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              ◎ ハロー!株式 ◎        07/10/19 夕刊
 
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こんばんは、aquaです。

 十月は全国の八百万(やおよろず)の神々が、来年の天候、農作物や酒の出来
不出来、人の縁結びなど諸々の相談のため出雲へ出払ってしまいますが、留守を
預かる留守神もいます。

 その代表が、七福神の一柱で、烏帽子をかぶり、肩に釣竿、大きな鯛を抱えた
ご機嫌なおじさんの恵比須さま(えべっさん)です。恵比須さまは、海と漁業の
神であり、農村にあっては田の神となり、商売繁盛の神でもあります。

 そして、恵比須さまを祭り、商売繁盛を祈念するのが“えびす講”です。関西
では正月十日の“十日えびす”が有名ですが、地域によって時期は様々で、明日
十月二十日に行うところもあります。

 ちなみに、昔は中央の権力が及ばない異邦の者のことを「えみし」とか「えび
す」と呼んでいたことから、恵比寿さまも外来の、海を渡ってくる神であったと
されています。また、恵比須さまにはいくつかの系統があり、少彦名神(すくな
ひこなのかみ)や事代主神(ことしろぬしのかみ)、または蛭子神(ひるこのか
み)を祭神として祀ります。その蛭子系恵比須の総本社が兵庫県の西宮神社で、
毎年正月の十日えびすの際は参拝の一番乗りを競う神事「福男選び」が大変有名
です。

 それにしましても、十月は出雲以外は神が出払って居ないから・・とは昔の人
は言いませんでした。ちゃんと留守神を残しています。程良い加減に曖昧さを残
し融通をきかせる・・・先人の知恵です。
 


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 ~目次~        編集者:aqua[ mailto:aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.投資の肴

 5.編集後記


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【1】今日の相場                          **
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◎日経平均  16814.37(-291.72)▼1.71%
◎TOPIX  1591.28(- 26.47)▼1.64%

◎売買高概算  17億1560万株
◎売買代金概算  2兆4877億円

◎値上り銘柄数  243 ◎(年初来)新高値 12
◎値下り銘柄数 1431 ◎(年初来)新安値 74
◎変わらず     46

◎騰落レシオ(25日)99.7%
 
◎サイコロ(日経平均)6勝6敗 ○●●○○○●○●●○● 50.0%
 
◎カイリ率(日経平均)25日線比+0.36% 75日線比-0.70%
 
◎為替 (対ドル)114.99 (対ユーロ)164.50

◎東証1部出来高上位
 1.三菱UFJ<8306> 1027円(- 13円) 57,156千株
 2.住金   <5405>  609円(- 11円) 44,263千株
 3.新日鉄  <5401>  798円(- 22円) 34,754千株
 4.日立造  <7004>  193円(-  3円) 31,445千株
 5.ソフトBK<9984> 2660円(+ 25円) 21,167百万

◎東証1部売買代金上位                      (円)
 1.みずほ  <8411> 616千円(-14千円) 82,724百万
 2.三菱UFJ<8306> 1027円(- 13円) 58,469百万
 3.ソフトBK<9984> 2660円(+ 25円) 55,909百万
 4.トヨタ自 <7203> 6250円(-100円) 51,896百万
 5.三菱商事 <8058> 3680円(-100円) 41,025百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り4520万株 買い4790万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅安、前日比291円安の1万68
14円で取引終了です。週末のG7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)開
催を控えて様子見ムードが強まる中、昨晩のNY市場で米国2位のバンク・オブ
・アメリカの市場予想を超える減益決算を嫌気して米金融株が軒並み安。それを
受けて東京市場も銀行株が軒並み値を下げたほか、一時1ドル=114円台の円
高に振れた為替を嫌気して輸出関連株が軒並み値を下げるなど相場全般の地合い
を悪化させています。更に注目が集まるインド株が大幅安となっていることも投
資家心理を悪化させています。一時は下値メドとなる25日移動平均線どころの
1万6754円を下回る場面がありましたが、押し目買いから大引けでは上回っ
ています。売買代金は概算2兆4877億円です。

 業種別では、全般安の中、消費者金融、鉱業セクターが高くなっています。

 個別銘柄では、協和発酵がストップ高。キリンHDが協和発酵を買収によって
傘下に入れることで医薬品やバイオ事業を強化すると報じられたことが買い材料
となっており、買収金額はTOB(株式公開買い付け)で一般的と言われる30
%のプレミアムを付けた場合、3000億円を超えることになります。TOBに
より時価を上回るプレミアムが付くとの期待感が高まり、買いが先行しています。

 武富士、アイフル、アコムがストップ高、プロミス、SFCG、イオンクレジ
ットなど消費者金融株が軒並み値を飛ばしています。米投資顧問のブランデス・
インベストメント・パートナーズが武富士株を買い増したことが買い材料となっ
ており、保有比率は従来の9.79%から10.79%に上昇したことが関東財
務局に提出した大量保有報告書で明らかになっています。ブランデスは今年、小
野薬品に対し増配提案したことで知られ、提案自体は株主総会で否決されました
が、今後3年間の自社株買いと配当を合わせた総還元性向を100%にする対案
を引き出しています。こうした経緯からブランデスによる株の買い増しが株主へ
の利益配分への期待感につながり、買いが集まっています。ブランデスはアイフ
ルやプロミスにも投資しています。

 国際帝石、石油資源が高くなっていますが、昨晩のニューヨーク・マーカンタ
イル取引所(NYMEX)の時間外取引で原油価格が一時1バレル=90ドル台
に上場しており、好感した買いが集まっています。いずれも石油開発を手がけて
おり、原油高は原油を販売する場合の増収につながるため、好業績を期待して買
われています。

 本日の新高値銘柄は、三井製糖、協和発酵、ヤフー、富士通ゼネラル、マルエ
ツ・・・等々です。


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【2】主な材料                           **
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・証券監視委、親銀行の顧客情報の不正利用でみずほ証券を処分へ
・福井日銀総裁、米経済の回復は「来年後半から」 
・大田経財相、原油高について「中小企業への影響を懸念」
・首相、内閣の最重要課題は「年金記録漏れの解決」
・全産業活動指数は2カ月ぶりプラス 8月は1%上昇
・東京地裁、NTTの年金給付削減を認めず
・東京と神奈川のタクシー運賃、12月3日から初乗り710円に
・シャープ、シリコン使用量100分の1の新太陽電池を量産
・KDDI(9433)、9月中間期営業利益が9%増
・EU、大統領職を創設や外交共通化 新基本条約を採択 
・米USTR、日本郵政に「対等な競争」を要求
・米AMDの7-9月、増収も粗利益率低下で最終赤字
・米グーグルの7―9月期は57%増収46%増益
・米ウォルマート、年末商戦の値下げキャンペ-ンを開始
・NY原油先物、時間外で初の90ドル台乗せ
 


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【3】主な投資判断                         **
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[ドイツ証券]
 据置き   A <6273> SMC          17,500円
 据置き   A <6506> 安川電機      1,600→ 1,700円
 新 規   A <6861> キーエンス        29,000円
 据置き   A <6954> ファナック    12,900→14,000円
 新 規   A <9962> ミスミG本社        2,400円

[JPモルガン]
 据置き   A <8001> 伊藤忠商事     1,600→ 1,900円
 据置き   A <8058> 三菱商事      3,700→ 5,000円
 据置き   B <8031> 三井物産      2,600→ 3,600円
 据置き   B <8053> 住友商事      2,600→ 2,700円

[ゴールドマンS証券]
 据置き   A <4689> ヤフー           50,000円
 引上げ B→A <6472> NTN       1,200→ 1,350円
 引下げ B→C <4973> 日本高純度化学   485千→ 420千円

[日興シティG証券]
 引上げ B→A <6839> 船井電機      7,300→ 6,700円

[みずほ証券]
 引下げ 1→2 <5233> 太平洋セメント    560→   430円
 据置き   2 <7649> スギ薬局      3,100→ 3,500円
 引下げ 2→3 <5232> 住友大阪セメント
 引下げ 3→4 <2121> ミクシィ

[野村證券]
 新 規   2 <6951> 日本電子
 引下げ 2→3 <3733> ソフトウェアサービス
 引下げ 2→3 <7606> ユナイテッドアローズ

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5で表記。
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価です。



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【4】投資の肴                           **
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 20年前の今日10月19日(当時は月曜日)はNY株式市場が大暴落しまし
た。いわゆる「ブラックマンデー」ですが、それについて簡単に触れておきたい
と思います。

 まず、1985年9月、米国の財政赤字、貿易赤字のいわゆる双子の赤字を解
決すべく、ニューヨークのプラザホテルに先進5カ国の金融当局者が一堂に会し
ました。ここで、為替をドル安方向に誘導するとの合意(プラザ合意)がなされ、
それ以降、急激に円高・ドル安が進むことになります。

 1987年、アメリカ経済は金融機関の不良債権問題等で停滞し、一方でドル
安は資本流出とインフレ進行の危険をはらんでいました。国内経済のためには金
利を上げにくい状況でり、ドル防衛のためには金利を引上げなければいけないと
いう難しい舵取りを任された、当時就任したばかりのグリーンスパンFRB議長
は9月、ドル防衛策として金利引き上げに動きます。

 金利引き上げの効果がでる前、10月14日発表された8月の貿易収支は予想
外の大きさとなり、市場にはドル安政策に対する疑念が溜まっていきます。金利
の引上げによりドル安に歯止めがかかればいいのですが、金利上昇が投資と消費
を抑制し、米国景気を悪化させると考えられれば、NY株式市場は下落し、それ
がさらにドル安につながっていきます。その場合、ドル安→資本流出→金利上昇
→景気悪化→株安の悪循環が懸念されます。そんな時にもかかわらず、当時のア
メリカ財務長官は「ドル安容認」発言をしました。

 10月15日木曜日NYダウ48ドルの下落、翌16日金曜日108ドルの急
落、NYダウは2247ドルにてその週を終えました。主要先進国で一番早く開
くのが東京マーケットです。東京マーケットは朝方からドル安傾向を懸念した電
機、精密機械などの輸出関連銘柄だけでなく、為替の影響を受けにくい建設や不
動産などの内需関連銘柄も含めほとんどの銘柄が全面安となり、一時前週末比約
730円安まで急落、終値も同620円安の2万5746円となりました。

 東京市場が終わって13時間後に開く週明けのNY株式市場は、2247ドル
から1739ドルへと、たった1日で508ドルも暴落します。就任間もないグ
リーンスパンFRB議長の手腕が懐疑的に見られていたことや、ある水準以下に
なると自動的に売り注文を出すストップロス・オーダーが下落に拍車をかけまし
た。1日の暴落率(22.6%)としては、史上最悪の記録となります。これが
世に言う「ブラックマンデー」です。

 暴落の連鎖は世界を一周します。20日の東京マーケットは、平時の出来高が
今よりずっと少ない当時にあって、10億株の売り物が殺到、日経平均は257
46円から21910円へ、3836円(14.9%)安の大暴落となります(
現在は、日経平均の1日の下落幅がそこまで拡大することはシステム上ありえま
せん)。東証1部上場1160社(当時)のうち値がついたのは753銘柄、そ
のうちストップ安は569銘柄に達し、それ以外の銘柄は売り気配のまま値が付
かずに取引時間が終了しました。

 重要なのはその後の展開です。年が替わって1988年、日経平均の回復を始
めますは。年初に2万1000円台だった日経平均は目覚しい上昇ぶりを見せ、
4月初めには暴落前の高値(2万6646円)をも上回りました。その後も株式
相場は力強い動きをみせ、もたついている欧米市場を尻目に独歩高の展開となっ
ていきます。ブラックマンデーからわずか2年後の89年の大納会には史上最高
値の3万8915円まで駆け上がることになります。

 ちなみにブラックマンデーの際、日経平均は短期間で21%の急落となりまし
たが、当時の動きとよく似ていると言われたのが昨年4月7日の高値からおよそ
2カ月で20%下落した際の日経平均の動きです。昨年は、上げ下げを繰り返し
つつおよそ9カ月で下げ幅の全値戻しを達成し急落前の高値を突破しています。


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【5】編集後記                              mailto:aqua@aqua-inter.com
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過去に「危機」といわれる場面は幾度となくあり、「株は死んだ」とまで言われ
た時期もありましたが、要した時間の差こそあれその都度急落前の水準を取り戻
しています。今年6・7月高値からの下げ(約17%調整)も例外ではありませ
ん。
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   ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~
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~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~

◎まぐまぐ大賞2006 http://www.mag2.com/events/mag2year/2006/#money 

   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位

◎2006年 メルマガ オブ ザ イヤー http://melma.com/contents/moy2006/ 

   「ハロー!株式」 マネー・政治・経済部門 カテゴリー賞受賞


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 の責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でな
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発行:アクア・インターナショナル株式会社   関東財務局長 第1215号
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