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こんにちは。aquaです。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う自粛や制限で売上高が激減、今後経営が
立ち行かなくなるところが増えることは確実で、そうした企業を支えるために
各国の中央銀行ができることは、金利を下げたり、金融市場に資金を供給した
りすることですが、金利を下げても資金を供給しても新型コロナの感染拡大阻
止にはつながりません。

 感染拡大を食い止めることができなければ、この先もっと景気が悪化する恐
れもあり、そんな不安感が今般の世界的な株式暴落の背景にあります。

 昨晩のNYダウの下落幅(2352ドル)は過去最大で、下落率(9.99
%)はリーマンショック時の2008年10月15日(7.87%)を上回り、
1987年10月19日のブランクマンデー(22.61%)に次ぐ大きさと
なりました。

 それを受けて本日の日本株も急落して始まり、一時1869円安まで下げ幅
が拡大しましたが、押し目買いや買い戻しの動きがみられ下げ渋りました。

 本日の新安値銘(昨年来安値更新)柄数1722は過去最多、騰落レシオの
43%は過去最低、移動平均線とのカイリ率も記録的です。

 ちなみに、日経平均の下落幅・下落率の歴代トップは1987年10月20
日のブラックマンデー時で、3836円(14.9%)安ですが、翌日には2
037円高と急反発しています。

 現在はNY市場にも日本市場もサーキットブレーカー制度があるため、1日
の下落率が当時のレベルまで拡大することはありません。

 ブラックマンデーの際は日経平均が25746円から21910円までわず
か1日で下げたとして記録に残りましたが、足元の日経平均は1987年当時
よりも低い水準で推移しています。

 1月20日の2万4083円からの本日の1万7431円まで、2カ月足ら
ずで下げ幅は6652円、下落率は27.6%に達しており、見方によっては
ブラックマンデーよりも深刻です。

 尚、本日の日経平均は一時1万6690円まで下げていますが、1月20日
の2万4083円の3割安は1万6860円付近で、上げるにしても下げるに
しても3割が一つの目安となるということを伝えた「三割高下に向かえ」との
相場格言もあります。



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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な投資判断

 3.本日の経済指標等の結果

 4.観光客数ランキング






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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  17431.05(-1128.58)▼6.08%
◎TOPIX  1261.70(-  66.18)▼4.98%

◎売買高概算   34億5938万株
◎売買代金概算   4兆8923億円
◎時価総額   476兆8949億円

◎値上り銘柄数   64   ◎(昨年来)新高値    0
◎値下り銘柄数 2099   ◎(昨年来)新安値 1722
◎変わらず      3

◎騰落レシオ(25日) 43.25%(前日比6.30%低下)

◎サイコロ(日経平均) 4勝8敗 ●●〇●〇〇●●〇●●● 33.3%

◎カイリ率(日経平均)25日線比 -20.54% 75日線比 -24.29%

◎為替  (対 ド ル)105.50(前日比1.84円安)
     (対ユーロ)118.20(前日比0.95円安)

◎出来高上位

 1.みずほ  <8411> 112.5円(-  5.5円)45089万株
 2.日経Wイン<1357>  1531円(+  164円)27550万株
 3.三菱UFJ<8306> 397.1円(- 21.3円)23981万株
 4.ソフバンG<9984>  3764円(-  200円) 6086万株
 5.日産自  <7201> 382.7円(-  7.7円) 5052万株

◎売買代金上位

 1.日経レバE<1570> 11880円(- 1610円) 4401億円
 2.日経Wイン<1357>  1531円(+  164円) 4296億円
 3.ソフバンG<9984>  3764円(-  200円) 2281億円
 4.ファストリ<9983> 46230円(- 2620円) 1751億円
 5.ソニー  <6758>  5811円(-   71円) 1496億円



◆相場概況

 本日の日経平均株価は、3日連続安で1128円(6.08%)安の1万7
431円で取引終了です。

 景気対策の実現性に対する懐疑的な見方に加え、トランプ大統領が新型コロ
ナウイルスの感染拡大阻止のために英国を除く欧州から米国への入国を30日
間禁止すると表明したことで世界景気の冷え込みに警戒感が強まり、昨晩のN
Yダウは過去最大の下げ幅となる2352ドル安。これを受けて東京市場も朝
方から売りが先行し、10:21には下げ幅が1869円となって1万669
0円まで下押しする場面がありました。

 その後は円相場が徐々に円安に振れて1ドル=105.80円前後となった
こと、上海市場や香港市場が下げ幅を縮小していることを横目に買いが入り、
また来週は18日に米FOMCや19日には日銀金融政策決定会合の結果発表
を控えて下値を売り込む動きも見られず、引けにかけては先高期待からの押し
目買いも入って幾分下げ幅を縮小しています。

 メジャーSQ値は1万7052円、売買代金は4兆8923億円、上海総合
指数は日本時間15:11現在44ポイント(1.5%)安の2878、香港
ハンセン指数は同747ポイント(3.0)安の2万3562です。

 業種別では、33業種全て下落。特に、不動産、空運、海運、水産、繊維、
電力ガス、建設、証券、銀行、石油などの下げが目立ちます。

 個別銘柄では、相場全般大幅安の中にあってクラボウが連日のストップ高で
500円高の2673円。少量の血液から新型コロナウイルス感染の有無を1
5分で判定できる検査キットの発売を16日より開始すると発表し、好感した
買いが集まっています。中国で診療ガイドラインに採用されている提携先企業
が開発した「新型コロナウイルス抗体検査試薬キット」を日本国内に輸入し販
売します。

 三菱ケミカルが21円高の625.2円。グループ会社の田辺三菱製薬のカ
ナダ子会社が、新型コロナウイルスの感染症に対応したウイルスの植物由来ウ
イルス様粒子の作製に成功したと発表。ワクチン開発に向け前進したとの見方
から買いが入っています。

 乳酸生菌飲料のヤクルトが200円高の5430円と上昇。中国国家衛生健
康委員会が新型コロナウイルスの感染を予防するために健康な食生活を通じて
免疫力を高めるよう国民推奨と報じられ、特にヨーグルトなど活性培養菌を含
む製品の効果を強調したとしており、思惑的な買いが入っています。

 創薬ベンチャーのアンジェスが大幅高で71円高の589円。大阪大学と共
同で取り組む新型コロナウイルスのワクチン開発についてダイセルも参画する
と発表し、好感した買いが膨らんでいます。

 その他、新型コロナウイルスの感染拡大でIP無線機など無線機の需要が増
えるとの思惑から通信機器メーカーのアイコムが70円高の2289円、不織
布の販売拡大を期待して椿本興業が97円高の3040円、「5G」関連の本
命格アンリツが75円高の1732円。

 ゲーム開発のオルトプラスが45円高の834円、JR東日本向け電気設備
工事主力の日本リーテックが28円高の1496円、中国の新型コロナ感染ピ
ークアウトでFA関連のキーエンスが390円高の3万1270円と値を上げ
ています。



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【2】主な投資判断                        **
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[野村証券]
 引上げ B→A(5020)JXTG       500→   500円
 据置き   A(7203)トヨタ       9,700→ 8,500円
 据置き   A(7267)ホンダ       3,800→ 3,400円
 据置き   B(7201)日産自        530→   425円
 据置き   B(7211)三菱自        400→   300円
 据置き   C(7261)マツダ        670→   580円

[SMBC日興証券]
 引上げ B→A(6856)堀場製作所     6,600→ 9,000円
 引上げ B→A(7729)東京精密      2,400→ 4,600円
 引上げ C→A(8035)東京エレクトロン 12,000→27,500円
 据置き   B(6146)ディスコ     15,500→25,000円
 据置き   B(6724)エプソン      1,300→ 1,600円
 引下げ A→B(6857)アドバンテスト   5,800→ 5,500円
 据置き   B(7735)スクリーン     7,000→ 5,500円
 据置き   C(2579)コカコーラ     2,150→ 2,090円
 据置き   C(7751)キヤノン      2,300→ 2,000円

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
 ※投資判断を再開した場合は新規と記載
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【3】本日の経済指標等の結果                   **
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◎新規上場            公開価格     初値     終値
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 木村工機 (6231)  2400円   2050円   2068円

 フォースタ(7089)  1770円   1628円   2000円

 リグア  (7090)  1950円   1910円   1820円




◎第3次産業活動指数
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 20年1月の第3次産業(サービス業)活動指数は105.9と、前月から
 0.8%上昇しました。上昇は2カ月ぶりです。

 尚、第3次産業活動の総括判断は「足踏みがみられる」で据え置きとなって
 います(4カ月連続)。



 
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【4】観光客数ランキング                     **
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 中国の専門家チームは、新型コロナウイルスの「パンデミック(世界的な大
流行)」が6月までに終息する可能性があるとの見解を示しましたが、少なく
とも欧米では感染拡大の一途をたどっているように見えます。

 京都や大阪、浅草や箱根などから観光客の姿が消え、観光業は大打撃となっ
てますが、欧米でも同じような状況になりつつあり、今回のコロナの前と後で
は見える景色が一変したような感があります。

 ちなみに、日本における外国人観光客は3100万人ほどですが、世界的に
観光客が多いのは欧州で、ランキングは下記のようになります。


 1位 フランス  8692万人   6位 トルコ   4577万人

 2位 スペイン  8278万人   7位 メキシコ  4145万人

 3位 アメリカ  7694万人   8位 ドイツ   3888万人

 4位 中国    6290万人   9位 タイ    3823万人

 5位 イタリア  6215万人  10位 イギリス  3765万人


 ※日本政府観光局のデータより。
  数字は2018年。日本は3119万人で11位。


 フランスやスペイン、イタリアなどは観光業への依存度が高く、移動制限や
封鎖などの経済への影響は甚大で、フランスのマクロン大統領は「この100
年で最大の危機」と述べています。




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【5】編集後記                                 aqua@aqua-inter.com
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マーケットは利下げや資金供給などの金融政策だけでなく、大規模な財政出動
も催促しています。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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