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――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ ┏━━━━┓ ┃株式投資┃ “ 相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育つ ” ┗━━━━┛ 『アクア・スペシャル版』 → https://www.aqua-inter.com/special/post.cgi 株式投資のPARTNER ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎ ハロー!株式 ◎ 2011/03/15 夕刊 ・・・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・ こんばんは。aquaです。 1979年3月にアメリカで公開された「チャイナ・シンドローム」は原子 力発電所の事故を題材に、事故寸前であっても事故に至らなければ事実を隠ぺ いしようとする人間とそれを告発する側とを描いた映画です。 映画のタイトルは、もしアメリカの原発がメルトダウン(炉心溶融)を起こ したら、原子炉熔解がおこり地球を突き抜けて(地球の裏側の)中国にまで達 するのではないかとの映画の中の話からつけれました。(実際に炉心溶融が発 生した場合に、必ず原子炉熔解が起きるわけではありません。) この映画の公開からわずか12日後、スリーマイル島で実際に原発事故が起 こったことから、第一次石油危機後に盛んになった原発導入機運が一気にしぼ みます。1986年に発生したチェルノブイリ原発事故もその流れに拍車をか け、原発は長い冬の時代に突入しました。 2000年に入ると新興国のエネルギー需要の急増、原油価格の高騰、原油 などの化石燃料の燃焼による二酸化炭素排出が温暖化などの気候変動をもたら すことなどから、二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーとしての原発を 改めて見直す機運が高まり、原発建設計画の発表が相次いだというのが先週木 曜日までの状況です。 ところで、今回の震災以来頻繁に耳にするようになった「ミリシーベルト」 の単位で表される放射線量について簡単に触れておきたいと思います。 放射線は宇宙からも降り注いでおり、国内で普通に生活していても1年間に 0.4ミリシーベルト(400マイクロシーベルトに相当)前後の放射線を浴 びて(被爆して)いるそうです。胸のX線検査での被曝量は1回0.05ミリ シーベルト程度で、一度に100ミリシーベルト超の被爆量で人体に影響が及 ぶとされており、医療行為を除き一般人の年間被曝線量の限度は1000マイ クロシーベルト(1ミリシーベルト相当)と定められています。 …………………………………………………………………………………………… ~目次~ 編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ] …………………………………………………………………………………………… 1.今日の相場 2.主な材料 3.本日の騰落率上位銘柄 4.スクリーニング 5.編集後記 ※東京証券取引所ホームページ及びNIKKEIネット・マネーの「適時開示 情報」には、現時点における大震災による現状や業績への影響の可能性を開 示した企業情報が掲載されています。 適時開示情報(東証)http://www.tse.or.jp/listing/disclosure/ ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【1】今日の相場 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ ◎日経平均 8605.15(-1015.34)▼10.55% ◎TOPIX 766.73(- 80.23)▼ 9.47% ◎売買高概算 57億7715万株 ◎売買代金概算 3兆0947億円 ◎時価総額 261兆3851億円 ◎値上り銘柄数 34 ◎(昨年来)新高値 24 ◎値下り銘柄数 1637 ◎(昨年来)新安値 1048 ◎変わらず 6 ◎騰落レシオ(25日) 72.82% ◎サイコロ(日経平均)6勝6敗 ○○●○○●○○●●●● 50.0% ◎カイリ率(日経平均)25日線比-18.07% 75日線比-17.15% ◎為替 (対ドル) 81.62 (対ユーロ)113.57 ◎出来高上位 1.みずほ <8411> 130円(- 15円)664,914千株 2.日立 <6501> 362円(- 52円)270,253千株 3.三菱UFJ<8306> 365円(- 35円)180,716千株 4.りそなHD<8308> 351円(- 48円) 89,078千株 5.住金 <5405> 153円(- 29円) 86,979千株 ◎売買代金上位 (円) 1.日立 <6501> 362円(- 52円) 99,895百万 2.みずほ <8411> 130円(- 15円) 85,833百万 3.トヨタ自 <7203> 3065円(-245円) 78,563百万 4.ソフトBK<9984> 2819円(-296円) 67,822百万 5.三菱UFJ<8306> 365円(- 35円) 65,652百万 ◆相場概況 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り3320万株 買い3530万株 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅安、前日比1015円(10. 55%)安の8605円と昨年来安値を更新して取引終了です。下落率はリー マン・ショック後の08年10月16日の1089円(11.41%)安に次 ぐ歴代3位となります。 早朝に東京電力福島第1原子力発電所の2号機で爆発音が発生、放射能漏れ が明らかとなったことを嫌気して朝方から幅広い銘柄に売りが先行、加えて信 用取引を手掛ける個人投資家の追証(追加証拠金)発生に伴う投げ売りも下げ に拍車をかけています。昼休み時間中に菅直人首相が記者会見し、さらなる放 射能漏れの危険が高まっていると発言したことを嫌気して後場からも売りが膨 らみ、13:10には下げ幅が1400円に迫って8227円まで売られる場 面がありました。その株価の急落を受けて東証が裁定取引の制限措置を実施し て売り圧力がやや低下となっています。前週末に312兆円の東証1部の時価 総額は2日間で51兆円(16%)の消失となり、261兆円となっています。 売買代金は概算3兆0947億円、東証1部の売買高は概算57億7715 万株と連日で過去最高を更新、上海総合指数は41ポイント(1.4%)安の 2896です。 業種別では、全業種下落。特に、電力ガス、鉄鋼、不動産、非鉄、証券、石 油、食品などの下げが顕著です。 個別銘柄では、相場全般安の中にあって地震復興関連の一角がストップ高を 交えて大幅高。プレハブ建築の日成ビルドが50円高の151円、新潟県地盤 で中堅建設の植木組が80円高の295円、新潟最大規模のゼネコン福田組が 80円高の373円といずれもストップ高。 土木に強いハザマが26円高の129円、舗装以外に土木工事の売上比率が 多く、下水道の管渠更生工事を手掛ける大林道路が33円高の240円、海洋 土木に強い五洋建設が8円高の195円と値を上げています。 デンヨーが90円高の885円と連日で大幅高。東日本巨大地震に伴い、東 電が地域ごとに順番に電力供給を止める計画停電を始めています。同社は可搬 式の発電機を主力としており、需要が増加するとの思惑から買いが集まってい ます。 その他、放射能漏れが明らかとなっていますが、防塵・防毒マスクの興研が 150円高の1077円、産業用防毒マスクの重松製作所が43円高の530 円、検査薬の栄研化学が41円高の924円と値を飛ばしています。 一方、福島第1原子力発電所で漏えいしている放射能濃度が高くなっており、 半径20キロメートル以内の住民だけではなく、20キロから30キロメート ル内の住民にも屋内退避が求めらていますが、その東京電力は400円安の1 221円と連日のストップ安、東北電力も300円安の1186円と連日のス トップ安、中部電力は226円安の1815円、関西電力は243円安の18 08円、東京ガスは41円安の311円、大阪ガスは31円安の269円と大 きく値を下げています。 本日の新高値銘柄は、ショーボンド、ハザマ、不動テトラ、熊谷組、植木組、 五洋建設、福田組、日成ビルド、デンヨー・・・等々です。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 誠意と信頼をお届けする株式投資有料メールマガジン ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『アクア・スペシャル版』 具体的な個別銘柄情報や、一歩踏み込んだ相場観や投資手法に関する解説等 お役立ち情報満載! 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