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こんばんは。aquaです。

 味の素の社長が述べていますように「市場が縮んでいるのにプレーヤーが多す
ぎる」食品業界において、生き残るためには「規模の拡大」、それに伴う「経営
基盤の強化」、そして「海外への展開」が必須とみられており、それを可能にす
るひとつの目安が「売上高1兆円」です。

 乳業最大手の明治乳業と菓子大手の明治製菓の今回の統合話も、経営環境の厳
しさによる危機感が背景にあります。

 ちなみに明治乳業のお馴染みの商品は「おいしい牛乳」「ブルガリアヨーグト
」など。明治製菓は国内チョコ市場首位のメーカーで、「カール」などのスナッ
ク菓子の他、「イソジン」に代表される医薬品も手がけています。

 統合後の新会社(統合後の連結売上高は約1兆1千億円)は国内の食品業界で、
キリンHD(連結売上高約1兆8千億円)、サントリー(同約1兆5千億円)、
アサヒビール(同約1兆4600億円)、味の素(同約1兆2千億円)に次いで
業界第5位、飲料系を除く食品メーカーでは味の素に次ぐ規模となります。

 当然、森永乳業(売上高約5800億円)や森永製菓(同約1700億円)な
どの動向も気になるところです。

 ちなみに世界の食品大手としては、最大手のネスレ(スイス)、「バドワイザ
ー」で有名なアンハイザー・ブッシュを買収するビール世界最大手のインベブ(
ベルギー)、炭酸飲料最大手のコカ・コーラ(米)、チューインガム世界最大手
のウィリアム・リグレー・ジュニアを買収する「エム&エムズ」で知られるチョ
コ菓子世界最大手のマーズ(米)、米ハーシー買収の噂が絶えない「クロレッツ
」や「ホールズ」で有名なキャドバリー(英)などがあり、それぞれの年間売上
高は下記のようになっています。

    ネスレ(スイス)  約11兆2千億円
    インベブ(ベルギー)約 3兆8千億円(統合後の売上高合計)
    コカ・コーラ(米) 約 3兆3千億円
    マーズ(米)    約 2兆8千億円(同)
    キャドバリー(英) 約 1兆8千億円



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 ~目次~        編集者:aqua[ mailto:aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場
         
 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.スペシャル・クォーテーション

 5.編集後記





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【1】今日の相場                          **
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◎日経平均  12102.50(-244.13)▼1.98%
◎TOPIX  1162.72(- 29.66)▼2.49%

◎売買高概算  19億4811万株
◎売買代金概算  2兆0735億円

◎値上り銘柄数  304 ◎(昨年来)新高値   5
◎値下り銘柄数 1323 ◎(昨年来)新安値 131
◎変わらず     92

◎騰落レシオ(25日)73.3%
 
◎サイコロ(日経平均)4勝8敗 ●○○●●○●●○●●● 33.3%
 
◎カイリ率(日経平均)25日線比-5.40% 75日線比-9.15%
 
◎為替  (対ドル)107.37 (対ユーロ)149.79

◎出来高上位
 1.三菱UFJ<8306>  823円(- 44円) 70,403千株
 2.新日鉄  <5401>  443円(- 11円) 67,189千株
 3.住金   <5405>  401円(- 14円) 44,403千株
 4.三菱重  <7011>  464円(- 27円) 41,088千株
 5.日立   <6501>  732円(- 37円) 37,277千株

◎売買代金上位                          (円)
 1.みずほ  <8411> 445千円(-25千円) 84,725百万
 2.トヨタ自 <7203> 4830円(- 90円) 62,816百万
 3.三菱UFJ<8306>  823円(- 44円) 58,589百万
 4.三菱商事 <8058> 2525円(+  5円) 53,129百万
 5.三井住友 <8316> 650千円(-31千円) 52,524百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り2620万株 買い2820万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が前日比244円(1.98%)安の1
万2102円で取引終了です。昨晩のNY市場で米リーマン・ブラザーズが発表
した赤字決算と経営再建策を嫌気して同社株が大幅安。金融不安が重石となって
東京市場も朝方から幅広い銘柄に売りが先行、特に三菱UFJなど大手銀行株が
大きく値を下げたことで投資家心理を悪化させています。香港や上海、台湾、韓
国などアジア主要市場が軒並み安となっていること、またGLOBEX(シカゴ
先物取引システム)で米株価指数先物が軟調となっていることも買い見送り姿勢
を強めています。尚、明日は株価指数先物・オプションのメジャーSQとなりま
す。売買代金は概算2兆735億円、上海総合株価指数は71ポイント(3.3
4%)安の2078、香港ハンセン指数は16時過ぎ現在で687ポイント(3
.4%)安の1万9312となっています。

 業種別では、小売りセクターが唯一高く、保険、証券、銀行セクターの下げが
きつくなっています。

 個別銘柄では、2日連続でストップ高となったジョイント・コーポレーション
が本日も値を飛ばしています。引き続き、オリックスが同社に対して100億円
を出資すると発表し、財務基盤の安定化につながるとして好感した買いが集まっ
ています。東栄住宅、日本綜合地所、飯田産業、ランドビジネス、サンフロンテ
ィアなど他の新興不動産・マンション関連も値を飛ばしています。

 大東建託がストップ高。ウォールストリート・ジャーナルが、国内系投資ファ
ンドのユニゾン・キャピタルが大東建託の買収を押し進めると報じたことが買い
材料となっています。ファンド主導による経営改革の期待が後退していただけに、
事態の新展開に期待が高まっています。

 昨日に明治乳業と明治製菓が来春にも経営統合と報じられ、朝方は企業体質を
強化することで将来の収益拡大につながるとの期待感から両銘柄ともに値を飛ば
す場面がありました。ただ、買い一巡後は明乳はマイナスに転じ、明菓は上げ幅
を縮小しています。統合会社の売上高は1兆1000億円を超え、実現しますと
キリンHD、サントリー、アサヒ、味の素に次ぐ食品業界5位の巨大食品メーカ
ーの誕生となります。(本日の引け後に、乳業最大手の明治乳業と菓子2位の明
治製菓が来年4月に経営統合すると正式発表。持ち株会社「明治ホールディング
ス」を設立し、両社が傘下に入るとしています)

 一方、米証券大手リーマン・ブラザーズの6~8月期の赤字決算や資金調達に
結論が出ていないことで金融不安が重石となり、三菱UFJ、三井住友FG、み
ずほFG、りそなHDなど銀行株が軒並み安、野村HD、大和G、新光証など証
券株も売られています。

 尚、アサヒは値を下げています。芋焼酎の原酒の製造元である西酒造(鹿児島
県日置市)から焼酎の原酒製造に使った焼酎用こうじ米の一部に三笠フーズ(大
阪市北区)が不正転売した事故米穀が含まれていたと連絡を受け、芋焼酎の一部
商品を自主回収すると発表したことが売り材料となっています。回収対象は6月
以降に出荷した「芋焼酎かのか25度」など9銘柄で約65万本を販売、回収コ
ストは15億円程度で08年12月期決算で処理するとしています。

 本日の新高値銘柄は、明治製菓、コーセー、ピジョン、ライフコーポレーショ
ン、アインファーマシーズ等々です。



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【2】主な材料                           **
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・機械受注が2カ月連続の減少 7月3.9%減 判断は据置き
・都心オフィス空室率、7カ月連続で上昇 8月は3.86%
・8月末時点の株式投信残高、2カ月ぶり減 流入続くも運用で減少
・信金中金、2200億円の資本増強 経営悪化信金の支援準備
・食品や日用品にCO2表示 約30社が来春導入で検討
・外為市場、ユーロが対円で急落 一時昨年8月以来の安値に
・米シティの年利3.22%サムライ債、数百億円以上の初日販売
・警察庁、妊婦にもシートベルト着用を指導 教則改定へ
・事故米問題、アサヒも焼酎65万本を自主回収
・トレイダーズFXが突然の事業休止 利用者困惑
・先週の部門別動向、外国人は2週間ぶり売り越し
・米ボーイング、新中型旅客機「787」の納入4度目の延期
・米財務省、イランの国営海運会社に金融制裁 各国にも要請
・米銀、住宅2公社の優先株に絡む損失を相次ぎ計上
・米製油所、ハリケーン「アイク」接近で操業停止相次ぐ
・ノルウェーのSWF、環境破壊を理由に英豪資源大手リオの株売却
 


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【3】主な投資判断                         **
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[モルガンS証券]
 引上げ B→A (9984) ソフトバンク    2,150→ 2,280円
 引下げ A→B (9432) NTT           548千円

[UBS証券]
 据置き   B (6472) NTN        650→   590円

[ゴールドマンS証券]
 据置き   A (7545) 西松屋チェーン   1,500→ 1,300円
 据置き   A (6988) 日東電工          4,300円

[クレディS証券]
 据置き   A (7202) いすゞ自動車     630→   450円
 据置き   A (7246) プレス工業          580円
 引下げ A→B (7205) 日野自動車      730→   520円

[野村証券]
 据置き   2 (5108) ブリヂストン
 据置き   3 (6954) ファナック

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記。
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価です。



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【4】スペシャル・クォーテーション                 **
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 毎月第2金曜日が近づきますと“SQ”という言葉が相場解説に登場します。
なかなか理解しにくいとは思いますが、簡単に説明させていただきます。

 機関投資家等が行う取引で、主に指数間の価格差を利用して値ザヤを稼ぐ“裁
定取引”というものがあります。例えば、日経平均株価を利用する場合、先物の
理論価格は平均株価と先物取引満期日までの「金利」と「配当収入」から算出で
きます。そして現物と先物の理論的な価格差よりも、価格差が大きくなったり小
さくなったりした場合、割安な方を買い、割高な方を売って利益を得ます。これ
が「裁定取引」あるいは「サヤ取り」「アービトラージ」と呼ばれる手法です。

 裁定取引に利用される先物取引やオプション取引では、ある一定の期日までに
決済をする必要があります。通常は木曜日が取引最終日となり、その日までに決
済されず期日を向かえた建玉(たてぎょく)については、翌金曜日の最終決済期
日にて最終決済が行われます。その最終決済期日のことを市場では“SQ”と呼
びます。

 SQとはスペシャル・クォーテーションの略語で、日本語では特別清算指数と
なります。これは毎月の第2金曜日(第2週目の金曜日ではありません)におけ
る株価指数の各構成銘柄(日経平均でいえば、225銘柄)の各始値の合計に基
づいて算出した精算指数のことをいいますが、一般的には精算日当日のことも指
しています。

 尚、オプションには毎月SQがありますが、先物は3、6、9、12月の4回
のみとなっており、先物がからむSQ当日の寄り付きには、裁定解消に伴う大量
の現物株の売買が発生します。オプションと先物の清算日が重なる3、6、9、
12月の4回のみを“SQ”あるいは“メジャーSQ”と言う人もいます。

※先物取引の用語「限月」「9月限」は、それぞれ“げんげつ”“9がつぎり”
 と読みます。「ロールオーバー」とは次限月(期先)へ乗り換えることを指し、
 通常はSQの1~2週間前から徐々に進行します。

 日々取引されている現物株の売買を伴う裁定取引の決済がSQ当日に集中する
ため、当然その日は出来高も膨らむことになります。日経平均の日足チャートに
て3、6、9、12月に出来高が増えているポイントがSQ日です。通常はロー
ルオーバーが進んでいたり、それまでに大方の決着がついているものですが、S
Qが相場の転機となったケースが少なからずあるため様々な思惑が交差します。


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【5】編集後記                              mailto:aqua@aqua-inter.com
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9.11の同時多発テロ発生から7年が経ちます。アメリカではこの日を「愛国
の日」と定め、全米で追悼式典が行われます。あれから様々な事が起こり国際情
勢も大きく変化しましたが、世界中の人々の心にも大きな影響を及ぼした出来事
です。
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   ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~
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~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =2年連続ダブル受賞=

◎まぐまぐ大賞2007 http://www.mag2.com/events/mag2year/2007/#money02
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   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位


◎2007年 メルマガ オブ ザ イヤー http://melma.com/contents/moy2007/ 
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   「ハロー!株式」 マネー・政治・経済部門 カテゴリー賞受賞


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