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こんにちは。ａｑｕａです。

　北日本では冬がすすみ、都心では秋が深まりつつあります。朝晩の冷え込み
で体調を崩す人が増えているようですので、皆様もくれぐれもお気をつけくだ
さい。

　ところで、東証１部、２部、ジャスダック、マザーズと分かれている市場区
分の見直しについて、東京証券取引所は１年ほど前から議論を深めています。

　上場企業が東証１部に偏在していることが問題視されており、市場が誘致を
競い合った結果、市場区分があいまいになっていることも是正ポイントとして
あげられています。

　参考までに、本日取引終了時点での各市場の上場銘柄数と時価総額は下記の
ようになっています。

　
　　　　・東証１部　　２１５４銘柄　　６３６兆９６４５億円

　　　　・東証２部　　　４８６銘柄　　　　７兆２４４７億円

　　　　・ジャスダック　７０９銘柄　　　　９兆５７５０億円

　　　　・マザーズ　　　３０１銘柄　　　　５兆７６１６億円


　上記４市場合計の上場銘柄数は３６５０銘柄、うち５９％が東証１部に集中。
時価総額でみた場合、東証１部のウェイトは全体の約９７％を占めています。

　東証１部に直接上場する際は、時価総額で２５０億円が基準となりますが、
時価総額が１０億円を下回らないかぎり基本的には上場が維持されます。その
ため、同じ市場に時価総額約２５兆円のトヨタ自動車と時価総額約２５億円の
ダイトウボウが混在するような状況となっています。

　ジャスダックから東証１部に鞍替えする際は２５０億円の時価総額が求めら
れる一方、マザーズから東証１部に昇格する際の時価総額は４０億円で済むと
ということもおかしな点で、まずマザーズ市場に上場することが東証１部上場
への近道と捉えられかねません。

　また、機関投資家の多くが採用しているＴＯＰＩＸ連動型のパッシブ運用で
は東証１部上場銘柄であるということだけで一律に買いを入れることや、日銀
が年間６兆円ペースでＴＯＰＩＸ連動型の上場株式投信（ＥＴＦ）を買い上げ
ていることなどから、株式流通量の少ない銘柄や小型の銘柄の価格形成に歪み
が生じていることも指摘されています。

　そうした現状を踏まえ、既存の市場を大型株を中心としたメイン市場、新興
株や成長株を中心とした市場、実績のある中堅どころの銘柄が多く上昇する市
場の計３市場に再編する案が有力です。

　ちなみに、メイン市場の上場基準を時価総額２５０億円以上とした場合、約
１６７０銘柄まで絞れ、５００億円以上とすると１１８０銘柄程度にまで減少
します。そうなりますとメイン市場での上場を維持するためにＭ＆Ａ（企業の
合併・買収）が頻発することも予想されます。

　別な問題として、市場が再編された場合、ＴＯＰＩＸ連動型のパッシブ運用
は見直しが迫られ、資金の流れに大きな影響を及ぼす可能性もあります。

　東証では今後検討を進め、２０２２年３月期までにまとめたいとしています。



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　～目次～　　　　　　　　　 編集者：ａｑｕａ［ aqua@aqua-inter.com ］
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 １．今日の相場

 ２．主な投資判断

 ３．本日の経済指標等の結果

 ４．１０月の貿易統計



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【１】今日の相場　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎日経平均　　２３１４８.５７（－１４４.０８）▼０.６２％
◎ＴＯＰＩＸ　　１６９１.１１（－　　５.６２）▼０.３３％

◎売買高概算　　　１３億５３７２万株
◎売買代金概算　　　２兆１５７５億円
◎時価総額　　　６３６兆９６４５億円

◎値上り銘柄数　　６８０　　　◎（年初来）新高値　７２
◎値下り銘柄数　１３８８　　　◎（年初来）新安値　１２
◎変わらず　　　　　８６

◎騰落レシオ（２５日）１２４.６９％（前日比５.６９％低下）

◎サイコロ（日経平均）　７勝５敗　〇〇〇〇●〇●●〇〇●●　５８.３％

◎カイリ率（日経平均）２５日線比 ＋０.７２％　 ７５日線比 ＋６.２８％

◎為替　　（対 ド ル）１０８.５１（前日比０.１５円高）
　　　　　（対ユーロ）１２０.１４（前日比０.１３円高）

◎出来高上位

 １.日本通信　＜９４２４＞　２３３.０円（－　１６.０円）１８４０７万株
 ２.みずほ　　＜８４１１＞　１６８.８円（－　　１.３円）　７４７１万株
 ３.三菱ＵＦＪ＜８３０６＞　５７２.２円（－　　７.９円）　４７９０万株
 ４.トレイダー＜８７０４＞　１４３.０円（＋　２２.０円）　４１３１万株
 ５.ＺＨＤ　　＜４６８９＞　３８３.０円（－　　５.０円）　３２２３万株

◎売買代金上位

 １.日経レバＥ＜１５７０＞ ２１４２０円（－　 ３００円）　１１４１億円
 ２.任天堂　　＜７９７４＞ ４２９７０円（＋　 ６４０円）　　９０４億円
 ３.ソフバンＧ＜９９８４＞　 ４２２０円（－　 　５２円）　　５６２億円
 ４.日本通信　＜９４２４＞　２３３.０円（－　１６.０円）　　４６８億円
 ５.トヨタ自　＜７２０３＞　 ７６８８円（－　　 ６６円）　　３４６億円



◆相場概況

　本日の日経平均株価は昨日の１２４円安に続いて連日で下落、１４４円（０
．６２％）安の２万３１４８円で取引終了です。

　昨晩のＮＹダウが１０２ドル安となったことを受けて朝方から売りが先行。
その後も米議会上院が香港での人権尊重や民主主義を支援する「香港人権・民
主主義法案」を全会一致で可決したことに対して中国が非難する声明を発表し、
米中協議の破談リスクが警戒され、終日安い水準での値動きとなっています。
売買代金は２兆１５７５億円、日本時間１５：３１現在で上海総合指数は２２
ポイント安の２９１１です。

　業種別では、空運、医薬品、証券、非鉄、食品などが小高く、一方で海運、
石油、水産、銀行、不動産、機械、建設、自動車などの下げが目立ちます。

　個別銘柄では、迷惑電話番号を自動的に拒否・警告するシステムを開発して
提供するトビラシステムズが８７円高の１９４３円。前引け後に好業績を発表
し、好感した買いが膨らんでいます。

　オレオレ詐欺など詐欺被害が多発しており、今年６月以降にａｕブランドで
アンドロイドスマホの新規契約や機種変更をした際に同社のサービスが初期イ
ンストールされるようになったことが寄与しています。

　ＪＲ東海子会社の日本車輌が４日連続高で６３円高の３０１０円。ＪＲ東海
から新幹線「Ｎ７００Ｓ」を３８４両（２４編成）受注したと発表。来期２１
年３月期以降に売収益寄与する見通しであり、好感した買いが入っています。

　住友化学傘下の大日本住友製薬が３日連続高で１３９円高の２１４０円。買
収予定の英マイオバントサイエンシズ社が前立腺がんを対象としたフェーズ３
試験に成功したと発表。大日本住友は１９年度中にマイオバントの株式を取得
して持ち株比率５０％超となる見通しであり、収益向上を期待した買いが入っ
ています。

　任天堂が３日連続高で６４０円高の４万２９７０円と年初来高値を更新。「
ニンテンドースイッチ」向けソフト「ポケットモンスターソード・シールド」
の販売が好調との見方からスイッチ本体の販売数が増加するとの期待が高まっ
ています。

　木村化工機及び岐阜大学と低濃度アンモニア水から高純度水素を製造し、燃
料電池発電に成功したと発表した澤藤電機。昨日４００円のストップ高で本日
も２７０円高の２３９８円と大幅高です。木村化工機も昨日の８０円高に続い
て連日のストップ高で１００円高の６２２円です。

　その他、業績好調のＫＡＤＯＫＡＷＡが９５円高の１７３１円、開発中の子
宮筋腫治療剤の試験結果が良好であすか製薬が１３３円高の１２９３円、セコ
ム傘下の航空測量最大手のパスコが８１円高の１５９９円と値を飛ばして上値
追いの展開が継続しています。

　本日の新高値銘柄は、日本アクア、エムスリー、ケンコーマヨ、ウエルシア、
コスモス薬、田辺三菱、中外薬、ロート、大幸薬、富士通、澤藤電、日本車両、
任天堂、京浜急行、ニトリ・・・等々です。



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【２】主な投資判断　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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［ＪＰモルガン証券］
　据置き　　　Ａ（6976）太陽誘電　　　　　 3,150→ 3,600円

［野村証券］
　据置き　　　Ａ（1605）国際帝石　　　　　 1,180→ 1,340円
　据置き　　　Ａ（9984）ソフバンＧ　　　　 6,680→ 6,260円

［三菱ＵＦＪＭＳ証券］
　据置き　　　Ａ（3626）ＴＩＳ　　　　　　 7,300→ 7,450円
　据置き　　　Ａ（6274）ヤマハＭＲＨ　　　　 710→   680円
　据置き　　　Ａ（7729）東京精密 　　　　　4,000→ 4,900円
　据置き　　　Ｂ（6479）ミネベアＭ　　　　 1,750→ 2,050円

［みずほ証券］
　据置き　　　Ａ（2875）東洋水産 　　　　　5,200→ 5,550円
　据置き　　　Ｂ（2801）キッコーマン　　　 5,400→ 5,500円
　引下げ　Ｂ→Ｃ（8053）住友商事　　　　　 1,450→ 1,400円

［大和証券］
　据置き　　　１（9843）ニトリ　　　　　　15,000→19,000円
　据置き　　　２（9956）バロー　　　　　　 2,100→ 2,350円


 ※３段階評価はＡ～Ｃ、５段階評価は１～５にて表記
 ※投資判断を再開した場合は新規と記載
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【３】本日の経済指標等の結果　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎ガソリン価格
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　１１月１８日時点のレギュラーガソリンの店頭価格（１リットル当たり全国
　平均）は前週比０．１円高の１４６．９円と３週連続で値上がりしました。



◎その他
　―――
　中国人民銀行（中央銀行）は銀行の最優遇貸出金利であるローンプライムレ
　ート（ＬＰＲ）の１年物金利を４．２０％から４．１５％に、５年物金利を
　４．８５％から４．８０％に引き下げました。

　引き下げは市場の予想どおりで、借り入れコストを低下させることで、景気
　経済を支援する狙いがあります。




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【４】１０月の貿易統計　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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　財務省が本日発表した１０月の貿易統計（速報）によりますと、輸出額から
輸入額を差し引いた貿易収支は１７３億円の黒字となりました。前年の１０月
は４５６２億円の赤字。

　黒字は４カ月ぶりですが、黒字額は市場予想（３０００億円超）を下回りま
した。


　輸出額は前年同月比９．２％減の６兆５７７４億円と１１カ月連続の減少。

　輸入額は前年同月比１４．８％減の６兆５６０１億円と６カ月連続の減少。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　全体に占める割合　　前年比増減率

　　　【輸出総額】　　６兆５７７４憶円（１００．０％）　▼　５．２％

　　　　　対米　　　　１兆２６７６億円（　１９．３％）　▼１１．４％
　　　　　対ＥＵ　　　　　７４３６億円（　１１．３％）　▼　８．４％
　　　　　対中　　　　１兆３２３０億円（　２０．１％）　▼１０．３％
　　　　　対韓　　　　　　３８１９億円（　　５．８％）　▼２３．１％


　　　【輸入総額】　　６兆５６０１億円（１００．０％）　▼１４．８％

　　　　　対米　　　　　　７１０１億円（　１０．８％）　▼１７．２％
　　　　　対ＥＵ　　　　　７９００億円（　１２．０％）　▼１０．８％
　　　　　対中　　　　１兆５９２９億円（　２４．３％）　▼１５．４％
　　　　　対韓　　　　　　２７３４億円（　　４．２％）　▼１２．０％


　対米貿易は、輸出が３月連続の減少で、自動車、原動機、自動車部品の輸出
が減少しました。輸入も３カ月連続の減少で、穀物類、原粗油、液化石油ガス
の輸入減が目立ちました。差し引きでは５５７５億円の黒字で、黒字額は２カ
月連続の減少となっていいます。※原動機は自動車用エンジンなど。

　対ＥＵ貿易は、輸出が３カ月連続の減少。自動車輸出が引き続き伸びている
一方で、原動機、半導体製造装置、建設用・鉱山用機械の減少が響きました。
輸入は２カ月ぶり減で、医薬品、有機化合物、液化天然ガスなどの輸入が減少。
差し引きでは４６５億円の赤字でした。赤字は４カ月連続。※有機化合物はプ
ラスチックの原料など。

　対中貿易は、輸出が８カ月連続で減少。有機化合物、自動車部品、原動機な
どの輸出が減少しました。輸入は３カ月連続の減少。通信機、衣類などの輸入
が減少しました。差し引きでは２６９９億円の赤字。赤字は１９カ月連続です。




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【５】編集後記                           　 　　　 aqua@aqua-inter.com
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ゴーン氏逮捕のニュースが列島を駆け巡ったのは昨年の１１月１９日夜でした。
このことにより日産の経営体制やルノーとの関係が大きく変わると思われまし
たが、あれから１年、これといった変化はみられず、株価は低迷したままです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
　　～　最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。～　　　
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