸出関連が値を下げ、上海市場で銅価格が大
幅下落していることを受け、三井金属、DOWA、住友金属鉱山など非鉄株も値
を下げています。三菱UFJ、みずほFG、三井住友FGなどメガバンクも値を
下げています。

 本日の新高値銘柄は、コスモス薬品、秀英、ファンケル、京都友禅、スルガ、
鈴丹、ニトリ・・・等々です。



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【2】主な材料                           **
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・豪で大型海底ガス田開発が本格化 東ガスなども権益取得
・鳩山代表が麻生首相と会談 政権引き継ぎで協力を要請 
・新政権の閣僚人事、鳩山代表と小沢氏が協議 明日確定
・日本郵政、イチローの大リーグ新記録達成で記念切手発売
・世界の航空業界、1―6月は5500億円の赤字 IATA試算
・中国の環境ビジネスは数年内に90兆円 米民間試算
・7月鉱工業生産確報値、前月比+2.1% 速報値から上方修正
・8月首都圏マンション発売戸数は前年比6.2%減 減少率縮小
・香川銀と徳島銀、持ち株会社設立で正式合意 来年4月1日発足
・レンゴー、日本マタイを12月に株式交換により完全子会社化
・住友鉱、ケムキャット株に対するTOBを発表 1株1830円
・米報道官「公的保険の創設にはこだわらない」 医療保険改革で
・米、新型インフルのワクチン接種を10月上旬にも開始
・オラクル、買収先のサンの顧客流出防止で投資増額など公約



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【3】主な投資判断                         **
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[ドイツ証券]
 新 規   A (9513) Jパワー          2,830円

[モルガンS証券]
 据置き   A (3436) SUMCO     1,700→ 2,800円
 据置き   A (4063) 信越化学      5,500→ 6,400円

[クレディS証券]
 据置き   A (9984) ソフトバンク    2,900→ 3,000円
 引下げ A→B (3382) セブン&アイHD  2,900→ 2,000円
 引下げ A→B (9064) ヤマトHD     1,500→ 1,600円

[日興シティG証券]
 据置き   B (4061) 電気化学工業     350→   440円

[野村証券]
 据置き   A (4061) 電気化学工業     380→   460円

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記。
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価です。



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【4】先週の動き                          **
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◎先週の日経平均株価:変動率+2.52%(値幅+257.22円)

◎週足サイコロ ○●●○○○○○●○●○

◎上昇率順位(整理・監理銘柄除く)

 1位 6731 ピクセラ      電気機器  +88.99%
 2位 7608 SKジャパン    卸売業   +74.66%
 3位 7600 日本MDM     卸売業   +44.81%
 4位 8897 タカラレーベン   不動産業  +40.47%
 5位 9479 インプレス     通信業   +39.25%
                
◎下落率順位(同)       (業種)      (週間騰落率)

 1位 6958 日本CMK     電気機器  -13.51%
 2位 1808 長谷工       建設業   -12.15%
 3位 2395 新日本科学     サービス業 -11.70%
 4位 8095 イワキ       卸売業   -10.34%
 5位 9743 丹青社       サービス業 - 9.51%

◎先週の業種別動向          ◎TOPIX及び規模別株価指数

 1位 鉱業      +8.22%   TOPIX +1.57%
 2位 不動産業    +5.99%   大型株   +1.69%
 3位 海運業     +4.28%   中型株   +1.41%
 4位 機械      +3.61%   小型株   +1.33%
 5位 石油・石炭製品 +3.30%

●現在値付近の主なテクニカルポイント 

       一目基準線 10454
         窓上限 10407(9月11日安値)
        25日線 10405
         5日線 10373
       一目転換線 10332
         -1σ 10276

             10202 本日終値

             10145 -2σ
             10143 9月4日安値
             10142 8月21日安値
             10099 13週線
             10064 一目雲の上限


●先週末の東証1部全銘柄 今期予想PER     37.49倍
             前期基準PBR     1.24倍
             今期予想平均配当利回り 1.64%


※前日のNY市場の騰落、シカゴ日経平均先物、為替、原油や金価格動向、寄り
 前の外国人の注文動向、各テクニカルポンイトと日経平均の位置関係等は毎朝
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【5】編集後記                              mailto:aqua@aqua-inter.com
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イチローが大リーグ記録を108年ぶりに塗り替える「9年連続200本安打」
の偉業を成し遂げました。本日の朝刊でもご紹介しましたが、イチローが話す一
つ一つの言葉には実績に裏付けられた風格と説得力があります。
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   ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~
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~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =3年連続ダブル受賞=

◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー 2008 http://melma.com/contents/moy2008/ 
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   「ハロー!株式」 総合大賞

◎まぐまぐ大賞2008 http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/#mon 
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   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位


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