いつも本誌を読んで頂き、大変ありがとうございます。

さっそくですが、先ほど配信しました本号にて【1】今日の相場 の数値に誤り
がございましたので、再送させて頂きました。大変失礼致しました。修正してお
詫び申し上げます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――


          ★  『 アクア・スペシャル版 』 ★
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ビギナーの方も、なかなか上手くいかないという方もどうぞご活用ください。


  ◆お申込みは・・・ https://www.aqua-inter.com/special/post.cgi ◆



株式投資のPARTNER ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

              ◎ ハロー!株式 ◎        08/10/10 夕刊
 
・・・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・


こんばんは。aquaです。

 農村地帯の学校では昔、稲刈り等の手伝いのための秋休みというのがあったそ
うですが、現在はいくつかの理由で2学期制を導入する学校が増えており今日が
前期の終業式となっている学校が多いようです。前期を終了した子供達は明日か
ら数日間の秋休みです。

 ところで、昨晩のNY市場の暴落、REITや大和生命の破たんを受けて、本
日の東京市場も大幅安となりました。売り気配で始まった日経平均先物は一時前
日比1360円安の7840円まで下落しました。

 大阪証券取引所で取引されている日経平均先物には、個別銘柄と同じように制
限値幅(1日の変動の上下限)が設けられており、例えば現在のように取引価格
が1万2500円未満の場合は基準値段(前営業日の日中取引の終値または最終
特別気配)から上下2000円ということになっています。個別銘柄でいうとこ
ろのストップ価格と同じで、先物の場合は前日比で上に2000円、下に200
0円変動することがありえます。

 ただし、大きく変動した際に相場の安定を図るため、取引所は先物取引の一時
中断措置を発動します。これがいわゆる「サーキットブレーカー」で、発動の基
準は基準値段から上下とも1000円変動した場合、あるいは理論価格からの乖
離幅が上下200円となった場合です。過電流が流れると自動的に電気を遮断す
るブレーカーと同じ役割で、この措置があるため先物が2000円幅で振れるこ
とはまずありません。尚、サーキットブレーカーによる取引停止は1日1回15
分間に限られ、大証の場合14:45以降は発動されません。

 ちなみに本日の寄り付き直後、東京証券取引所はTOPIX先物にサーキット
ブレーカーを発動し15分間取引を停止。大阪証券取引所の日経平均先物にも同
様の措置がとられています。日経平均先物にサーキットブレーカーが発動された
のは同時多発テロ直後の2001年9月12日以来のことです。

 なお、先物の立会時間(取引時間)は、前場が9:00から11:00まで、
後場が12:30から15:10まで、イブニング・セッション(EV、夕場)
が16:30から19:00までとなっています。



………………………………………………………………………………………………
 ~目次~        編集者:aqua[ mailto:aqua@aqua-inter.com ]
………………………………………………………………………………………………


 1.今日の相場
         
 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.投資の肴

 5.編集後記





―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】今日の相場                          **
―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
 

◎日経平均   8276.43(-881.06)▼9.62%
◎TOPIX   840.86(- 64.25)▼7.10%

◎売買高概算  32億7441万株
◎売買代金概算  2兆6353億円

◎値上り銘柄数  175 ◎(年初来)新高値    1
◎値下り銘柄数 1499 ◎(年初来)新安値 1163
◎変わらず     40

◎騰落レシオ(25日)54.4%
 
◎サイコロ(日経平均)1勝11敗 ●●●●○●●●●●●● 8.3%
 
◎カイリ率(日経平均)25日線比-27.42% 75日線比-33.99%
 
◎為替  (対ドル)99.13 (対ユーロ)134.92

◎出来高上位
 1.新日鉄  <5401>  294円(-  7円)149,069千株
 2.三菱UFJ<8306>  710円(- 66円)127,410千株
 3.住金   <5405>  232円(- 15円) 73,056千株
 4.三菱自  <7211>  111円(-  9円) 54,373千株
 5.東芝   <6502>  352円(- 10円) 43,481千株

◎売買代金上位                          (円)
 1.みずほ  <8411> 330千円(-44千円) 92,915百万
 2.三菱UFJ<8306>  710円(- 66円) 90,963百万
 3.トヨタ自 <7203> 3220円(-160円) 73,999百万
 4.三井住友 <8316> 552千円(-49千円) 64,111百万
 5.三菱商事 <8058> 1720円(+ 53円) 49,248百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1900万株 買い3290万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅安、前日比881円(9.62%
)安の8276円で取引終了、03年4月28日に付けたバブル後の最安値76
07円が意識される水準となっています。昨晩のNYダウが世界的な景気後退懸
念から678ドルの大幅安で9000ドルを割り込み、東京市場も朝方から幅広
い銘柄に売りが先行。9時41分には一時1000円を超える下げ幅となる場面
がありました。その際、下げ率は11%を超え、1987年のブラックマンデー
時の14.90%に次ぐ歴史的な下げ率となっています。大和生命保険の経営破
綻や不動産投資信託(REIT)のニューシティ・レジデンス投資法人の経営破
綻で金融不安に対する警戒感が一気に高まり、需給面では追証発生に伴う個人投
資家の投げ売りが加わり、下げ幅拡大となっています。尚、日経平均は7日連続
安でこの間の下げ幅は3090円に達しています。売買代金は概算2兆6353
億円、上海総合株価指数は74ポイント(3.5%)安で2000ちょうど、1
6時過ぎ現在で香港とインドは9%近い下げとなっています。

 業種別では、全面安の中にあって、商社セクターが比較的堅調です。

 個別銘柄では、1718銘柄のうち年初来安値を更新する銘柄が1163とな
るなどほぼ全面安。そうした中にありまして、個別に日本電産サンキョー、よみ
うりランド、ステラケミファ、PS三菱、ハニーズ、栗田工業、任天堂などが物
色されて値を上げています。

 三菱商事も高く、他の商社株もしっかり。昨日に続き、PER・PBRなど指
標面で割安感が強まったことから見直し買いが集まっています。また、三菱電機
も堅調。4~9月期連結営業利益について会社側の従来予想を150億円程度上
回る1250億円程度になると報じられたことを受け、押し目買いが株価を下支
えしています。ネットワンシステムズが値を上げていますが、09年3月期業績
予想を上方修正したことで好感する買いが入っています。連結売上高は1216
億円から1270億円、連結経常利益は58億円から66億円、連結当期利益は
33億円から37億円に増額しています。

 一方、ニューシティ・レジデンス投資法人が民事再生法手続き開始を申請した
ことで他のREITにも不安感が広がり、東証REIT指数が大幅下落で前日に
続いて最安値を更新。ニューシティ・レジデンス投資法人は昨日に東京地方裁判
所に民事再生法手続き開始を申請、東証は本日から整理銘柄に指定、11月10
日に上場廃止すると発表しています。負債総額は1123億円。米国に端を発し
た信用収縮の影響で日本の不動産市況も打撃を受け、取得する予定だった資産の
決済資金や借入金の返済を調達できなくなったとしています。

 MIDリート、森ヒルズリート、野村不動産レジレンシャル、オリックス不動
産、クレッシェンド、プロスペクト・レジデンシャル、ケネディクス不動産、ジ
ャパン・ホテル・アンド・リゾート・・・等々、東証REITは全面安です。ま
た、大和生命の経営破綻を受け、東京海上、損保ジャパン、三井海上など保険株
の下げがきつくなっています。

 尚、高島屋と阪急阪神百貨店を傘下に納めるエイチ・ツー・オーリテイリング
が3年以内に経営統合すると発表しています。まずは資本・業務提携を結び、株
式を10%ずつ持ち合い、商品開発や物流面などで連携しますが、統合後の合計
売上高は1兆5000億円規模となり、三越伊勢丹ホールディングスに次ぐ業界
2位グループとなります。ただ、株価は高島屋が27円安の713円、阪急阪神
が36円安の407円と安くなっています。



 ┏━━━━┓
 ┃株式投資┃    ~ 人の行く裏に道あり花の山 ~
 ┗━━━━┛     

                       『アクア・スペシャル版』

            → https://www.aqua-inter.com/special/post.cgi 


―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な材料                           **
―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞


・世界の株式マーケット、連鎖安に歯止めかからず
・長期金利、一時急上昇 株安の穴埋めで換金売り膨らむ
・日銀、18営業日連続で資金供給 今日は最大規模
・G7で公的資金注入を議論 日銀総裁見通し
・9月の民間銀貸出残高、32カ月連続増加も伸び率は縮小
・普通鋼鋼材受注量は28カ月ぶりの減少 8月は5.4%減
・ビール系飲料出荷量、1―9月は過去最低を記録
・大和生命、7年ぶりの生保破たん 負債総額2695億円
・阪急阪神のH2Oと高島屋、3年以内に経営統合
・国内卸最大手メディセオ、業界2位のアルフレッサとの合併を発表
・三井鉱(3315)、通期純利益見通しを上方修正 前期比2.5倍に
・米シティ、ワコビア買収断念 600億ドルの賠償請求
・米大統領、公的資本注入で声明発表へ 「10月末にも開始」




―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】主な投資判断                         **
―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞


[ドイツ証券]
 据置き   A (6758) ソニー       6,400→ 4,000円
 据置き   A (8515) アイフル      2,000→   900円
 据置き   A (8564) 武富士       3,100→ 1,500円
 引上げ B→A (8574) プロミス      3,000→ 2,100円
 引下げ B→C (8572) アコム       3,100→ 1,700円

[モルガンS証券]
 据置き   A (5202) 日本板硝子      830→   670円
 据置き   A (5214) 日本電気硝子    2,130→ 1,100円
 据置き   B (5201) 旭硝子       1,400→   960円

[日興シティG証券]
 据置き   A (4547) キッセイ薬品        2,900円
 引上げ B→A (4530) 久光製薬      4,500→ 4,600円
 据置き   A (4739) 伊藤忠テクノ    4,800→ 3,400円
 据置き   A (7267) ホンダ       4,210→ 2,600円
 据置き   B (3382) セブン&アイHD      3,600円
 据置き   B (7201) 日産自動車      880→   530円
 引下げ A→B (7270) 富士重工       765→   460円

[野村証券]
 据置き   2 (4508) 田辺三菱製薬
 据置き   2 (4541) 日医工
 据置き   2 (7951) ヤマハ
 据置き   2 (9983) ファーストリテイリング

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記。
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価です。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【4】投資の肴                           **
―――――――――――――――――――――――――――――――――――∞

 
 昨晩のNYダウ工業株30種平均は史上3番目の下落幅(678ドル安)とな
り、下落率(-7.33%)では先週月曜日の下げ(777ドル安、-6.98
%)を上回りました。

 GMの株価は一時58年ぶりの安値をつけ、時価総額は26億9千億ドル(約
2700億円)にまで減少、1929年の世界恐慌当時の約40億ドルを大きく
下回っています。

 昨晩はダウが史上最高値の1万4164ドルをつけてからちょうど1年目にあ
たり、その間の下落率は39.4%に達しました。時価総額ではおよそ8超ドル
(約800兆円)の減少となっています。先週月曜日の急落後、翌日は反発しま
したが、その後昨日まで7営業日続落、先々週金曜日終値からの下落幅は256
4ドルに達し、「暗黒の2週間」となっています。

 ところで、21年前の10月19日(当時は月曜日)に「ブラックマンデー(
暗黒の月曜日)」と呼ばれるNY市場の大暴落が発生しましたが、それについて
簡単に触れておきたいと思います。

 まず、1985年9月、米国の財政赤字、貿易赤字のいわゆる双子の赤字を解
決すべく、ニューヨークのプラザホテルに先進5カ国の金融当局者が一堂に会し
ました。ここで、為替をドル安方向に誘導するとの合意(プラザ合意)がなされ、
それ以降、急激に円高・ドル安が進むことになります。

 1987年、アメリカ経済は金融機関の不良債権問題等で停滞し、一方でドル
安は資本流出とインフレ進行の危険をはらんでいました。国内経済のためには金
利を上げにくい状況にあり、一方でドル防衛のためには金利を引き上げなければ
いけないという難しい舵取りを任された、当時就任したばかりのグリーンスパン
FRB議長は9月、ドル防衛策として金利引き上げに動きます。

 金利引き上げの効果がでる前、10月14日発表された8月の貿易収支は予想
外の大きさとなり、市場にはドル安政策に対する疑念が溜まっていきます。金利
の引き上げによりドル安に歯止めがかかればいいのですが、金利上昇が投資と消
費を抑制し、米国景気を悪化させることになればNY株式市場は下落し、それが
さらにドル安につながっていきます。その場合、ドル安→資本流出→金利上昇→
景気悪化→株安の悪循環が懸念されます。

 新任FRB議長への不信感や財務長官は「ドル安容認」発言で10月15日木
曜日のダウは48ドルの下落、翌16日金曜日は108ドルの急落、NYダウは
2247ドルにてその週を終えました。週が変わり主要先進国で一番早く開く東
京市場では朝方から全面安となり、日経平均は620円安の2万5746円で取
引を終了。東京市場の取引終了後から13時間後に開く週明けのNY株式市場で
はストップ・ロス・オーダー(損失確定売り)を設定したプログラム売買で売り
が売りを呼ぶ展開となり、ダウは508ドル安の1739ドルに暴落。1日の下
落率(22.6%)としては、史上最悪の記録となります。これが世に言う「ブ
ラックマンデー」です。

 暴落の連鎖は世界を一周します。20日の日経平均は2万5746円から2万
1910円へ、3836円安(-14.9%)の大暴落となります。東証1部上
場1160社(当時)のうち569銘柄がストップ安、約400銘柄は売り気配
のまま値が付かずで大引けとなりました。

 しかし東京市場での混乱は長引くことはなく、年が替わって1988年、日経
平均は回復を始め、年初の2万1000円台から4月初めには暴落前の高値(2
万6646円)をも上回りました。その後も株式相場は力強い動きをみせ、もた
ついている欧米市場を尻目に独歩高の展開となっていきます。ブラックマンデー
からわずか2年後の89年の大納会には史上最高値の3万8915円まで駆け上
がることになります。


____________________________________
【5】編集後記                              mailto:aqua@aqua-inter.com
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ブラックマンデー当時の日経平均は短期間で21%の急落となりましたが、今日
までの直近2週間(10営業日)の日経平均の下落率は30%に達しています。
期間でみた場合、これは日経平均株価の算出が始まって以来最大の下落率です。
尚、週末のG7では米国の公的資金注入についての発言や各国間の合意内容が注
目されます。
____________________________________
   ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =2年連続ダブル受賞=

◎まぐまぐ大賞2007 http://www.mag2.com/events/mag2year/2007/#money02
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位


◎2007年 メルマガ オブ ザ イヤー http://melma.com/contents/moy2007/ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 マネー・政治・経済部門 カテゴリー賞受賞


========================================================================

●内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありま
 せん。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切
 の責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でな
 さるようにお願いいたします。


●ご意見、ご感想、広告に関するお問い合わせ等は下記までお願いいたします。
          → mailto:aqua@aqua-inter.com

●無料メールマガジンの配信登録・登録先変更、登録解除は下記にてご自身にて
 お願いいたします。→ http://www.aqua-inter.com/mailmag/list.html 

●配信についての連絡事項やバックナンバーは本誌ホームページをご参照下さい。
          → http://www.aqua-inter.com/ 

 
========================================================================
発行:アクア・インターナショナル株式会社 関東財務局長(金商)第504号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<< TOP >>