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             ◎ ハロー株式 ◎       2020/07/10 夕刊

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こんにちは。aquaです。

 本来なら56年ぶりの東京オリンピックの開幕が間近に迫る今頃の時期は皆
で盛り上がっているはずでしたが、休業や外出自粛を要請されたり、昨年の今
の時期には思ってもみなかった未来が現実としてここにあります。

 ところで、株式投資は将来を想像しながら行う経済行為です。投資家が運転
する車のフロントガラスは常に曇っており、予定されているイベント(選挙や
祭典など)や発生確度の高い社会的な変化(温暖化や高齢化など)を具体的に
イメージしつつ、バックミラーに映る過去と足元で起こっている現在進行中の
事象などから先行きのヒントを探します。

 今年は新型コロナの影響で経済活動が突然停止し、人々の行動が制限された
結果、景気が急速に悪化しましたが、株式相場は2月後半から3月後半までの
約1カ月間で、考えうる悪い未来をほぼ織り込みました。

 景気が最悪期を迎える前に相場は底を打ち、その後は回復を先取りして上昇
してきたというのが6月前半までの状況です。

 ちなみに「人は前を見ているつもりで、実はバックミラーを見ているのであ
る」といった名言もあります。

 NY株を例すれば、相場が急落した後、バックミラーに映る上り調子の軌道
(経済活動の再開に伴う経済指標の改善)からその先をイメージして上昇して
きましたが、足元の感染拡大も気になりはじめたのが現在の状況です。




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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.本日の経済指標等

 3.前月比、前年比、年率換算






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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  22290.81(-238.48)▼1.06%
◎TOPIX  1535.20(- 22.04)▼1.42%

◎売買高概算   13億3791万株
◎売買代金概算   2兆4589億円
◎時価総額   579兆6854億円

◎値上り銘柄数  193   ◎(年初来)新高値 40
◎値下り銘柄数 1935   ◎(年初来)新安値 34
◎変わらず     43

◎騰落レシオ(25日) 70.61%(前日比5.57%低下)

◎サイコロ(日経平均) 6勝6敗 ●〇●〇●〇〇〇●●〇● 50.0%

◎カイリ率(日経平均)25日線比 -0.72% 75日線比 +7.12%


◎為替  (対 ド ル)106.84(前日比0.40円高)
     (対ユーロ)120.37(前日比1.20円高)

◎売買代金上位(東証1部)

 1.SBG  <9984>  6267円(-   24円) 1916億円
 2.ファストリ<9983> 60280円(- 2080円)  958億円
 3.ソニー  <6758>  7780円(+  107円)  695億円
 4.東エレク <8035> 29610円(-  225円)  454億円
 5.任天堂  <7974> 48680円(-  970円)  441億円



◆相場概況

 本日の日経平均株価は238円(1.06%)安の2万2290円で取引終
了です。

 昨晩のNYダウは新型コロナの感染者増加による経済活動への影響が重石と
なって361ドル安となりましたが、ハイテク株買いは継続しており、ナスダ
ック指数と半導体指数(SOX)は連日で上昇して史上最高値を更新。

 これを受けて東京市場も朝方から売りが先行する展開となりましたが、ソニ
ーや東洋合成、そしてアドバンテストなど半導体関連の一角は上昇。一方で不
動産、証券、自動車、石油、銀行などが下げています。コロナウイルスの感染
者数増加を受けて、ワクチン開発のアンジェスやオンライン診療関連のオプテ
ィムなどが上げています。都内の新規感染者数が過去最多の243人と報じら
れ、引けにかけては下げ幅を広げています。上海総合指数は日本時間15:2
9現在52ポイント(1.5%)安の3398です。

 業種別では33業種全て下落。特に証券、不動産、石油、倉庫、紙パ、自動
車、小売、繊維、銀行などの下げが目立ちます。

 個別銘柄では、NY市場でハイテク株指数のナスダック指数と半導体指数(
SOX)が連日で上昇して史上最高値を更新しており、東京市場も一押し銘柄
のソニーが107円高の7780円、半導体マスク欠陥検査装置のレーザーテ
ックが90円高の1万1510円、半導体検査装置のアドバンテストが60円
高の6960円。

 伊藤忠傘下のコンビニ大手ファミリーマートが昨日のストップ高に続いて本
日も152円高の2306円。伊藤忠が約5800億円を投じてTOB(株式
公開買い付け)で完全子会社化すると発表。TOB価格1株2300円にサヤ
寄せする形で買いが集まっています。

 観光産業などを支援する需要喚起事業「Go To トラベルキャンペーン」
について7月22日から開始となることで旅行大手のKNTが82円高の10
07円、格安比較サイト「トラベルコ」のオープンドアが60円高の1263
円、航空券予約サイトのアドベンチャーが160円高の4240円、航空券予
約サイトのエアトリも72円高の1220円と大幅高です。

 その他、好業績発表でクリーク・アンド・リバーが269円の大幅高で13
07円、ソフトウェアテスト事業のSHIFTが好業績発表で6日連続高とな
る1560円高の1万2780円と上場来高値更新となっています。ワクチン
開発のアンジェスは132円高の1703円、オンライン診療関連のオプティ
ムは100円高の3620円、ソニー筆頭株主のエムスリーも35円高の48
95円と値を上げています。

 本日の新高値銘柄は、エムスリー、神戸物産、クスリのアオキ、SHIFT、
大阪有機、チェンジ、サイボウズ、アドバンテスト、レーザーテック、図研・
・・等々です。



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【2】本日の経済指標等                      **
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◎新規上場          公開価格      初値     終値
 ――――
 Speee(4499)  2880円   5000円  5720円



◎企業物価指数
 ――――――
 6月の国内企業物価指数(2015年=100)は99.6と、前年同月に
 比べ1.6%下落しました。

 下落は4カ月連続で、下落幅は前月(-2.8%、訂正値)から縮小してい
 ます。

 尚、消費増税の影響を除いたベースの6月の企業物価指数は98.1で、前
 年比3.1%下落、前月比では0.6%上昇と4カ月ぶりにプラスに転じて
 います。




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【3】前月比、前年比、年率換算                  **
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 経済指標によって、前月のデータと比べたり、前年同月比で見たり、年率に
換算してみたりと様々です。

 例えば、前々月が100で、前月が20、当月が30に変化したデータを前
月比でみた場合、前月が80%減、当月が50%増となり、絶対的な水準は低
いままでも、増加率から受けるインパクトはかなり強いと言えます。

 また、前年同月比の増減率が、例えば前月が50%減、当月が40%減だっ
た場合、前年比でマイナスが続いているものの、減少率が縮小したことにより
その先のさらなる回復を連想させます。


 四半期(3カ月)データの場合、例えば前四半期の水準が100、今四半期
の水準が102であれば、前期比での増減率はプラス2%で、それが1年間続
いたと仮定した場合の増減率(年率換算)は4乗して(下記)、プラス8.2
%と求められます。

 (1.02×1.02×1.02×1.02)-1=0.082432 

 四半期の増減率がマイナスの時も同じです。例えば前四半期が100、今四
半期が92であれば、前期比の増減率はマイナス8%で、言い換えれば四半期
ごとに実態が前期の92%の規模に縮小しており、年率換算(下記)にすると
マイナス28.4%となります。

 (0.92×0.92×0.92×0.92)-1=-0.28361


 内閣府が先月発表した20年1~3月期四半期別GDP速報(2次速報)で
は、1~3月期GDPは前期比マイナス0.6%、前期比年率換算でマイナス
2.2%となっています。

 マイナス0.6%もマイナス2.2%も概算値であり、マイナス0.6を使
って年率換算を求めてもマイナス2.2にはなりません。

 実際には19年10~12月期GDP(実質季節調整系列・年換算)の52
9兆4179億円と20年1~3月期GDPの526兆4258億円から、前
期比成長率(マイナス0.5651685%)を求め、これを年率換算すると
マイナス2.24158%になります。

 つまり、マイナス0.6%の元はマイナス0.5651685%、マイナス
2.2%の元はマイナス2.24158%です。丸めた数字(マイナス0.6
%)で計算しても公表値(年率換算マイナス2.2%)のようにはなりません。

 話を戻しますと、前四半期が100、今四半期が92となれば前期比マイナ
ス8%、年率換算マイナス28.4%。そしてその次の四半期が94に増えた
場合は、前期比プラス2.2%、前期比年率プラス9.0%となります。

 92から95に増えれば前期比プラス3.3%、前期比年率換算ではプラス
13.7%となります。

 この場合、来四半期の前期比年率プラス9.0%成長は、通常の経済状態で
あればかなりの高成長ですが、急減前(100)の94%の水準でしかありま
せん。前期比年率13.7%成長となればインパクトは強いものの、元の水準
からはまだ遠く、異常に落ち込んだ水準から元の水準を回復するのは思う以上
に大変なことが分かります。  

 ちなみに、先日発表された民間エコノミストのGDP予測集計では、20年
4~6月期の実質GDP成長率は前期比年率でマイナス23.53%、7~9
月期はプラス9.41%成長が見込まれています。




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【4】編集後記                                 aqua@aqua-inter.com
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都内の大学に通う学生が、実家の親から帰省しないよう言われているケースが
結構あるようです。通常であればこれから夏休みシーズンで、お盆などもあっ
て帰省やレジャーなどの賑やかな話題が増えるころですが、今年は人の移動や
消費の面からみても例年と違う夏になりそうです。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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