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こんばんは。aquaです。

 本日で6月も終わり、はや一年の半分が過ぎようとしています。明日は全国
で海開きが相次ぎ、いよいよ夏本番の時期を迎えます。

 ところで、一年の区切りの大晦日に、その年の穢(けが)れを祓(はら)い、
来る年の無病息災を願うことは一般的に行われていますが、本日の6月晦日も
半年分の穢れを祓い、これからの息災を祈願する日となっています。

 各地の神社で行われた「夏越の禊(なごしのみそぎ)」の神事は古来から伝
わる行事で、下記の2首を詠みながら行われる茅の輪くぐりや、人形(ひとが
た)または車形で厄払いを行います。


「水無月の 夏越しの祓する人は ちとせの命 延ぶというなり」  (拾遺集)

「思う事 皆つきねとて麻の葉を きりにきりても 祓ひつるかな」(後拾遺集)


 衛生事情が悪かった昔は、この時期にあらためて無病息災を祈願。と同時に、
夏の訪れを告げる夏越の禊は、これからの半年を大過なく過ごすための大切な
行事です。

 日常であるが故につい疎かになってしまっていることが多々あるものです。
生活の中に区切りをもうけるのは非常に便利な習慣で、今日までの半年を振り
返ることで明日からの半年に活かそうとした先祖の知恵でもあります。



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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.7月の注目点

 5.編集後記






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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均   9816.09(+ 18.83)△0.19%
◎TOPIX   849.22(+  5.11)△0.61%

◎売買高概算  19億0263万株
◎売買代金概算  1兆3194億円
◎時価総額  290兆4262億円

◎値上り銘柄数 1143  ◎(昨年来)新高値 39
◎値下り銘柄数  366  ◎(昨年来)新安値  2
◎変わらず    154

◎騰落レシオ(25日)116.45%

◎サイコロ(日経平均)8勝4敗 ○●●○○○●○●○○○ 66.7%

◎カイリ率(日経平均)25日線比+2.84% 75日線比+2.49%
 
◎為替  (対ドル) 80.40  (対ユーロ)116.61

◎出来高上位
 1.みずほ  <8411>  132円(+  1円)108,943千株
 2.三菱UFJ<8306>  390円(+  8円) 91,277千株
 3.ラウンドワ<4680>  686円(+100円) 44,961千株
 4.東電力  <9501>  326円(+  1円) 44,176千株
 5.太平洋セメ<5233>  170円(+  5円) 41,361千株

◎売買代金上位                           (円)
 1.三菱UFJ<8306>  390円(+  8円) 35,605百万
 2.三井住友 <8316> 2468円(+ 31円) 31,261百万
 3.ラウンドワ<4680>  686円(+100円) 29,760百万
 4.ソフトBK<9984> 3030円(+ 43円) 25,283百万
 5.ソニー  <6758> 2117円(+ 62円) 23,947百万



◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1600万株 買い2340万株

 6月最終日となる本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連続高、前日
比18円(0.19%)高の9816円と9800円台を回復して取引終了で
す。

 ギリシャ議会による緊縮財政法案の可決を受けて同国の債務不履行(デフォ
ルト)に対する警戒がひとまず後退し、昨晩のNYダウは72ドル高。これを
受けて東京市場も朝方から買いが先行、戻り売りを吸収しながら終日高い水準
での値動きとなっています。もっとも連日の上昇の後だけに、また明日に注目
の日銀短観、6月の米ISM製造業景況感指数、そして中国経済指標等の発表
を控えて上値を積極的に買い上がる動きは限定的ですが、下値では先高期待か
らの買い意欲は強く、相場を下支えしています。売買代金は概算1兆3194
億円、上海総合指数は33ポイント(1.2%)高の2762です。

 業種別では、電力ガス、石油、倉庫、銀行などが高く、保険、食品などが下
げています。

 個別銘柄では、関西電力が71円高の1600円、中部電力が37円高の1
570円、九州電力が58円高の1447円となるなど電力株が軒並み高。業
種別で値上がり率ランキングトップとなっています。昨日に佐賀県の古川康知
事が九州電力玄海原子力発電所の再稼働を認める姿勢を示したことがきっかけ
となっています。各社の株主総会で脱原発の株主提案が否決されたことも支援
材料となっています。東京電力株は1円高の326円です。

 木村化工機が大幅高、51円高の402円となっています。核燃料輸送容器
などを製造する原発関連銘柄であり、佐賀県の古川康知事が九州電力玄海原子
力発電所の再稼働を容認する姿勢を見せたこと、海江田万里経済産業相が「国
が責任を持つ」と明言したことで、原発立地自治体が稼働を停止している原発
の再稼働を容認する動きに繋がるとの見方から買いが入っています。

 カルソニックカンセイが46円高の483円と大幅高で年初来高値更新。昨
日の引け後に、これまで未定としていた2012年3月期の連結業績予想を発
表。純利益が前期比35%増の210億円と市場予想を大きく上回り、過去最
高になる見通しを好感した買いが入っています。主力取引先の日産の生産拡大
で自動車部品の生産が伸びることなどが貢献し、年間配当を前期比2倍の7.
5円に増配することも支援材料となっています。

 日本ラッドが7日連続高、25円高の520円となっています。ネットワー
ク経由でソフトウエアや情報システムを使うクラウドコンピューティングサー
ビスの需要増の恩恵を受けるデータセンター関連銘柄として物色の矛先が向か
っています。同社は業務用ソフトなどシステム開発を手掛け、空調設備を使わ
ずに外気で除熱する「排熱型」のデータセンターを都内に新設しています。東
日本大震災が起きて以降、企業が情報システムの安全性に対する意識を高めて
おり、データセンター需要が増えるとみらます。

 ラウンドワンがストップ高となる100円高の686円。従来からの「安・
近・短ブーム」に加え、原発事故に伴う放射能漏れで屋内を中心としたレジャ
ー需要が高まっており、ボウリングやカラオケ、ゲームなど複合店を全国展開
する同社に物色の矛先が向かっています。三菱UFJモルガン・スタンレー証
券が目標株価を620円から1100円に引き上げたことも買いを誘っていま
す。また、イオンファンタジーも52円高の1048円と値を飛ばしています。
大型ショッピングセンター内での子供向け遊戯施設が期待でき、同社の主な対
象顧客は12歳以下の子供とその家族で、放射線を気にして子供を海など屋外
で遊ばせたくないファミリー層の集客が見込めます。

 グリーが3日連続高、26円高の1751円と値を上げています。2011
年6月期の連結経常利益が300億円強になる見通しと報じられ、好感した買
いが入っています。携帯サイトでのゲームの課金収入が増えることなどが寄与
し、会社予想である300億円を上回り、過去最高になる公算大です。

 その他、紳士服のAOKIが14円高の1251円、東鉄工業が36円高の
768円、リンナイが40円高の5800円、TOTOが8円高の623円、
ユニプレスが63円高の2079円、スペシャル版にて一貫強気で継続紹介の
ドクターシーラボが1万2500円高の41万1000円と終値ベースで40
万円乗せとなっています。

 本日の新高値銘柄は、アリアケ、ビックカメラ、トーカロ、ラウンドワン、
横浜ゴム、東プレ、日本光電、浜松ホトニクス、シマノ、カルソカンセイ・・
・等々です。




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【2】主な材料                          **
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・乳業や製菓大手、アイスクリームの生産能力の増強相次ぐ

・ホンダや日産など、今日から節電休業を開始 土日に操業

・5月の住宅着工戸数、2カ月連続増 被災3県は大幅減少

・5月の建設工事受注、2カ月連続増 前年比25.5%増

・5月の自動車生産、前年比30.9%減 8カ月連続減少

・6月第4週の部門別売買動向、海外勢3週連続の売り越し

・米ニューズ、不振のSNS「マイスペース」を米社に売却

・ロンドン証取と加TMXグループ、合併計画の撤回を発表

・IMF報告、米経済成長についてFRBよりも慎重な見方



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【3】主な投資判断                        **
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[メリルリンチ証券]
 据置き   A (8028) ファミリーマート      3,500円
 据置き   C (5332) TOTO           600円

[クレディS証券]
 据置き   A (3349) コスモス薬品        4,000円

[UBS証券]
 据置き   A (4523) エーザイ      4,150→ 4,200円
 据置き   A (7248) カルソニック     490→   530円
 据置き   C (6349) 小森コーポ      700→   650円

[シティG証券]
 引上げ B→A (6471) 日本精工       840→   930円
 据置き   A (7248) カルソニック         570円

[三菱UFJMS証券]
 据置き   A (4680) ラウンドワン     620→ 1,100円
 据置き   A (4732) USS       7,600→ 8,100円

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
 ※価格:各証券会社が判断する妥当株価



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【4】7月の注目点                        **
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 月初は日米ともに経済指標の発表が相次ぎます。まず明日1日は日銀が6月
調査の短観を発表します。

 前回3月の短観では東日本大震災の影響が十分に織り込まれていませんでし
たが、6月調査の大企業製造業の足元のDIは大幅に悪化する見通しです。一
方、震災から3カ月が経過し、サプライチェーン(供給網)が復旧し生産も回
復してきていることから、先行きのDIは改善が見込まれています。

 米国では経済指標の弱さが目立ち始めていますが、1日発表の6月のサプラ
イマネジメント協会(ISM)景況感指数は、景気回復を主導した製造業の景
況感を判断するうえで注目度の高い経済指標です。また、次週8日発表の6月
の雇用統計は労働市場と個人消費の動向を探る材料となります。

 東日本大震災によるサプライチェーンの寸断、それによる生産活動の停滞が
世界経済の下押し圧力として意識されてきましたが、昨日発表の日本の5月の
鉱工業生産指数は急回復し、サプライチェーンの復旧の本格化と生産回復を裏
付け、企業経営者も年後半には持ち直しが可能と考えていることなどから、足
元の経済指標の悪化よりもその先の景況感の改善の度合いに注目が集まってい
ます。そういった期待がマーケットの底流にあることは押さえておきたいポイ
ントです。

 次に、上記シナリオを確認するプロセスとして企業の決算発表があります。
NY市場では11日の非鉄大手のアルコアから主要企業の4―6月期決算発表
が本格化。14日にはJPモルガン、15日はシティグループ、19日はバン
ク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、ウェルズファーゴと金融大手
の決算発表が相次ぎ、医薬品・日用品大手のジョンソン&ジョンソンやインタ
ーネットサービス大手のヤフーなども19日に決算を発表します。そして20
日のインテルの決算発表で示される先行きの見通しは、東京市場にも大きく影
響する可能性がありますので要注目です。

 また、月の下旬には日本企業の4―6月期決算発表も相次ぎ、収益回復への
期待が高まるかどうかがポイントです。先日は自動車各社の業績見通しが市場
で話題となりましたが、4―6月期が低迷したとしても年後半に持ち直すとい
うことが確認できれば相場は一段高となることも考えられます。

 財政悪化と金融不安に揺れる欧州は、ギリシャ議会が緊縮財政案を可決した
ことで過度の悲観論が後退しましたが、ギリシャ国債の償還期限を7月15日
に控え、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)などによる追加金融支援
が確実に実行されるかについても市場は注視しています。また、7月中旬に発
表予定の欧州域内の銀行に対する資産査定(ストレステスト)の結果も、場合
によってはユーロ相場の波乱要因になりえます。

 世界経済のけん引役を担う中国は、上海株式市場が4月中旬以降下値模索の
展開でしたが、6月20日を底値に再度上昇に転じています。上昇に転じた理
由の一つは、温家宝首相がインフレ(物価上昇)について「制御可能な範囲」
との認識を示し、さらなる金融引き締めで景気が減速するとの懸念が後退した
ことです。

 中国人民銀行(中央銀行)は6月20日に預金準備率を引き上げたばかりで
すが、明日発表の6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は中国経済
の状況を把握する上で重要な指標で、7月15日発表の4―6月期の国内総生
産(GDP)や6月の消費者物価指数(CPI)などは中国の金融政策に直接
影響する材料として市場参加者の大きな関心事となっています。

 尚、国内では今国会会期が8月31日まで70日間延長となりました。延長
が決定してから1週間が経過しても国会は未だ空転が続いていますが、首相が
自らの退陣条件としてあげる(1)2011年度第2次補正予算案(2)再生
可能エネルギー固定価格買い取り法案(3)赤字国債発行のための公債発行特
例法案の3法案に加え、福島第一原発事故の賠償のための原子力損害賠償支援
機構法案等の震災関連法案は時期を逸することなく成立させる必要があり、政
局の行方も注目されます。



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【5】編集後記                             mailto:aqua@aqua-inter.com
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東京電力・東北電力管内で電力の使用制限が明日から始まります。自動車メー
カーなどは木金休み・土日操業で対応し、早朝の出勤も増えます。関連する企
業やその家族まで含めますと膨大な数の人々の生活様式が変わるということに
なるため、直接的には関わりがない人でも日常生活の中で変化を感じることが
結構ありそうな気がします。
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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =5年連続受賞=

◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー2010 http://melma.com/contents/moy2010/ 
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   「ハロー!株式」 3年連続での『総合大賞』

    (06年と07年はマネー部門賞第1位)


◎まぐまぐ大賞2008 http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/#mon 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位

    (06年から08年まで連続受賞、09年はコンテスト実施せず)


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