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 ┃株式投資┃  “ 相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育つ ”
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             ◎ ハロー!株式 ◎      2011/05/30 夕刊
 
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こんばんは。aquaです。

 東日本大震災から2カ月以上経過し、原発事故は未だ予断を許さない状況で
すが、震災後の日本が目指す方向についての議論が活発化しはじめています。

 そうした状況下、米証券大手による日本復興をテーマにしたセミナーが目立
ちます。

 モルガン・スタンレーは今日明日で「ジャパン・リバイバル(日本復活)」
と題し、前原誠司前外相や日産自動車の志賀俊之COO(最高執行責任者)ら
を招きコンファレンス(会議)を開催。ゴールドマン・サックスも6月2日と
3日に「ジャパン・ライジング(日本は昇る)」と題したセミナーを都内で開
きます。

 ゴールドマンでは、今までも業種別のセミナーはありましたが、今回のよう
に日本経済全体をテーマにすることは異例のことで、数百人の内外の機関投資
家が招待される「ジャパンライジング」には小泉純一郎元首相や大手企業の幹
部など政治・経済界のリーダーも招聘(しょうへい)され、震災後の日本経済
や国内企業について議論する予定です。

 足元では海外投資家の日本株への買い越しが過去最長の29週連続となって
います。日本は、過去に幾多の国難に見舞われてきましたが、その都度困難を
克服し、より強くなって復活してきました。現時点で、そのことを強く確信し
ているのは、国内勢よりも海外の投資家の方です。



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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場 <相場コメント>

 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.先週の動き

 5.編集後記






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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均   9504.97(- 16.97)▼0.18%
◎TOPIX   823.68(-  1.22)▼0.15%

◎売買高概算  13億8093万株
◎売買代金概算    9176億円
◎時価総額  281兆7247億円

◎値上り銘柄数 849  ◎(昨年来)新高値 19
◎値下り銘柄数 605  ◎(昨年来)新安値 15
◎変わらず   202

◎騰落レシオ(25日)88.23%

◎サイコロ(日経平均)4勝8敗 ●●○○●●●○●○●● 33.3%

◎カイリ率(日経平均)25日線比-1.57% 75日線比-4.11%
 
◎為替  (対ドル) 80.81  (対ユーロ)115.42

◎出来高上位
 1.みずほ  <8411>  126円(-  1円) 51,153千株
 2.三菱UFJ<8306>  373円(-  4円) 42,877千株
 3.東電力  <9501>  326円(+  5円) 37,272千株
 4.日立   <6501>  455円(+  1円) 32,208千株
 5.いすゞ自 <7202>  368円(+  2円) 27,626千株

◎売買代金上位                           (円)
 1.キヤノン <7751> 3825円(- 10円) 29,775百万
 2.ホンダ  <7267> 3030円(- 40円) 24,825百万
 3.三井住友 <8316> 2335円(- 28円) 17,764百万
 4.トヨタ自 <7203> 3330円(-  5円) 16,848百万
 5.ソニー  <6758> 2122円(- 45円) 16,245百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り920万株 買い750万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が小幅安、前週末比16円(0.18
%)安の9504円で取引終了です。

 昨晩のNYダウは38ドル高となりましたが、シカゴ日経先物が9490円
と小幅安となったことを受け、東京市場も朝方からやや軟調なスタート。自民
党と公明党が内閣不信任決議案の提出を模索していることから政治情勢に対す
る不透明感が意識され、また今晩は米英市場が休場とあって終日手控え気分の
強い展開となっています。もっとも、東証1部の株価純資産倍率(PBR)が
ほぼ1倍の割安とあって下値もしっかり。9500円を中心に狭いレンジ内で
の値動きとなっています。そうした中、三晃金属など太陽光発電関連株を活発
に物色する動きが見られます。売買代金は概算9176億円、上海総合指数は
小動きで3ポイント(0.1%)安の2706です。

 業種別では、小売り、不動産、情報通信などがしっかり。海運、保険、紙パ、
銀行などが下げています。

 個別銘柄では、住宅向け太陽光発電システムの販売・施工大手のウエストH
Dが110円高の1353円と大幅高で年初来高値を更新。太陽電池用シリコ
ン結晶装置を製造するフェローテックも71円高の2081円と値を飛ばして
年初来高値更新、太陽電池製造装置のエヌピーシーも94円高の1911円と
値を上げるなど太陽光発電関連株が軒並み値を上げています。

 LNGプラント建設の千代田化工建設が28円高の859円と値を上げ、年
初来高値更新。世界各地で原発見直し機運が高まるなか、代替エネルギー源と
してのLNGに注目が集まっており、関連事業を手がける同社に物色の矛先が
向かっています。29日にドイツ連立与党首脳が国内の原発を順次停止し、先
進国では初となる「脱原発」で合意したと伝わったことも材料視されています。
LNGタンク専業大手のトヨカネツも8円高の185円、LNG工事大手の明
星工も16円高の272円と値を飛ばしています。

 アゼアスが3日連続でストップ高、150円高の1052円と連日で年初来
高値更新です。同社は米デュポン社製の防護服を販売しており、業績好調。東
京電力福島第1原発の放射能漏洩の事故対応、官公庁による警戒区域での復旧
作業等で防護服の需要が急増しています。防じん・防毒マスクの興研も159
円高の1185円と大幅高で年初来高値更新です。

 その他、「眼鏡市場」を展開し、ヒット商品「フリーフィット」を有するメ
ガネトップが52円高の951円、建設資材大手のコンドーテックが150円
高の993円、LED照明の岩崎電気が14円高の257円、帝国ピストンが
40円高の871円、太陽光向けソーワイヤ急増の東京製綱が14円高の31
8円と値を飛ばしています。

 本日の新高値銘柄は、三晃金属、日揮、千代建、MonotaRO、シップ
HD、グリー、旭ダイヤ、メガネトップ、高島、田淵電機、アゼアス、フェロ
ーテック、サンリオ、興研・・・等々です。


☆相場コメント

 土曜日の増刊号にて『一目で分かる主な太陽光発電関連銘柄!』をご紹介さ
せて頂きましたが、そのためか否か、本日はその銘柄が軒並み高。例えば、ソ
ーラー屋根の三晃金属が62円高の338円と年初来高値更新、韓国製パネル
の販売・施工を手掛けるサニックスが27円高の259円、住宅用太陽光発電
システムの販売・施工を手掛けるウエストHDが110円高の1353円、太
陽光発電システムの設置件数首位級の高島が15円高の242円と年初来高値
更新、太陽電池製造装置のエヌピーシーが94円高の1911円。

 太陽電池用シリコン結晶製造装置のフェローテックが71円高の2081円
と年初来高値更新、バックシートのリンテックが56円高の2314円、太陽
光発電用パワーコンディショナーの田淵電機が12円高の221円と年初来高
値更新・・・といった具合です。

 菅直人首相は仏ドービル・サミット(主要8カ国首脳会議)で、自然エネル
ギーの推進政策を加速する方針を表明。太陽電池の発電コストを2030年に
現在の6分の1に引き下げ、日本中の設置可能な1000万戸の屋根に太陽光
パネルを設置することを目指すとの構想を明らかにしており、これが国策関連
として太陽光発電関連銘柄に物色の矛先が向かう要因となっています。


 ご参考:土曜日の増刊号『一目で分かる主な太陽光発電関連銘柄!』

  → http://www.aqua-inter.com/mailmag/cat3/post_2329.html







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【2】主な材料                          **
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・5月上旬の貿易赤字、前年比2.9倍 日並びや原油高の影響も

・金券ショップ、震災で販売低迷 新幹線回数券などが値下がり

・ソニー、東日本大震災で操業が停止した10拠点全てが再稼働

・ポーラ、海洋成分の化粧品を手掛ける米社を約73億円で買収

・コクヨ、インド文具大手を50億円超で買収 アジア市場開拓

・印IT大手、日本でのM&Aを検討 日本市場で再成長に弾み

・中国人民銀元副総裁、インフレ抑制の引き締め政策の維持必要

・NZドル、対ドル相場が過去最高値を更新 貿易黒字の拡大で

・ドイツ与党、22年までに「脱原発」で合意 原発を順次停止



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【3】主な投資判断                        **
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[ドイツ証券]
 引下げ A→B (7262) ダイハツ工業    1,350→ 1,500円

[メリルリンチ証券]
 据置き   A (3861) 王子製紙           460円
 据置き   A (5541) 大平洋金属      770→   720円
 据置き   A (9086) 日立物流          1,600円
 引上げ C→B (6448) ブラザー工業    1,100→ 1,250円
 据置き   C (3893) 日本製紙G         1,850円
 据置き   C (4202) ダイセル化学     580→   500円

[バークレイズC証券]
 引上げ B→A (8830) 住友不動産     2,000→ 2,400円

[ゴールドマンS証券]
 据置き   C (5471) 大同特殊鋼      456→   480円

[シティG証券]
 引上げ B→A (7202) いすゞ自動車     340→   470円
 引上げ B→A (7205) 日野自動車      420→   510円

[野村証券]
 据置き   A (2282) 日本ハム          1,500円
 据置き   A (6302) 住友重機           700円

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
 ※価格:各証券会社が判断する妥当株価



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【4】先週の動き                         **
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◎先週の日経平均株価:変動率-0.89%(値幅-85.14円)

◎週足サイコロ ●●○○○●○○○●●●

◎上昇率順位

 1位 2372 アイロム      サービス業  +29.34%
 2位 1972 三晃金属      建設業    +18.97%
 3位 7868 廣済堂       その他製品  +16.92%
 4位 6900 東京電波      電気機器   +16.30%
 5位 4743 アイティフォー   通信業    +15.61%
                
◎下落率順位(同)       (業種)      (週間騰落率)

 1位 7448 ジーンズメイト   精密機器   -21.13%
 2位 1929 日特建設      建設業    -16.45%
 3位 6621 高岳製作所     電気機器   -13.70%
 4位 9501 東京電力      電気ガス業  -12.53%
 5位 1916 日成ビルド     建設業    -12.18%


◎先週の業種別動向         ◎TOPIX及び規模別株価指数

 1位 鉱業      +6.58%   TOPIX -0.35%
 2位 パルプ紙    +2.02%   大型株   -0.24%
 3位 海運業     +1.01%   中型株   -0.54%
 4位 医薬品     +0.97%   小型株   -0.48%
 5位 輸送用機器   +0.74%


●現在値付近の主なテクニカルポイント(週足ベース)

        13週線 9672
     一目(週)雲下限 9666
     一目(週)基準線 9559

             9504 本日終値

             9500 心理的節目
             9405 4月19日安値
             9382 -1σ(13週)


●先週末時点の指標    (TPOIX)     (日経平均)

 前期基準PBR      1.02倍      1.07倍
 今期予想PER      14.85倍     14.65倍
 今期予想平均配当利回り  2.04%      1.86%


※前日のNY市場の騰落、シカゴ日経平均先物、為替、原油や金価格動向、寄
 り前の外国人の注文動向、各テクニカルポンイトと日経平均の位置関係等は
 毎朝寄り前配信の下記メルマガをご利用ください。

 ハロー株式【ミニ】→ http://mini.mag2.com/pc/m/M0069020.html 



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【5】編集後記                             mailto:aqua@aqua-inter.com
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日経新聞社が四半期ごとに発表している産業景気予測(産業天気図)は、個々
の業界について注目点や注意点が簡潔にまとめられています。4―6月期予測
は通常、四半期初め(4月上旬)に発表されますが、今回は東日本大震災の影
響を予測に反映させたため例年よりも遅めの発表(日経新聞本日朝刊掲載)と
なっています。産業天気図は、必ずしもそのとおりになるとは限りませんが、
業界の動向を大雑把に把握するのに適した資料です。
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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =5年連続受賞=

◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー2010 http://melma.com/contents/moy2010/ 
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   「ハロー!株式」 3年連続での『総合大賞』

    (06年と07年はマネー部門賞第1位)


◎まぐまぐ大賞2008 http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/#mon 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位

    (06年から08年まで連続受賞、09年はコンテスト実施せず)


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