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━━━ これまで株でうまくいかない方・ビギナーの方へ毎週お届け ━━━ ア┃ク┃ア┃ ス┃ペ┃シ┃ャ┃ル┃版┃ ━┛━┛━┛ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 「いつ、どの銘柄を買えばいいの?」「現在の相場をどう見ればいいの?」 独自の観点でaquaが分りやすく解説します。 ■■ お申込みは・・・ https://www.aqua-inter.com/special/post.cgi ■■ 株式投資のPARTNER ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ ■□ 女性のための株式投資 2011/08/19 夕刊 VOL.5601 □■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんばんは。aquaです。 大震災発生後、専門家が頻繁に使った「想定外」にある種の不快感を覚えた 方も多いかと思います。 想定するしないに関わらず、実際にはそれが起き、甚大な被害が発生したと いう「現実」がそこには厳然としてあります。 ところで、2007年4月の刊行で、その後のサブプライム問題の顕在化と リーマンショックの発生で大きな注目を集めた「ブラック・スワン」という本 があります。 日本でも「ビジネス書大賞2010」に選ばれたベストセラーのビジネス書 で、著者ナシーム・タレブ氏は不確実性科学を専門にする大学教授にして20 年のキャリアを持つトレーダーでもあり、ヘッジファンドの顧問も務めていま す。 ちなみに今現在、世界の株式市場が数年ぶりの急落に見舞われる中、利益を 上げて注目されているファンドがありますが、それこそが「ブラックスワン理 論」に基づいて運用されているブラックスワン・ファンドです。 …………………………………………………………………………………………… ~目次~ 編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ] …………………………………………………………………………………………… 1.今日の相場 2.主な材料 3.主な投資判断 4.投資の肴(ブラック・スワン) 5.編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【1】今日の相場 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ ◎日経平均 8719.24(-224.52)▼2.51% ◎TOPIX 751.69(- 15.62)▼2.04% ◎売買高概算 20億4704万株 ◎売買代金概算 1兆3629億円 ◎時価総額 258兆3796億円 ◎値上り銘柄数 241 ◎(年初来)新高値 6 ◎値下り銘柄数 1324 ◎(年初来)新安値 106 ◎変わらず 98 ◎騰落レシオ(25日) 67.57% ◎サイコロ(日経平均)4勝8敗 ○●●●○●●○○●●● 33.3% ◎カイリ率(日経平均)25日線比-8.52% 75日線比-9.37% ◎為替 (対ドル) 76.37 (対ユーロ)109.05 ◎出来高上位 1.みずほ <8411> 114円(± 0円)124,209千株 2.三菱UFJ<8306> 352円(- 6円) 51,914千株 3.日立 <6501> 393円(- 16円) 47,466千株 4.東芝 <6502> 311円(- 11円) 37,452千株 5.住金 <5405> 162円(- 3円) 37,222千株 ◎売買代金上位 (円) 1.グリー <3632> 2290円(-156円) 39,082百万 2.キヤノン <7751> 3465円(- 85円) 36,270百万 3.ファナック<6954>12150円(-640円) 29,284百万 4.トヨタ自 <7203> 2768円(- 39円) 29,179百万 5.DeNA <2432> 4030円(-225円) 27,664百万 ◆相場概況 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り2560万株 買い1340万株 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅に3日連続安、前日比224円 (2.51%)安の8719円と東日本大震災直後の3月15日に付けた終値 ベースでの年初来安値8605円にあと100円余りと迫って取引終了です( 瞬間安値は同日の8227円)。 昨晩のNYダウが419ドルの大幅安、シカゴ日経先物が8770円まで下 落したことを受け、東京市場も朝方から自動車や電機、精密といった輸出関連 中心に幅広い銘柄に売りが先行。欧米の景気減速や財政問題に対する警戒感が 根強く、また為替も1ドル=76円台の円高水準で高止まりしていることが相 場の重石となり、加えて大引け間際には東北地方で強い地震が発生したことも 売りを誘い、14:52には一時8707円まで下落する場面がありました。 もっとも8700円どころでは押し目買いが入って相場を下支えし、日経平 均株価は高値8796円、安値8707円と終日8700円台での推移となっ ています。トヨタ、ホンダ、パナソニック、ソニーといった主力輸出関連はい ずれも年初来安値を更新、東証株価指数(TOPIX)は前日比15.62ポ イント安の751.69と年初来安値を更新です。売買代金は概算1兆362 9億円、上海総合指数は25ポイント(0.9%)安の2534、韓国総合指 数は6%超の大幅安となるなどアジア主要市場も軒並み安です。 業種別では、電力ガス、陸運がしっかり。ガラス、精密、機械、電機、証券、 非鉄、自動車などの下げが目立ちます。 個別銘柄では、JR西日本が90円高の3275円、近鉄が7円高の274 円と3月23日の年初来高値276円に急接近、富士急が8円高の437円、 JR東日本が65円高の4700円、京阪電鉄が4円高の346円、京浜急行 が3円高の613円となるなど陸運株が軒並み値を上げています。世界経済の 先行き懸念や円相場の高止まりが嫌気され、自動車株やハイテク株が下げる中 にあって景気変動の影響を受けにくい内需系ディフェンシブストックとして物 色の矛先が向かっています。 円高メリットのニトリが70円高の7870円と上昇、一時は年初来高値の 8000円に面合わせする場面もありました。昨晩の欧米株式市場の大幅下落 や円相場の高止まりで外部環境に不透明感が強いなか、業績が堅調な内需系小 売株として物色の矛先が向かっています。野村証券が18日付のリポートで目 標株価を8800円から9600円に引き上げたことも支援材料となっていま す。 ドン・キホーテが70円高の27999円と上昇。昨日発表した2012年 6月期の順調な業績見通しを好感した買いが入っています。連結売上高は前期 比4.2%増の5289億円、連結営業利益は同6.6%増の270億円と増 収増益の見通しです。総合ディスカウントストアの「MEGAドン・キホーテ 」やホームセンター「ドイト」の店舗展開を図って収益力を強化するとともに プライベートブランド「情熱価格」の販売拡大を目指します。 その他、ドクターシーラボが3000円高の42万4500円と高値圏維持、 ニトリも70円高の7870円と上値指向の展開継続、石油ファンヒーターの ダイニチ工業が41円高の859円と年初来高値更新、九州地盤のドラッグス トアで業績好調のコスモス薬品も25円高の3990円と年初来高値更新です。 一方、三井住友FGが27円安の2200円と下落して年初来安値更新。株 式分割を考慮しますと、2003年6月以来、約8年2ヶ月ぶりの安値圏とな ります。昨晩の欧米市場で金融機関株が大きく下落したことが嫌気され、三菱 UFJも6円安の352円と値を下げています。 トヨタが39円安の2768円、ホンダが83円安の2403円と値を下げ、 いずれも年初来安値更新。フィラデルフィア連銀が発表した8月の景気指数な ど市場予想以上に悪化した米経済指標が相次ぎ、警戒感が広がっています。ま た円相場の高止まりも引き続き自動車株の重荷になっています。ソニーも52 円安の1594円、TDKも70円安の3250円、パナソニックは13円安 の782円といずれも年初来安値更新です。 本日の新高値銘柄は、スタジオアリス、コスモス薬品、ダイニチ工業、ハピ ネット、SPDRゴールド、金ETF・・・等々です。 ★ 『 アクア・スペシャル版 』 ★  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ビギナーの方も、なかなか上手くいかないという方もどうぞご活用ください。 ◆お申込みは・・・ https://www.aqua-inter.com/special/post.cgi ◆ ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【2】主な材料 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ ・投資マネー、安全性と流動性を求め国債に 長期金利が低下 ・住信SBI、外貨預金で他通貨に替える際の手数料を無料化 ・福島県沖でマグニチュード6.8の地震 一時津波注意報も ・2010年産の古米が人気に 原発事故以前の収穫に安心感 ・茨城県産の早場米から微量のセシウム 暫定規制値は下回る ・トラックの被災地高速無料化、便乗頻発で8月末で打ち切り ・海外留学が増加 国際性や語学力へのニーズ、円高も後押し ・米HP、英ソフト会社を買収 PCなどの事業は分離を検討 ・NY商品先物、時間外取引で原油は一段安 金は最高値更新 ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【3】主な投資判断 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ [ドイツ証券] 据置き A (6773) パイオニア 505円 [メリルリンチ証券] 据置き A (3405) クラレ 1,530円 据置き A (4739) 伊藤忠テクノ 3,500→ 3,700円 引上げ C→B (5203) 日本板硝子 260→ 240円 引下げ B→C (3401) 帝人 405→ 330円 引下げ B→C (9433) KDDI 53万→ 54万円 [ゴールドマンS証券] 引上げ B→A (4205) 日本ゼオン 940→ 980円 据置き A (4208) 宇部興産 320→ 330円 引上げ B→A (7262) ダイハツ工業 1,500→ 1,650円 据置き A (7267) ホンダ 4,200→ 3,600円 引下げ A→B (3632) グリー 2,300→ 2,500円 引下げ A→B (4185) JSR 1,900→ 1,800円 引下げ B→C (6923) スタンレー電気 1,500→ 1,300円 引下げ B→C (7272) ヤマハ発動機 1,600→ 1,250円 [シティG証券] 引上げ B→A (5012) 東燃ゼネラル石油 1,000円 [野村証券] 据置き A (4519) 中外製薬 2,000→ 1,900円 据置き A (7532) ドンキホーテ 3,600円 据置き A (8750) 第一生命保険 17.5万→ 16万円 据置き A (9843) ニトリ 8,800→ 9,600円 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記 ※価格:各証券会社が判断する妥当株価 ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【4】投資の肴 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 改めて説明させていただきますと、「ブラック・スワン」とは文字通り黒い 白鳥のこと。 白鳥の色は白、そのことを疑う者などいなかった昔の西洋で、オーストラリ ア大陸の発見と同時にそこには黒い白鳥が存在することが分かり、白鳥は白い という常識はある日突然常識ではなくなってしまいます。 この逸話に由来する「ブラック・スワン」は、ありえない事象、誰も予想し なかった事象の比喩として使われています。 副題に「不確実性とリスクの本質」とあるこの本はサブプライム問題が表面 化する以前に書かれたもので、ブラック・スワンには以下の三つの特徴がある としています。 1)予測不能な極端な現象 2)発生すれば広範囲に多大な影響を及ぼす 3)いったん起きてしまえば、いかにもそれらしい説明がなされ、実際より も偶然には見えなくなったり、最初から分かっていたような気にさせら れたりする 黒い白鳥が舞い降りただけでそれまでの常識が覆される現実世界のもろさ。 さらに、説明のつくブラック・スワンには過剰反応し、説明のつきにくいブラ ック・スワンは無視され、それが後々重大な結果をもたらすと、著者は説明し ます。 ちなみに、発生の可能性は低いが発生すれば大きな損失が発生してしまうリ スクを「テールリスク」と呼び、これも「ブラック・スワン」と同じような意 味でつかわれます。 つまり「ブラックスワン戦略」とは、テールリスクに備える保険戦略であり、 「“ありえない”なんてことはありえない」とういう観点、「“想定外”をも 想定する」という姿勢に立脚しています。 ___________________________________ 【5】編集後記 mailto:aqua@aqua-inter.com  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 上場企業の中でも時価総額・流動性の特に高い主力30銘柄で構成する東証株 価指数(TOPIX)コア30は、1998年4月1日を1000ポイントと して算出されている株価指数で、同指数はすでに2008年9月のリーマン・ ショック後の安値を下回り、指数算出来の最安値を更新しています。尚、昨今 の株価急落を受けてEUや韓国などに空売り規制の動きが広がりました。例え ば韓国では今月10日から3カ月の間、株式の空売りを禁止する措置がとられ ていますが、そのヘッジとして日本の主力株に売りが出ているとの観測もあり ます。 ___________________________________ ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =5年連続受賞= ◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー2010 http://melma.com/contents/moy2010/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「ハロー!株式」 3年連続での『総合大賞』 (06年と07年はマネー部門賞第1位) ◎まぐまぐ大賞2008 http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/#mon  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「ハロー!株式」 マネー部門 第1位 (06年から08年まで連続受賞、09年はコンテスト実施せず) ====================================================================== ●内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は 一切の責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判 断でなさるようにお願いいたします。 ●ご意見、ご感想、広告に関するお問い合わせ等は下記までお願いいたします。 → mailto:aqua@aqua-inter.com ●無料メールマガジンの配信登録・登録先変更、登録解除は下記にてご自身に てお願いいたします。→ http://www.aqua-inter.com/mailmag/list.html ●配信についての連絡事項やバックナンバーは本誌ホームページをご参照下さ い。 → http://www.aqua-inter.com/ ====================================================================== 発行:アクアリンクス株式会社 関東財務局長(金商)第2282号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━