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こんにちは。aquaです。

 欧米は国境を閉じ、街頭からはヒトが消え、世界は「鎖国新時代」に突入。
1カ月前には誰も予想しえなかった、世界の変わりようです。

 ところで、前回の米大統領選でトランプ氏の勝利が確定したのは2016年
11月8日で、そこから政策期待を背景にした相場上昇、いわゆる「トランプ
ラリー」が始まりました。

 NYダウは2016年11月8日の1万8332ドルから、それまでの最高
値を塗り替えながら上伸。貿易摩擦で投資家心理が冷え込んだ時期もありまし
たが、当確から約3年3カ月後の今年2月12日には2万9551ドルの最高
値をつけ、3万ドルの大台に迫りました。

 それから約1カ月後の昨日のNYダウの終値は1万9898ドル、瞬間的に
は1万9000ドルを割り込み、1万8917ドルまで下げました。

 約3年3カ月かけて上昇した分を、わずか1カ月ほどでほぼ吐き出した格好
です。

 株価上昇はトランプ大統領にとって常に追い風となってきましたが、今は風
向きががらりと変わりました。

 これも1カ月前には誰も想像しえなかった世界です。




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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な投資判断

 3.本日の経済指標等の結果

 4.ドクター・コッパー






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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  16552.83(-173.72)▼1.04%
◎TOPIX  1283.22(+ 12.38)△0.97%

◎売買高概算   30億1769万株
◎売買代金概算   4兆6853億円
◎時価総額   486兆1847億円

◎値上り銘柄数 1141   ◎(昨年来)新高値   5
◎値下り銘柄数 1001   ◎(昨年来)新安値 366
◎変わらず     24

◎騰落レシオ(25日) 46.88%(前日比1.30%上昇)

◎サイコロ(日経平均) 4勝8敗 〇〇●●〇●●●●〇●● 33.3%

◎カイリ率(日経平均)25日線比 -20.49% 75日線比 -27.03%

◎為替  (対 ド ル)108.57(前日比1.16円安)
     (対ユーロ)118.68(前日比0.86円安)

◎出来高上位

 1.みずほ  <8411> 122.3円(+  5.4円)30717万株
 2.日経Wイン<1357>  1674円(+   21円)15401万株
 3.三菱UFJ<8306> 383.5円(-  1.5円)14113万株
 4.ソフバンG<9984>  2687円(-  559円) 7087万株
 5.野村   <8604> 408.0円(+  4.1円) 3911万株

◎売買代金上位

 1.日経レバE<1570> 10610円(-  220円) 2932億円
 2.日経Wイン<1357>  1674円(+   21円) 2564億円
 3.ソフバンG<9984>  2687円(-  559円) 2029億円
 4.トヨタ自 <7203>  6395円(+   78円) 1206億円
 5.ソニー  <6758>  5929円(-   63円) 1080億円



◆相場概況

 本日の日経平均株価は173円(1.04%)安の1万6552円と昨年来
安値を連日で更新して取引終了です。

 新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気悪化を警戒し、また原油価格
が20.37ドル(前日比6.58ドル安)と約18年ぶりの安値となったこと
も投資心理を悪化させ、昨晩のNYダウは1338ドル安。

 ただ、東京市場は日本政府が30兆円超の経済対策を検討と報じられたこと、
また円相場が円安に進行して一時は1ドル=109.50円前後となったこと
を好感して買い先行のスタート、9:07には上げ幅が434円となる場面が
ありました。その後は国内の金融機関などが3月の決算期末を前にして、また
3連休を控えてポジション調整の売りを出し、引けにかけてはマイナスに転じ
ています。

 尚、東証株価指数(TOPIX)は3日連続高で12ポイント高の1283
となっています。売買代金は4兆6853億円、上海総合指数は日本時間15
:08現在30ポイント(1.1%)安の2697です。

 業種別では、陸羽、空運、紙パ、小売、電力ガス、証券などが高く、一方で
鉱業、電機、鉄鋼、繊維、機械、不動産などが下げています。

 個別銘柄では、栄研化学が172円高の1827円と10%の大幅高。新型
コロナウイルス検出試薬キットを発売したと発表。35分でウイルス感染を検
出できるとしており、好感した買いが膨らんでいます。現在のPCR検査は結
果が出るまで数時間かかり、時間を大幅に短縮できます。

 昨日ストップ高で150円高の1127円となった日医工。東大が新型コロ
ナウイルスの感染阻止の可能性を発表した急性膵炎治療薬「ナファモスタット
(商品名フサン)」を同社が販売しており、本日も248円高の1375円と大
幅高です。関連銘柄としてタカラバイオも103円高の1976円と連日で大
幅高です。

 NTTドコモが3日連続高で266円高の3281円と大幅高で昨年来高値
を更新。18日に5Gを用いた通信サービスを3月25日から提供開始すると
発表し、好感した買いが継続しています。通話基本料とデータ定額込みで76
50円の「5Gギガホ」など2つの料金プランでスタートします。

 その他、医薬品卸で国内首位のアルフレッサが372円高の2350円、自
社株買い発表でダイヘンが418円高の2850円、マンション開発分譲のゴ
ールドクレストが275円高の1641円、水処理最大手の栗田工業が415
円高の2796円、百貨店の大丸と松坂屋が統合したJ.フロントが127円
高の925円、溶接鋼管で国内首位の丸一鋼管が415円高の2691円と大
幅高。

 チケット販売で最大手ぴあが473円高の2603円と連日で大幅高、手術
用縫合針・眼科ナイフ・歯科用治療器で高シェアのマニーも456円高の26
94円と連日で大幅高、羽田空港家主の日本空港ビルが620円高の4160
円と大幅高です。

 食品トレー・弁当・総菜容器の最大手のエフピコが500円高の7180円
と大幅高で昨年来高値更新、中小型バラ積み船主力の乾汽船も113円高の1
290円と連日の大幅高で昨年来高値更新です。

 本日の新高値銘柄は、エフピコ、ヤオコー、乾汽船、NTTドコモ・・・等
々です。


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【2】主な投資判断                        **
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[クレディS証券]
 据置き   A(7270)SUBARU    3,500→ 2,800円
 据置き   B(7211)三菱自動車      450→   300円
 据置き   B(7272)ヤマハ発動機    1,950→ 1,450円

[モルガンSMUFJ証券]
 引上げ B→A(6481)THK       2,900→ 2,600円

[野村証券]
 据置き   A(2802)味の素       2,100→ 2,500円
 据置き   A(4592)サンバイオ     5,200→ 4,900円

[SMBC日興証券]
 据置き   A(4901)富士フイルム    7,000→ 6,500円
 据置き   A(7752)リコー       1,300→ 1,400円
 引下げ A→B(4666)パーク24     3,200→ 2,300円

[三菱UFJMS証券]
 据置き   A(4917)マンダム      3,400→ 2,400円
 据置き   B(9090)丸和運輸機関    1,900→ 2,000円
 据置き   C(4384)ラクスル      2,500→ 1,300円

[みずほ証券]
 据置き   A(2267)ヤクルト      7,150→ 6,500円
 据置き   A(4593)ヘリオス      2,780→ 3,260円

[大和証券]
 据置き   1(3762)テクマト      2,800→ 2,500円
 据置き   1(4384)ラクスル      6,700→ 3,900円


 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
 ※投資判断を再開した場合は新規と記載
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【3】本日の経済指標等の結果                   **
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◎消費者物価
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 2月の全国消費者物価指数(CPI、2015年=100)は、値動きの
 大きな生鮮食品を除く総合が101.9と前年同月比で0.6%上昇しま
 した。

 前年の水準を上回るのは38カ月連続。伸び率は前月(0.8%)から縮
 小、市場予想と一致しました。尚、新型コロナの影響として、宿泊料など
 観光関連サービスの下落が目立ちました。

 生鮮食品とエネルギーを除く総合は101.8で前年同月比0.6%上昇。
 伸び率は前月(0.8%)から縮小しました。




◎全産業活動指数
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 全産業活動指数は、建設業活動指数、鉱工業生産指数、第3次産業活動指
 数を加重平均して求め、日本全体の生産活動状況を供給面から把握するの
 に利用される指標です。

 1月の全産業活動指数(2010=100)は104.6と前月比0.8
 %上昇。

 産業別では、建設業活動指数が0.8%上昇、鉱工業生産指数が1.0%
 上昇、第3次産業活動指数が0.8%上昇となっており、消費増税で大幅
 に低下した19年10月から復調傾向となっていますが、その後の新型コ
 ロナの影響はまだ反映されていません。




◎対内証券投資・株式(財務省統計)※カッコ内は前週の動向
 ―――――――――
 3月8日~14日
 
  海外投資家 -1兆2429億円(-5178億円) 5週連続売り越し

 ※売越額は昨年3月10日~16日の週(1兆5895円)以来、約1年ぶ
  りの大きさ。




◎投資部門別の売買状況(東証統計)※カッコ内は前週の動向
 ――――――――――
 3月第2週(3月9日~13日、日経平均3318円下落・過去最大)

  個人投資家 +1708億円(+5554億円) 5週連続買い越し

  海外投資家 -6793億円(-1535億円) 5週連続売り越し

  事業法人  +1632億円(+1642億円)11週連続買い越し

  信託銀行  + 286億円(+ 236億円) 2週連続買い越し


 ※同期間の日銀のETF購入額は4068億円。
  → http://www.aqua-inter.com/hint/boj.html#latest

 ※投資部門別売買状況で「事業法人」は企業の自社株買い等、「信託銀行」
  は年金資金等の売買動向を反映しています。

 ※個人の取引別動向は、現金取引が差し引き2819億円の買い越し、信用
  取引は差し引き1111億円の売り越し。

 ※海外投資家の現物株の売越額(6793億円)は、2016年3月第1週
  (1兆1932億円)以来、約4年ぶりの規模となっています。

 ※指数先物については、海外投資家は2890億円の売り越し。現物と指数
  先物の合計では9684億円の売り越し。現物・先物合計での売り越しは
  5週連続です。
  → http://www.aqua-inter.com/hint/wk_data.html#weekly




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【4】ドクター・コッパー                     **
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 銅(コッパー)は送電線から家電まで用途が広く、ロンドン金属取引所(L
ME)の銅相場は世界景気の「体調」を映し出すとして「ドクター・コッパー
」との異名を持ちます。

 中国は世界の銅消費の4割以上占めているため、必然的に銅の価格は中国経
済の動向に左右されることになります。

 各国が金融支援、景気刺激策を相次いで打ち出していますがすが、新型コロ
ナウイルスの影響による景気悪化で需要が急減しており、昨日のLME銅先物
は399ドル(7.8%)安の1トン=4745ドルと急落しました。

 08年の金融危機時以来の急落で、一気に3年5カ月ぶりの安値に落ち込み
ました。


 LME銅先物 → http://www.aqua-inter.com/hint/lme.html


 尚、ロンドン金属取引所では、ブローカーによる対面取引がメインで行われ
てきましたが、新型コロナウイルスの感染防止対策として、来週からは電子取
引のみとなります。




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【5】編集後記                                 aqua@aqua-inter.com
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昨日も今日も日経平均が下落した一方、TOPIXは上昇しています。全体と
しては底堅さが見えるものの、昨日はソフトバンクグループとファーストリテ
イリングの下落が日経平均を押し下げ、本日はソフトバンクグループと東京エ
レクトロン、リクルートなどが日経平均を圧迫しました。ちなみに本日は、ソ
フトバンクグループ、東京エレクトロン、リクルートの3銘柄で日経平均を2
08円ほど押し下げています。

尚、明日3月20日(金)は「春分の日」の祝日のため、無料版の配信をお休
みさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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~ 皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ = 14年連続受賞 =


◎まぐまぐ大賞 2019
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  資産運用(株式)部門 第2位

→ https://www.mag2.com/events/mag2year/2019/category/asset-stock.html


◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー2017
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  10年連続で『総合大賞』  06年~08年はマネー部門賞第1位

→ http://melma.com/contents/moy2017/


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