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             ◎ ハロー株式 ◎       2021/06/09 夕刊

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こんにちは。aquaです。

 2013年5月22日、当時のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長
が不意にテーパリング(量的緩和縮小)の可能性を示唆しました。それは市場
の想定よりも早いタイミングでした。

 続けて翌月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、バーナン
キFRB議長が量的緩和を年内に縮小し、翌年の半ばに終了させる可能性に言
及しました。市場はこれを唐突と受け止め、金利の急上昇と株安で世界の金融
市場は動揺しました。

 これがいわゆる「バーナンキ・ショック」で、テーパリングに対する懸念か
ら金融市場がかんしゃくを起こしたように混乱することを指して「テーパータ
ントラム」との造語も生まれました。

 これ以降、FRBは金融市場との対話・コミュニケーションに苦心するよう
になりました。そうすることによって先行きに起こるであろう変化に対する準
備をさせ、ショックを緩和する狙いがあります。

 市場との対話とは、金融政策の先行きについて何等かの示唆を与えることで、
それはFRB議長やFRB高官の発言であることがほとんどです。

 FRBは景気認識や金融政策についての言い回しの微妙な変更等により、市
場に先行きのこと予感させ、時には懸念を打ち消そうとします。それを受けて
市場は織り込んだり、行き過ぎを修正したりします。



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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.本日の主な経済指標

 3.米国のテーパリングを巡る動静





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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  28860.80(-102.76)▼0.35%
◎TOPIX  1957.14(-  5.51)▼0.28%

◎売買高概算    9億9445万株
◎売買代金概算   2兆3029億円
◎時価総額   722兆3090億円

◎値上り銘柄数  972  ◎(年初来)新高値 128
◎値下り銘柄数 1106  ◎(年初来)新安値  17
◎変わらず    115

◎騰落レシオ(25日)107.79%(前日比0.34%上昇)

◎サイコロ(日経平均) 6勝6敗 〇〇●〇●●〇〇●〇●●  50.0%

◎カイリ率(日経平均)25日線比 +0.78% 75日線比 -1.04%


◎為替  (対 ド ル)109.46(前日比0.06円高)
     (対ユーロ)133.32(前日比0.02円安)

◎売買代金上位(東証1部)

 1.レーザテク<6920> 19910円(-  800円) 1498億円
 2.SBG  <9984>  8073円(+   54円)  628億円
 3.ルネサス <6723>  1211円(+    7円)  534億円
 4.東エレク <8035> 46820円(- 1450円)  443億円
 5.トヨタ  <7203>  9906円(+   50円)  438億円



◆相場概況

 本日の日経平均株価は、102円(0.35%)安の2万8860円で取引
終了です。

 昨晩のNYダウは30ドル安、ナスダックは43P高と小動きで手掛かり材
料が乏しい中、東京市場も朝方からやや売りが優勢。10日に金利に影響を及
ぼす注目の米5月消費者物価指数(CPI)の発表、また翌11日にはメジャ
ーSQを控えて買い手控え気分は強く、終日安い水準での値動きとなっていま
す。

 そうした中、ワクチン接種進展による経済正常化期待の高まりから空運や鉄
道、旅行関連、百貨店などを物色する動きが見られます。

 業種別では、不動産、空運、陸運、医薬品、非鉄などが高く、一方で海運、
証券、機械、銀行、電機などの下げが目立ちます。

 個別銘柄では、ワクチン接種進展による経済正常化期待から景気敏感株、特
に空運や鉄道、旅行関連、百貨店株が上昇。ANAは95円高の2902円、
JR東海は330円高の1万8255円、三越伊勢丹は13円高の883円、
大丸と松坂屋が統合したJフロントは18円高の1192円、近畿日本ツーリ
ストとクラブツーリズムが統合したKNTが58円高の1524円といずれも
年初来高値更新。

 米バイオジェンと共同開発するアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌ
マブ」が米食品医薬品局(FDA)から承認申請されて昨日ストップ高となっ
たエーザイは本日もストップ高で1504円高の1万0755円。

 一般用医薬品の目薬で世界首位のロート製薬が71円高の2881円。痔(
じ)治療薬「ボラギノール」を手掛ける天藤製薬を買収すると発表し、事業拡
大期待から買いが入っています。

 後発薬が売上の8割超を占める日本ケミファがストップ高で500円高の2
771円と年初来高値更新。研究開発中の新規抗うつ・抗不安薬候補化合物に
ついて、大日本住友製薬と共同研究開発契約及びオプション契約を締結したと
発表し、材料視した買いが集まっています。

 シニア人材や介護・看護師派遣のキャリアが56円高の623円と連日で上
昇。今後1年間で1000人を雇用して介護施設や病院などに派遣する計画を
発表し、業容拡大を期待した買いが入っています。

 その他、ボーイング向けラバトリー(化粧室)独占供給のジャムコが129
円高の1209円、ウェディングのテイクアンドギヴ・ニーズが109円高の
1112円、チケット販売最大手のピアが240円高の3455円と大幅高で
す。

 本日の新高値銘柄は、寿スピリッツ、ヤクルト、JALUX、味の素、Jフ
ロント、三越伊勢丹、トヨタ紡織、野村不、日本ケミファ、日立、アイシン、
三井不、JR東海、ANA、KNT、藤田観光・・・等々です。



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【2】本日の主な経済指標                     **
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◎中国CPI・PPI(5月)前年同月比
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 消費者物価指数 +1.3%(市場予想 +1.6%) ※前月+0.9%

 卸売物価指数  +9.0%(  〃  +8.5%) ※前月+6.8%


 卸売物価指数(PPI)の上昇は5カ月連続で、08年9月以来、12年
 8カ月ぶりの高い伸びとなりました。



◎工作機械受注
 ――――――
 5月の工作機械受注総額(速報)は前年同月比2.4倍の1233億円と、
 前月に続き大幅なプラスとなりました。前年比増加は7カ月連続。前月比で
 は0.5%減。

 内訳は、内需が前年同月に比べ83.2%増の333億円、外需は約2.7
 倍増の900億円でした。




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【3】米国のテーパリングを巡る動静                **
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 新型コロナウイルスの猛威が実体経済に影響を及ぼし始めた昨年3月上旬、
米連邦準備理事会(FRB)はリーマンショック直後の2008年10月以来、
11年5カ月ぶりとなる緊急利下げを決定しました。

 3月15日にはFRBはゼロ金利政策の復活と量的緩和の再開を決定。その
後は立て続けに量的緩和を拡充し、今までにない規模で潤沢なマネーを市場に
供給し続けました。

 こうした緩和マネー(過剰流動性)が株式市場に流入したことが相場上昇の
一因です。

 ちなみに、テーパリング(量的緩和の縮小)とは資金供給の量を絞ることで
あって、資金供給を止めたり、利上げすることではなく、自動車の運転で言え
ば、テーパリングは全開にしたアクセルを緩めることであって、アクセルを踏
むのを止めたり、ブレーキをかけたりすることではありません。

 巨額の財政出動に加え、ゼロ金利政策と量的緩和の功あって米経済は一段の
悪化を免れ、ワクチン普及による経済活動の正常化進展で景気回復も順調に進
んでいるように見えます。

 そうなってくるとFRBがテーパリングに踏み出すのは必定で、その時期に
市場の関心が集まっています。

 FRBは2023年の末までにゼロ金利政策を継続する姿勢を堅持しており、
前段階として量的緩和を徐々に縮小し、2022年末頃までには量的緩和政策
を終了するというのが市場が描くイメージですが、相場は常に先読みで動いて
います。 

 年明け以降、FRB高官らの様々な意見の中には、時期がくればテーパリン
グの議論もあってしかるべしとの発言があって、市場も風向きを読み、6月の
FOMCでFRBはテーパリングに関して市場に何らか示唆を与え、世界の中
央銀行総裁らが集まる8月のジャクソンホール会議でテーパリングの開始を議
論し、年内にもテーパリングに踏み出すというのが、少し前までの市場のメイ
ンシナリオでした。

 しかしながら、4月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想の100
万人増に対し結果は26.6万人増(その後、27.8万人増に修正)、5月
の雇用統計では雇用者数が市場予想の67.5万人増に対し、結果は55.9
万人増と2カ月連続で市場予想を大きく下回ったことから、雇用の最大化を使
命とするFRBはテーパリングの議論開始を遅らせるだろうとの見方が広がり
ました。

 現在は、ジャクソンホール会議で何らかの示唆があったとしてもテーパリン
グの議論開始は秋以降で、実際のテーパリング開始は来年になるだろうとの見
方が大勢となっています。

 ところで、雇用の最大化の他に、物価の安定もFRBの使命の一つで、物価
が上昇すれば引き締め観測が強まります。

 緩和マネーと需要増による資源高などを受けて米国の物価は上昇し始めてい
ますが、FRBは物価上昇は一時的との見方を何度も強調し、テーパリングへ
の警戒感の強まりを防ぐことに腐心してきました。

 ただ、5月12日に発表された4月の米消費者物価指数(CPI)が前年同
月比4.2%上昇と市場予想(3.6%)を大きく上回り、12年7カ月ぶり
の伸びを記録した際にはテーパリングが早まるとの警戒感が強まり米長期金利
が1.7%にまで跳ね上がったことで市場が動揺しました。

 当日のNYダウは681ドル安と今年最大の下げ幅を記録しましたが、すぐ
にクラリダFRB副議長がインフレは一時的で4月のCPIを深刻視しない旨
の発言をして市場の動揺を抑え、翌日のダウは433ドル高と反発した経緯が
あります。

 今晩発表の5月の米CPIについて市場では前年比4.7%上昇とインフレ
加速が予想されています。

 昨晩の米長期金利は一時1.51%まで低下しおよそ1ヵ月ぶりの低水準を
つけて落ち着いていますが、5月の米CPIと、債券市場やFRBの反応を見
極めたいとして市場の様子見ムードが強まっています。




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【4】編集後記                                 aqua@aqua-inter.com
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半導体の主要メーカーで構成する業界団体が2022年の半導体市場について
2021年比で9%成長し、2年連続で過去最高を更新するとの見通しを示し
ました。また、米上院は半導体などの先端技術の競争力向上を目指す「米国イ
ノベーション・競争法案」を可決しました。いずれも半導体業界にとっての明
るい材料です。もっとも本日の半導体関連銘柄は、当面の材料出尽くしとみた
売りで下げています。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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~ 皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ = 15年連続受賞 =


◎まぐまぐ大賞 2020 
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  資産運用(株式)部門 第3位

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