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こんばんは、aquaです。

 明日は二十四節気にいう「冬至」ですが、昔はビタミンが不足しがちなこの時
期になりますと、肝油ドロップなるものを食べていた記憶があります。

 現在ほど医療(対処療法)が進んでいなかった昔は、当然ながら予防に重点が
置かれていました。西洋医学と東洋医学の違いは、「病気や怪我を治す」という
発想と「健康を保つ」といういう発想の違いであると言われます。

 野菜が不足しがちなこの時期に栄養価の高い“南瓜(かぼちゃ)”を食すのも、
精油成分や有機酸類が多く含まれ香りのよい“柚子湯”につかるのも、健康を保
つという発想から、経験によってその科学的効用を知っていたからであり、そこ
には無病息災への祈りが込められています。

 冬至に食す南瓜の食べ方に決まりはありませんが、和菓子屋では冬至までの期
間限定でこの時期にしか味わえない南瓜のお菓子が並びます。これもこの時期の
楽しみの1つとなっています。

 ところで、冬至は年間を通して夜が一番長く昼が最も短い日でもあります。つ
まり、この日以降は太陽が出ている時間がしだいに長くなり、「一陽来復」と言
われますように「陰極まりて陽再び生じ始める日」でもあります。

 一陽来復は「悪いことが長く続いたあとで,ようやく良い方へ向かうこと」と
いう意味でも使われます。一陽来復、季節が巡るように、誰のもとにも良い時期
が必ず巡ってくるものです。



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 ~目次~        編集者:aqua[ mailto:aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.投資の肴

 5.編集後記




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【1】今日の相場                          **
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◎日経平均  15257.00(+225.40)△1.50%
◎TOPIX  1469.20(+ 11.64)△0.80%

◎売買高概算  19億8480万株
◎売買代金概算  2兆4295億円

◎値上り銘柄数 1000 ◎(年初来)新高値   3
◎値下り銘柄数  607 ◎(年初来)新安値 251
◎変わらず    116

◎騰落レシオ(25日)83.4%
 
◎サイコロ(日経平均)5勝7敗 ○○●○●●●●●●○○ 41.7%
 
◎カイリ率(日経平均)25日線比-0.96  75日線比-5.22%
 
◎為替  (対ドル)113.04 (対ユーロ)162.59

◎出来高上位
 1.新日鉄  <5401>  661円(+ 31円)115,848千株
 2.住金   <5405>  486円(+ 16円) 85,724千株
 3.三菱重工 <7011>  467円(+  5円) 45,759千株
 4.三菱UFJ<8306> 1041円(- 13円) 43,846千株
 5.日立   <6501>  805円(+ 28円) 39,297千株

◎売買代金上位                          (円)
 1.新日鉄  <5401>  661円(+ 31円) 75,148百万
 2.キヤノン <7751> 5240円(-120円) 56,364百万
 3.トヨタ自 <7203> 6020円(+ 90円) 50,437百万
 4.ソニー  <6758> 6110円(+ 70円) 48,846百万
 5.三菱UFJ<8306> 1041円(- 13円) 45,566百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り2560株 買い2230万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、前日比225円高の1万52
57円で取引終了です。クリスマス休暇や3連休を控えて様子見ムードが強まる
中、朝方は一時1万4998円と1万5000円を割り込む場面がありましたが、
その後は押し目買いから一転して上昇。サブプライム問題で多額の損失を計上す
るメリルリンチがシンガポールの政府系ファンドのテマセクHDから約50億ド
ルの出資を受け入れると報じられたことが買い安心感を誘い、また香港・上海な
どアジア株が全面高となっていることも追い風となり、新興国の経済成長の恩恵
を受ける鉄鋼や機械、そして非鉄などが相場を牽引する形となっています。昨晩
にフィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)が上昇したことを好感
してアドバンテストやニコン、東京エレクトロンなどの値ガサ系銘柄が値を上げ
ていることも指数を押し上げる要因となっています。売買代金は概算2兆429
5億円です。

 業種別では、鉄鋼、精密、非鉄、機械セクターの上げが特に目立ちます。

 個別銘柄では、新日鉄が3日連続高。引き続き住金や神戸製鋼など鉄鋼各社間
での相互株式保有が手掛かりになっており、需給面では内外機関投資家の資金流
入が観測されています。住金、JFE、神戸鋼などの鉄鋼株も軒並み高となり、
業種別では鉄鋼セクターの値上がり率ランキングはトップとなっています。

 ニコン、HOYA、オリンパス、東京精密、島津製作、タムロン、そして東京
エレクトロン、アドバンテストなど精密株や半導体株が軒並み高。昨晩のナスダ
ック総合株価指数やフィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)が上
昇したことを好感した買いが集まっており、業種別では精密セクターの値上がり
率が第2位となっています。

 日野自動車が値を上げていますが、08年の生産・販売計画を発表し、世界販
売台数が2007年実績見込み比10.5%増の11万8200台と2ケタの伸
びを計画しているを好感した買いが入っています。アジア向けを中心に順調な拡
大を見込んでいることも好感されています。

 08年2月期の経常最高益が報じられたファミリーマートが年初来高値更新、
みずほ証券が投資判断を引き上げた楽天がストップ高、同じくヤフーも大幅高と
なっています。

 本日の新高値銘柄は、JT、マツモトキヨシ、ファミリーマートです。


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【2】主な材料                           **
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・98法人が「経営困難」 15法人は「破たん危機」 私大や短大
・首相、銃器規制強化の検討を指示 法改正も視野
・都の長期計画「10年後の東京」、1兆7000億円を投資
・改正政治資金規正法成立 原則、領収書1円以上から公開
・政府系ファンド設立の是非など 自民が作業部会
・福井県嶺北で地震 午後2時23分ごろ震度4
・三菱化学鹿島事業所で火災 鎮火、連絡とれない作業員も
・デンソー、工場拡張でハイブリッド車向け部品需要に対応
・タカラトミー、東洋新薬との共同出資会社で特保販売事業に参入
・学研、秀文社株をTOB 1株8860円で
・HIS(9603)、前10月期の純利益は7%減
・しまむら(8287)、3―11月期経常李益は3%増
・グーグルのダブルクリック買収、米連邦取引委が承認
・米大統領、住宅ローン借り換え支援の優遇税法に署名
・米メリル、シンガポール政府系ファンドから出資受け入れか 米紙



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【3】主な投資判断                         **
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[ドイツ証券]
 引上げ B→A <6590> 芝浦メカトロニクス      800円
 新 規   A <8922> IDU           225千円
 引下げ A→B <8752> 三井住友海上火災  1,550→ 1,230円
 引下げ A→B <8755> 損害保険ジャパン  1,610→ 1,140円
 引下げ A→B <8761> あいおい損害保険   880→   600円

[モルガンS証券]
 据置き   A <5410> 合同製鐵       710→   440円
 据置き   B <5423> 東京製鐵      1,900→ 1,440円

[JPモルガン証券]
 新 規   A <1605> 国際石油開発帝石HD    160万円
 新 規   A <5002> 昭和シェル石油       1,600円
 新 規   A <5012> 東燃ゼネラル石油      1,450円


[クレディS証券]
 引下げ A→B <1878> 大東建託          5,900円
 据置き   B <4324> 電通            310千円
 引下げ B→C <4539> 日本ケミファ         500円

[ゴールドマンS証券]
 引下げ A→B <8591> オリックス    40,000→22,400円
 引下げ B→C <8583> 三菱UFJニコス    280→   240円

[日興シティG証券]
 引下げ A→B <9787> イオンディライト      2,500円

[みずほ証券]
 引上げ 2→1 <4755> 楽天           65,000円
 引上げ 3→1 <4973> 日本高純度化学       50万円
 引上げ 3→2 <4689> ヤフー          55,000円

[野村証券]
 据置き   1 <9627> アインファーマシーズ

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記。
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価です。
 


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【4】投資の肴                       **
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 講談の大岡政談に登場する「天一坊(源氏坊天一)」は、吉宗の落胤と称し将
軍に謁見しようと企て世間を騒がせた人物として登場します。

 その昔この「天一坊」と称せられた相場師がいました。時は明治の終わり頃で、
名は松谷元三郎。

 当時の取引所は株式会社として上場しているケースが多く、松谷はある米取引
所の株をたった二日半で買い占めるという離れ業をやってのけます。48時間以
内に証拠金を納めればいいという当時の先物取引の盲点をつき、個別株(堂島の
米取引所)の先物を大量に買い付け、その値上がり益でさらに先物と現物を買い
建てし、三日足らずで発行済み株式総数を上回る株を買い集め、「生かすも殺す
も私(松谷)の意見一つ」という状態になります。

 しかしこうしたやり方に世間の目は冷たく、金融機関は松谷への融資を停止、
監督庁も米取引所の営業停止を宣告したため、数日で乗っ取った米取引所は数カ
月後には手放さざるを得ないはめに陥ります。

 後日談として、松谷は何度となく浮き沈みしながらも株式や米相場で大暴れを
続け、その後現在の東京証券取引所の近所に私設取引所を開所します。本家より
も手数料や証拠金が安かったことから賑わいは大層なものだったらしく、結局本
家の取引所が合併を申し出るに至ります。

 そんな松谷のことを当時の市場関係者は「奇術師」あるいは「天一坊」と呼ん
だそうです。


 ところで、現物を担保に同じ銘柄を信用買いすることを「二階建て」と言いま
す。

 相場上昇時は担保に入れた株も上昇し、それによって増加した信用枠で買い増
しながらダブルで大きな儲けとなります。しかしひとたびその銘柄が急落した場
合には、担保価値の急減に信用での損失が加わりあっという間に追証が発生、現
物と信用のダブルで大きな損失を被ることになります。

 リターンを追うことばかり考えて、リスクを増大させるこのような商いはして
はいけません。



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【5】編集後記                              mailto:aqua@aqua-inter.com
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今のところ今年の12月相場は低迷が続いており、今年は市場にサンタクロース
が来なかった(例年のように大きく上昇しなかった)という意見があります。し
かしながら、見方を変えれば安く買えるチャンスというプレゼントなのかもしれ
ません。いずれにしてももうすぐクリスマスです。皆様方にも等しく、良いクリ
スマスが訪れますように。
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   ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~
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