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 ┃株式投資┃  “ 相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育つ ”
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             ◎ ハロー!株式 ◎      2010/08/27 夕刊
 
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こんばんは。aquaです。

 国内初の格安航空会社(LCC)対応空港として生き残りをかける茨城空港
は、中国上海のLCCである春秋航空が茨城―上海線で片道4000円(1便
あたり総座席数の約1割にあたる18席程度)の航空券を販売(今月30日か
ら)することで話題になっており、日本の航空会社からのLCCへの参入も相
次ぐと見られています。

 一方、1978年の成田空港の開港による棲み分けで長い間国内線専用だっ
た羽田空港が、今年10月に再国際化します。

 2002年のサッカーワールドカップ日韓大会開催を契機に羽田空港と金浦
空港を結ぶチャーター便が就航し、現在は上海(虹橋空港)、ソウル(金浦空
港)、香港便が定期便に限りなく近い「定期チャーター便」という方式で運行
されていますが、今年10月21日には4本目の滑走路(D滑走路)と新国際
ターミナルの併用が開始され、同31日には32年ぶりに国際定期便が再就航
し、国際線定期チャーター便は定期便に格上げされます。

 これにより、前述の上海、ソウル、香港に加えて、サンフランシスコ、ロサ
ンゼルス、ホノルル、パリ、バンコク、シンガポール、台北などへも羽田から
行けるようになる予定です。

 羽田空港は都心からモノレールで約20分で行けるという好立地に加え、新
滑走路の新設と新国際ターミナルの開業、P4平面駐車場の立体化(完成)、
第2ターミナルビルの増床(10月13日オープン)で利便性はさらに増しま
す。

 現在の羽田は国内線のハブ空港(拠点空港、広域航空路線網の中心として機
能する空港)として機能していますが、今回の拡張により地方空港から羽田経
由でそのまま海外に行くことも可能となり、日中韓の相互訪問旅行者の拡大方
針と相まって、羽田空港を運営管理する日本空港ビルデングや航空会社、旅行
会社のみならずビジネスチャンスのすそ野が拡大するのは確実です。

 羽田の国際線の年間発着能力は大幅に増える計画ですが、その一方で深夜早
朝に到着する利用客への対応などの課題が残されており、また近隣にはシンガ
ポール・チャンギ空港、中国・香港空港、韓国・仁川空港などのアジアを代表
する国際線ハブ空港がすでに存在しますが、羽田はこれから大きく飛躍する可
能性があります。
 


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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場 

 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.投資の肴

 5.編集後記






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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均    8991.06(+ 84.58)△0.95%
◎TOPIX    819.62(+  7.83)△0.96%

◎売買高概算  16億9862万株
◎売買代金概算  1兆1826億円
◎時価総額  278兆5531億円

◎値上り銘柄数 1256  ◎(年初来)新高値   6
◎値下り銘柄数  292  ◎(年初来)新安値 151
◎変わらず    120

◎騰落レシオ(25日)85.79%

◎サイコロ(日経平均)5勝7敗 ●○●●○○●●●●○○ 41.7%

◎カイリ率(日経平均)25日線比-3.91% 75日線比-6.17%
 
◎為替  (対ドル) 84.67  (対ユーロ)107.52

◎出来高上位
 1.みずほ  <8411>  134円(+  1円)122,345千株
 2.三菱UFJ<8306>  410円(-  1円) 51,847千株
 3.日立   <6501>  344円(+  3円) 37,349千株
 4.レオパレス<8848>  178円(-  6円) 34,617千株
 5.東芝   <6502>  409円(+  5円) 34,269千株

◎売買代金上位                           (円)
 1.トヨタ自 <7203> 2941円(+ 13円) 29,911百万
 2.三井住友 <8316> 2565円(+  7円) 24,851百万
 3.ソニー  <6758> 2439円(+ 63円) 23,043百万
 4.ホンダ  <7267> 2811円(+ 45円) 22,919百万
 5.キヤノン <7751> 3500円(+ 30円) 21,242百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1870万株 買い1250万株

 本日の東京マーケットは、日経平均株価が前日比84円高の8991円(0
.95%高)で取引終了です。

 昨晩のNYダウが74ドル安、為替が1ドル=84円台前半の円高に進行し
たことを嫌気して寄付きから売りが先行。ただ、その寄付き直後の8810円
を安値にして下値では先高期待からの押し目買いが入って下げ幅縮小。また昼
過ぎに管直人首相が今夕にも円高対策を表明すると伝わったことがきっかけと
なってハイテクや自動車など輸出関連が一転して軒並みプラスに転じ、他の銘
柄にも買いが波及して相場・株価指数を押し上げ、一時9000円台を回復し
ています。もっとも今晩に4~6月期の米国内総生産(GDP)改定値の発表
やバーナンキFRB議長の講演を控えていることから積極的に上値を買い上が
る動きは限定的、週末要因もあって取引終了近くにやや上げ幅を縮小していま
す。売買代金は概算1兆1826億円、上海総合指数は7ポイント(0.2%)
高の2610です。

 業種別では、ゴム・繊維・石油・精密・証券・機械などの上げが目立ちます。

 個別銘柄では、スカイマークが52円高の594円と年初来高値更新、同時
に06年7月11日に付けた594円以来4年ぶりの高値水準となります。ア
ジア域内の旅行客の間に格安航空会社(LCC)の利用が広がっていることが
背景にあり、国内で格安航空を手掛ける同社に買いが継続しています。ANA
もLCCへの参入を検討しており、会社更生手続き中の日本航空の参入観測も
伝わっていますが、格安事業を運営する環境が国内で整うことへの期待が高ま
っています。

 昼過ぎに管直人首相が今夕にも円高対策を表明すると伝わったことがきっか
けとなり、朝方下落していた輸出関連が昼からは一転して軒並みプラスに転じ
ています。ニコンが40円高の1438円、オリンパスが39円高の2078
円、朝方2357円まで売られたソニーが一転して63円高の2439円、同
じく2890円まで売られたトヨタが13円高の2941円となるなど、ハイ
テクや自動車が値を上げています。

 イオンが16円高の916円と上昇。主力の総合スーパー事業を再編する方
針を固めたと報じられたことがキッカケです。2011年2月期中に傘下で「
ジャスコ」を運営するイオンリテールが、「サティ」のマイカルなど2社を吸
収合併し、店名を来春をメドに「イオン」に統一するとしており、経営の効率
化による収益改善を期待する買いが入っています。商品仕入れの一本化や間接
部門の合理化により500億円の統合効果を目指し、中国などアジア進出も加
速します。

 東京ガスが3円高の391円、大阪ガスが4円高の318円と小幅高ながら
上昇。日本ガス協会が昨日発表した7月の都市ガス販売量実績が前年同月比4.
8%増の27億3600万立方メートルと9ヶ月連続で前年実績を上回り、好
感した買いが入っています。主力の工業向けが工場稼働率の向上によって伸び
たほか、商業用で空調需要が増えています。

 パソコンソフト開発大手のソースネクストが昼からストップ高となる500
0円高の2万8810円まで上昇。午後1時に検索大手のバイドゥ社と業務提
携を発表したことが材料視されています。バイドゥ社は世界の検索市場でシェ
ア3位、中国国内では76%以上と圧倒的なシェアをもつ「Baidu.co
m」などを運営しています。

 その他、日本農薬が20円高の469円、ユーシン精機が58円高の137
4円、ディスコが195円高の4585円、新神戸電機が27円高の700円、
森精機が33円高の747円、シスメックスが170円高の5450円、ダイ
ハツが23円高の1072円と値を飛ばしています。

 本日の新高値銘柄は、科研薬、ダイハツ、エイベックス、サンリオ、相鉄H
D、西鉄、スカイマーク・・・等々です。



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           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

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【2】主な材料                          **
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・菅首相、今夕に現在の経済情勢について今後の対処方針を表明

・経済対策の基本方針は月内にも決定 閣僚懇で「強い危機意識」 

・11年度概算要求、一般会計2.2%増 公共事業費は横ばい

・現在の円高が続いた場合、製造業の4割海外移転 6割が減益

・7月の失業率が6カ月ぶりに改善 就業者数は30カ月ぶり増

・7月の有効求人倍率は小幅改善で0.53倍 3カ月連続上昇

・7月の消費支出は前年比1.1%増 猛暑で2カ月連続プラス

・7月のCPIは1.1%低下で下落率拡大 17カ月連続下落

・7月の国内乗用車生産、8社合計で15%増 海外は19%増

・キリン、株式交換によりメルシャンを完全子会社化 12月に

・米ボーイング、787型機の納入を来年第1四半期半ばに延期




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【3】主な投資判断                        **
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[ドイツ証券]
 据置き   A (8001) 伊藤忠商事     1,350→ 1,300円

[クレディS証券]
 据置き   A (4185) JSR       2,200→ 2,000円
 据置き   B (8308) りそなHD         1,015円

[モルガンS証券]
 引上げ B→A (3231) 野村不動産         1,150円
 引上げ C→B (8802) 三菱地所      1,160→ 1,290円

[ゴールドマンS証券]
 据置き   A (4183) 三井化学       370→   350円
 据置き   A (4185) JSR       2,150→ 1,950円
 据置き   B (4118) カネカ        650→   620円
 据置き   B (4203) 住友ベークライト   560→   520円
 据置き   B (4205) 日本ゼオン      680→   740円

[シティG証券]
 据置き   A (2502) アサヒビール        2,000円

[野村証券]
 据置き   A (9603) HIS           3,300円

[みずほ証券]
 引上げ B→A (4151) 協和発酵キリン        950円
 据置き   B (6503) 三菱電機       900→   780円
 引下げ A→B (9433) KDDI     51.8万→  43万円

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記。
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価です。



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【4】投資の肴                          **
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 世界の人口増加に加え、バイオ燃料の需要増等で世界的に食料や飼料の需要
が大幅に増加しています。一方で、世界的に耕地面積をこれ以上増やすことが
困難な中にあって、穀物生産を担ってきた発展途上国の工業化、温暖化に伴う
干ばつや洪水被害の拡大、土壌の劣化等で、従来のようにやっていたのでは生
産量を増やすことが難しくなっています。

 そこで考えられるのが生産性の向上で、その方策として品種改良、化学肥料
による成長促進などがあります。

 作物の品種改良分野では、農薬大手のモンサントが遺伝子組み換え種子の最
大手(種子ビジネス最大手)で、遺伝子組み替えによって害虫抵抗性や除草剤
耐性、耐病性を高めた種子、特定栄養素の含有量を高めた穀物や生産性を高め
た作物、過酷な環境下でも育つ作物等の開発を行っています。
 
 ちなみにモンサントは、もともとは人工甘味料サッカリンの製造会社で、P
CBやベトナムで使われた枯れ葉剤の製造メーカーとしても有名な化学会社に
発展、その後は農業に軸足を移し現在は同分野で世界最大規模の企業となって
います。

 また、火薬製造会社だったデュポンは、ゼネラル・モーターを傘下に納めて
いた時期もあり(法律で強制分離)、後にナイロンやテフロンなどの合成繊維
や化学品で世界有数の化学メーカーとなります。現在種子ビジネス2位でもあ
る同社は最大手のモンサントを猛追しており、年間の研究・開発費のおよそ半
分を農業分野に充てています。

 尚、食料事情の変化に伴う種子ビジネスの拡大で、資源ナショナリズム(自
国に存在する資源を自国で管理・開発しようという動き)の広がりを背景に種
子資源(遺伝資源)の流出を規制しようとする動きが強まっており、世界的な
規模の「種子戦争」という様相さえ生じています。

 ちなみに、トマトに限れば、その遺伝資源(種子)を世界で最も多く(約7
500種)保有しているのは日本のカゴメです。

 ところで、農作物が育つために欠かせない3大栄養素と呼ばれるのが、窒素、
リン酸、カリウムです。窒素は葉を大きくさせる効果から葉肥(はごえ)と言
われ、リン酸は開花結実に関係することから花肥(はなごえ)または実肥(み
ごえ)、カリウムは主に根の発育に関係することから根肥(ねごえ)と呼ばれ
ます。

 化学肥料のリン酸の原料となるリン鉱石も資源ナショナリズムの影響を受け
ており、中国はリン鉱石の輸出規制を強化しています。また、世界最大のリン
鉱石供給国のアメリカは、戦略物資と位置付けるリン鉱石の輸出を禁止してい
ます。

 英豪系資源大手BHPビリトンがカナダのポタシュ・コーポレーション・オ
ブ・サスカチワンに敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けたのも上記の
ような流れの延長線上にあります。※「ポタシュ」は、カリウムが医薬学など
の分野でポタシウムと呼ばれることに由来します。

 BHPビリトンは、鉄鉱石(売上高の20%)、冶金石炭(同16%)、石
油(同14%)、非鉄金属(同14%)、燃料石炭(同13%)、その他鉱物
資源を採掘・生産しています。肥料の原料となるカリウム生産最大手のポタシ
ュを取り込むことで、価格連動性の高い鉱物資源の価格変動の影響を軽減する
とともに、世界的に需要が拡大している肥料分野に進出することで収益力と影
響力を高める狙いがあります。

 中国国営の化学大手の中国中化集団などもポタシュの買収を検討していると
報じらており、食糧安全保障上の問題も絡み、カリウムの争奪戦が展開されて
います。



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【5】編集後記                             mailto:aqua@aqua-inter.com
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東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシー)
を運営するオリンタルランドは本日、入園者数が合計で5億人を突破したと発
表しました。多い日には1日10万人以上が訪れ、昨年度の入園者数は過去2
番目に多い2580万人余り、最近ではアジア圏からの来園者の増加が顕著な
東京ディズニーリゾートは、名実ともに世界でトップクラスのテーマパークと
なっています。
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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =4年連続受賞=

◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー2009 http://melma.com/contents/moy2009/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 2年連続での『総合大賞』

    (06年と07年はマネー部門賞第1位)


◎まぐまぐ大賞2008 http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/#mon 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位

    (06年から08年まで連続受賞、09年はコンテスト実施せず)


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