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こんにちは。aquaです。

 東京都、神奈川県、埼玉県などでは今週末の不要不急の外出自粛が呼びかけ
られています。

 世界中で見られることですが、重症化しにくいとされる若者は新型コロナウ
イルスに対する危機感が薄く、自粛要請を無視する若者は一定数いて、感染拡
大の一因とする見方があります。

 外出自粛等で感染拡大のペースを緩やかにすることは非常に重要なことで、
それができなければさらなる不便やリスクに直面することになります。

 ちなみに、米国での新型コロナウイルスの感染者数は、現時点で8万5千人
を超え、世界最多となったそうです。

 中でもニューヨーク州の感染者数が突出しており、今後の増加を想定すれば
病床や医療スタッフ、人工呼吸器の不足は危機的な状況と伝わっています。

 重症化すれば人工呼吸器が必要とされ、人工呼吸器が必要とされる状況でそ
れがなければ数日で死に至るとも聞きます。ニューヨーク州では最大4万台の
人工呼吸器が必要になるとみられていますが、実際にあるのは十分1程度で、
手配を急ぐ一方、仮設の遺体安置所が設営されました。

 決して対岸の火事ではなく、感染者急増による医療システムの破たんは、ど
この都市でも起こりえることです。もしそうなってしまった場合、その結果は
悲惨なものとなります。



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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な投資判断

 3.本日の経済指標等の結果

 4.配当落ち





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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  19389.43(+724.83)△3.88%
◎TOPIX  1459.49(+ 60.17)△4.30%

◎売買高概算   23億6833万株
◎売買代金概算   3兆9093億円
◎時価総額   550兆8382億円

◎値上り銘柄数 1995   ◎(昨年来)新高値 35
◎値下り銘柄数  148   ◎(昨年来)新安値  3
◎変わらず     25

◎騰落レシオ(25日) 69.79%(前日比3.77%上昇)

◎サイコロ(日経平均) 5勝7敗 ●●●●〇●●〇〇〇●〇 41.6%

◎カイリ率(日経平均)25日線比 -2.16% 75日線比 -13.28%

◎為替  (対 ド ル)108.72(前日比1.75円高)
     (対ユーロ)120.08(前日比0.60円高)

◎出来高上位

 1.みずほ  <8411> 135.6円(+  1.8円)23394万株
 2.日経Wイン<1357>  1209円(+   51円)14236万株
 3.三菱UFJ<8306> 450.0円(+ 10.8円)12339万株
 4.JXTG <5020> 382.7円(-  2.3円) 4422万株
 5.ソフバンG<9984>  3887円(+  109円) 3669万株

◎売買代金上位

 1.日経レバE<1570> 14020円(+  570円) 2685億円
 2.日経Wイン<1357>  1209円(-   51円) 1722億円
 3.ソフバンG<9984>  3887円(+  109円) 1413億円
 4.トヨタ自 <7203>  7029円(+  311円) 1054億円
 5.ファストリ<9983> 44430円(+  630円)  914億円


◆相場概況

 本日の日経平均株価は724円(3.88%)の大幅高で1万9389円で
す。

 米議会が過去最大規模となる2兆ドルの経済対策を25日に可決したこと、
米FRBのパウエル議長が金融政策に「弾切れはない」と述べて米経済を支え
る姿勢を改めて示したことを好感して昨晩のNYダウは1351ドルの大幅高
で2万2552ドル。3日連続高でこの3日間の上げ幅は3960ドル、上昇
率は21%に達しています。

 これを受けて東京市場も朝方から買いが先行。本日は3月期決算企業の期末
配当の権利付き最終売買日にあたり、配当の権利取りに絡んだ買い加わり、引
けにかけて上げ幅を広げています。売買代金は3兆9093億円、上海総合指
数は日本時間15:12現在23ポイント(0.8%)高の2787です。

 業種別では、精密、医薬品、電力ガス、建設、化学、商社、陸運などの上げ
が目立ちます。

 個別銘柄では、昨日に続いてコロナウイルス対策関連が軒並み大幅高。防毒
マスクの重松製作が連日のストップ高で300円高の1383円、防毒マスク
の興研も連日のストップ高で500円高の2690円、医療用衛生材料最大手
で防護服を手掛ける川本産業も連日のストップ高で300円高の1671円。

 除菌や消臭に使うクイックシールドエアーマスクの中京医薬品も連日のスト
ップ高で80円高の496円、ウェブ会議システムのブイキューブが33円高
の933円、業務用洗剤・洗浄剤のニイタカが220円高の2800円となっ
ています。

 東京都が週末の不要不急の外出を自粛するよう都民に要請したことで即席麺
や冷凍品など保存食品の買いだめが広がるとの思惑から日清食HDが580円
高の9440円、東洋水も340円高の5360円と連日で値を飛ばしていず
れも昨年来高値更新、冷凍食品のニチレイも199円高の2948円と大幅高
です。

 人工呼吸器関連も昨日に続いて軒並み大幅高。新型コロナウイルスによる重
症患者が増えていることで生命維持に必要な人工呼吸器が米国などで不足。生
産数を現在の約25倍に相当する月産1万台に拡大すると発表した旭化成が5
8.9円高の817.3円。

 人工呼吸器を手掛ける日本光電は390円高の3960円、フクダ電子は1
130円高の8800円。医療用ガス首位で在宅人工呼吸器をレンタルする星
医療酸器はストップ高で700円高の5590円。人工肺のニプロは69円高
の1274円です。

 iPS細胞を活用する再生医薬品バイオベンチャーのヘリオスが137円高
の1477円。新型コロナウイルス感染拡大に起因する急性呼吸窮迫症候群(
ARDS)を対象とした治験が順調に進んでいると発表し、将来の業績寄与を
期待した買いが入っています。

 その他、NTTと資本業務提携で合意したゼンリンが81円高の1126円、
野菜・牧草種子など種苗事業や農薬のカネコ種苗が239円高の1437円、
照明機器の岩崎電気が177円高の1220円、コンタクトレンズのメニコン
が470円高の4625円、湿度センサーの神栄は70円高の557円と14
%の大幅高です。

 本日の新高値銘柄は、日比谷設備、日新製糖、カワチ薬品、日清食、東洋水
産、ウエルシア、コスモス薬品、理研ビタミン、小林製薬、ニチレキ、日本光
電、三谷セキサン、NTTドコモ、神奈川交通、エフピコ・・・等々です。


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【2】主な投資判断                        **
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[UBS証券]
 引上げ B→A(4967)小林製薬      8,800→10,700円
 引上げ B→A(6849)日本光電      3,000→ 4,000円

[JPモルガン証券]
 据置き   A(6701)NEC       5,600→ 5,100円
 新 規   A(8001)伊藤忠           2,900円
 新 規   A(8031)三井物産          1,900円
 新 規   B(8002)丸紅             700円
 新 規   B(8058)三菱商事          2,700円
 新 規   C(8053)住友商事          1,300円

[野村証券]
 据置き   A(6471)日精工       1,250→   900円
 据置き   B(6923)スタンレー     3,150→ 2,350円
 据置き   B(7313)TSテック     3,150→ 2,600円

[SMBC日興証券]
 新 規   A(5105)TOYO          1,600円
 新 規   B(5101)横浜ゴム          1,700円
 新 規   B(5110)住友ゴム          1,100円

[みずほ証券]
 据置き   A(2875)東洋水産      5,700→ 5,900円
 据置き   A(4507)塩野義薬      8,130→ 7,050円
 据置き   A(4631)DIC       3,500→ 3,000円
 引上げ B→A(7780)メニコン      4,100→ 5,300円
 据置き   A(9843)ニトリ      18,200→17,500円


 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
 ※投資判断を再開した場合は新規と記載
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【3】本日の経済指標等の結果                   **
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◎都区部CPI
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 3月の都区部消費者物価指数(CPI、2015年=100、中旬速報値)
 は値動きの大きな生鮮食品を除く総合が101.7と前年同月比で0.4%
 上昇しました。上昇は33カ月連続で、伸び率は市場予想と一致、前月(2
 月、0.5%)からはやや鈍化しました。

 尚、都区部消費者物価指数は全国消費者物価指数の先行指標と位置付けられ
 ています。



◎中国工業企業利益
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 中国国家統計局が発表した1~2月の工業企業利益は前年同期比38.3%
 減と、大幅に悪化。統計がさかのぼれる2010年以降で最大の落ち込みと
 なりました。




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【4】配当落ち                          **
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 3月末に株式分割や配当を実施する銘柄は、権利付き最終売買日の本日27
日と権利落ち日の週明け30日の株価では価値が違ってきます。

 本日の株価には期末の株式分割や配当の価値が含まれていますが、30日の
株価にはそれがありません。つまり権利落ち後の株価は、理論的には株式分割
や配当額に相当する価格分下落することになります。

 例えば、日経平均で3月期決算銘柄の予想配当に基づく権利落ち分が180
円あるとすれば、30日の日経平均が180円安で理論的には本日の終値とイ
コールです。

 この180円の差を埋めて上昇すればもちろん、配当落ち分よりも小幅な下
げであっても相場は強いと判断されます。

 ちなみに、1株当り10円の配当を出す銘柄の場合、権利付き最終売買日の
本日の終値が1000円であれば、権利落ち後の30日の理論株価は1000
円から配当分の10円を引いて990円となります。

 実際に配当を受け取るのは数カ月先になりますが、指数連動型のファンドに
とって、配当金の払い出しをそのままにしておきますと、払いだされた配当金
の分だけ運用資産に占める株式の割合が低下し、指数との連動性が低下してし
まうことになります。

 そのため、指数連動型のパッシブ運用を行う機関投資家は受け取る予定の配
当金に相当する額を配当落ちと同時に再投資(指数先物への買い)に回します。

 再投資は、権利付き最終売買日、つまり本日の引けにかけてと、配当落ちの
30日の寄り付きに執行されます。今回はその額、8000億円規模と推計さ
れています。ただ、事前の手当てや反対売買で、額からイメージするほどの押
し上げインパクトはないのが通例です。


 尚、今回は新型コロナウイルスの感染拡大で、配当が受け取れる時期が大幅
に後ズレする可能性があります。

 3月決算銘柄の配当基準日は通例、年度末と同じ3月31日に設定されてお
り、年度末から3カ月以内に開く株主総会によって確定します。しかし今回は
新型コロナの感染拡大で年度末から3カ月以内に株主総会が開催できない状況
が発生することが考えられます。

 法務省は「その状況が解消された後合理的な期間内に株主総会を開催すれば
足りる」との認識を示しておりますが、株主総会が年度末から3カ月以内に開
かれない場合、配当基準日は再設定することになり、権利付き最終日と配当落
ち日が後ズレすることになります。

 もしそうなった場合、本来の権利付き最終日の本日に該当銘柄を保有してい
ても、配当その他の権利が付与されないケースが生じます。また、新型コロナ
による急激な業績悪化で減配や無配転落のリスクも高まります。




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【5】編集後記                                 aqua@aqua-inter.com
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日経平均は週間では2836円(17%)高と7週ぶりの上昇となりました。

ところで、昨晩発表された週間の米新規失業保険申請件数は328万件と衝撃
的な数値となりました。これから出てくる統計は大幅な落ち込みが想定されて
おり、今回はその「始まり」に過ぎないとの見方も多く、NY市場の投資家は
その心構えができているかのようです。ちなみに新規失業保険申請件数は今夏
に1400万件に達するとの予測もあります。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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