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――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ ┏━━━━┓ ┃株式投資┃ “ 相場は不安の壁を登る ” ┗━━━━┛ 『アクア・スペシャル版』 → https://www.aqua-inter.com/special/post.cgi 株式投資のPARTNER ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎ ハロー!株式 ◎ 2012/10/19 夕刊 ・・・‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・ こんばんは。aquaです。 米ニューヨーク連邦準備銀行を爆破しようとした男が、米連邦捜査局(FB I)によって17日逮捕されました。まるで映画のような企てです。 その映画というのは1995年のアメリカ映画「ダイ・ハード3」で、周辺 に爆弾を仕掛け、ニューヨーク連銀から大量の金塊を強奪するという展開でし たが、現実にそこには大量の金塊が保管されています。 米国は外貨準備として大量の金塊(8000トン超)を保有しており、米に 次いで世界2番目の金準備を保有するドイツは、その大部分をニューヨークと ロンドンに分けて保管しています。米国の金準備とドイツの金準備の一部、そ のかなりの部分がニューヨーク連銀の地下金庫に保管されているといわれます。 話は変わりますが、第二次大戦後しばらくは、世界の通貨はドルを基軸にし た固定為替レートでした。 固定為替レートの根拠は、当時のドルは金との交換が可能な兌換紙幣だった ことにあります。ドルは金との交換比率が1トロイオンス=35ドルに固定さ れており(金本位制)、各国通貨はドルと交換比率(日本円は1ドル=360 円)を固定することで通貨価値の裏付けとしていました。これがいわゆる「ブ レトン・ウッズ体制」です。 しかしながら、1960年代後半になりますとアメリカは景気拡大とインフ レの進行、さらに過剰財政支出で財政収支が大幅に悪化します。当時のアメリ カの債務残高は、同国の金の保有高の3倍超に達し、実質的にドルの価値は暴 落していましたが、各国中央銀行のドル買いによってかろうじて固定相場制が 維持されていました。 価値の下がったドルと金を交換する動きにも拍車がかかり、1971年、つ いにアメリカはドルと金との交換停止を宣言し、為替は変動相場制に移行しま した。いわゆる「ニクソン・ショック」(ドル・ショック)です。 ちなみに、金は価格が変動することはあっても、その価値がゼロになること はなく、普遍的な価値を有しています。それ故に何か有事があった際は金が買 われることになります。「有事の金」あるいは「質への逃避」などと言われる 動きがこれです。 また、不換紙幣であるドルは輪転機を回せばいくらでも供給が可能であり、 ドル紙幣の発行が急増すれば必然的にドルの価値は下がりますが、実物資産で ある金にはそのリスクがないことから、ドルの価値が下がれば「代替通貨」と しての金の魅力が増すことになります。 ちなみに、金や原油といった商品(コモディティ)相場は、世界的な景気動 向(需給動向)はもちろんのこと、物価動向や紛争なども価格形成に影響しま しますが、ドル相場(対ユーロ)そのものの影響も強く受けます。 たとえば、ドル建ての取引が中心である金や原油は、対ユーロでドル安が進 めばユーロから見た際の割安感が強まります。それ故、NY市場で取引されて いる金や原油は、ドル下落すれば価格が上昇し、ドルが上昇すれば価格が下が る傾向があります。これが「ドルとの逆行性」です。 なお、本誌朝刊やミニ版朝報では、NY市場で取引されている金や原油の終 値を掲載しておりますが、それらの日々の終値の時系列データを下記にてまと めておりますので是非参考にしていただければと思います。 マーケットデータ⇒ http://www.aqua-inter.com/hint/mrktdata.html ※上記でデータにつきましては下段【4】にて補足説明をさせていただきます。 …………………………………………………………………………………………… ~目次~ 編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ] …………………………………………………………………………………………… 1.今日の相場 2.主な材料 3.主な投資判断 4.マーケットデータ 5.編集後記 ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【1】今日の相場 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ ◎日経平均 9002.68(+ 19.82)△0.22% ◎TOPIX 754.39(+ 2.09)△0.28% ◎売買高概算 17億5927万株 ◎売買代金概算 1兆0393億円 ◎時価総額 261兆6732億円 ◎値上り銘柄数 991 ◎(年初来)新高値 29 ◎値下り銘柄数 519 ◎(年初来)新安値 3 ◎変わらず 171 ◎騰落レシオ(25日)108.00% ◎サイコロ(日経平均)7勝5敗 ●○○●●●●○○○○○ 58.3% ◎カイリ率(日経平均)25日線比+1.32% 75日線比+1.64% ◎為替 (対ドル) 79.34 (対ユーロ)103.61 ◎出来高上位 1.みずほ <8411> 129円(+ 1円)128,375千株 2.NEC <6701> 137円(+ 13円) 85,519千株 3.日鉄住金 <5401> 176円(- 3円) 50,625千株 4.東芝 <6502> 287円(+ 5円) 44,792千株 5.三菱UFJ<8306> 373円(+ 1円) 41,707千株 ◎売買代金上位 (円) 1.ソフトBK<9984> 2569円(- 31円) 38,569百万 2.ファナック<6954>13290円(+500円) 21,531百万 3.コマツ <6301> 1752円(+ 47円) 20,294百万 4.トヨタ自 <7203> 3140円(+ 5円) 16,645百万 5.みずほ <8411> 129円(+ 1円) 16,484百万 ◆相場概況 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り850万株 買い1030万株 本日の東京マーケットは日経平均株価が5日連続高、前日比19円(0.2 2%)高の9002円と9000円台に乗せて取引終了です。 5日間の上げ幅は468円となります。昨晩のNYダウが8ドル安となった こと、また連日の上昇による警戒感の高まりから朝方は売りが先行。10:3 1には下げ幅が42円となって8940円まで下押しする場面がありました。 ただ、下値を売り込む動きは限定的。日銀による追加金融緩和期待や中国景気 への悲観論も後退しており、売り一巡後は先高期待からの押し目買いが優勢と なってプラスに転じています。もっとも急ピッチの上昇が続いた週末とあって 上値を買いあがる動きも限定的。終日膠着感の強い展開となっています。売買 代金は概算1兆393億円、上海総合指数は3ポイントの小幅安で2128で す。 業種別では、電力ガス、機械、電機、自動車、ゴムなどの上げが目立ち、海 運、食品、鉄鋼などが下げています。 個別銘柄では、遠藤照明が6日連続高で70円高の3740円と上値追いの 展開継続です。LED照明器具工場でタイに3拠点目の工場を建設と報じられ、 新工場建設で業績の一段の伸びを期待した買いが入っています。13年3月期 の通期業績見通しの上方修正期待が高まっていますが、同社の佐川取締役が「 国内の取り換え需要はまだ始まったばかりで、今後も市場は拡大する」との見 通しを示したことも支援材料となっています。 富士重工が小幅高ながら8円高の717円と値を上げ、連日で年初来高値更 新。尖閣諸島を巡って日中関係が悪化した9月半ば以降、トヨタや日産自など 大手が軟調に推移する中でも逆行高を演じており、好調な業績を好感して先高 期待からの買いが継続しています。 コマツが47円高の1752円、日立建機が24円高の1392円、ファナ ックが500円高の1万3290円と値を飛ばしています。中国景気の減速な どを受けた過度な業績懸念が和らいだことで、見直し買いが継続しています。 ローソンが60円高の5780円と堅調な展開。新浪社長が配当政策につい て、3.5~4%の配当利回りをメドに決めるとの考え方を明らかにし、好感 した買いが入っています。東証1部上場全銘柄の配当利回り平均の2%台に比 べても際立っています。 NECが13円高の137円と10%を超える上げとなっています。上半期 営業利益が400億円程度と前年同期比の6倍になった模様と報じられ、好感 した買いが入っています。携帯向けなどのインフラ事業好調が業績上振れの背 景です。また、イタリアの電力大手エネルから大容量のリチウムイオン蓄電シ ステムを受注したと報じられています。スマートグリッドの実証実験用に提供 し、2011年度に640億円だったエネルギー関連事業を17年度に300 0億円に増やす計画です。 その他、7月に6500円どころでご紹介の京セラが30円高の7040円、 エムスリーが200円高の15万7500円と連日で年初来高値更新、工業資 材通販を手掛けて復興需要好調のMonotaROが91円高の2300円と 年初来高値更新、スマホ関連のタツタ電線は小幅ながら5円高の744円と年 初来高値更新で上値指向の展開継続中です。 本日の新高値銘柄は、日揮、エムスリー、MonotaRO、コスモス薬品、 タツタ電線、エンプラス、富士重工、JR東海、セントケアHD、ヒロセ電機 ・・・等々です。 ☆有望銘柄の紹介で大好評! 【 アクア・スペシャル版 】のお申込みは・・・  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ → https://www.aqua-inter.com/special/post.cgi ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【2】主な材料 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ ・EU首脳会議、銀行監督一元化で合意 ユーロ圏全行 ・東京都、湾岸に火力発電所新設 14年秋稼働目指す ・9月の訪日外国人数、震災前の10年9月比で1割減 ・9月の対中投資、4カ月連続で減少 中国商務省発表 ・イタリア、個人向け国債発行で180億ユーロを調達 ・米AMD、2四半期ぶり赤字転落 従業員15%削減 ・米グーグル決算、6四半期ぶり減益 開示ミスで混乱 ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【3】主な投資判断 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ [JPモルガン証券] 新 規 A(9201)日本航空 5,000円 [ゴールドマンS証券] 据置き B(4324)電通 2,500→ 1,800円 [シティG証券] 引上げ C→B(5214)日本電気硝子 380→ 480円 据置き B(5108)ブリヂストン 2,010円 [野村証券] 据置き A(4775)総合メディカル 4,200→ 4,100円 据置き A(9984)ソフトバンク 4,170円 据置き B(5108)ブリヂストン 2,100円 据置き B(8570)イオンクレジット 1,300→ 1,800円 引下げ B→C(8253)クレディセゾン 1,800→ 1,600円 引下げ B→C(8572)アコム 1,370→ 1,900円 [三菱UFJMS証券] 据置き A(6971)京セラ 8,100円 据置き A(6996)ニチコン 800→ 690円 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記 ※価格:各証券会社が判断する妥当株価 ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【4】マーケットデータ ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ マーケットデータでは下記指数の時系列データを掲載しており、毎朝8時前 後の更新となる予定です。 マーケットデータ⇒ http://www.aqua-inter.com/hint/mrktdata.html 【NY原油】 ※参考 過去最高値 2008年7月11日 瞬間 147.27ドル 同 7月 3日 終値 145.29ドル 【NY金】 ※参考 過去最高値 2011年9月 6日 瞬間 1923.70ドル 同 8月22日 終値 1891.90ドル なお、先物取引である原油や金相場では、定期的に限月交代(取引の中心と なる限月が次限月に移行)があります。例えば、11月物から12月物へ移 行した場合、当日の通常取引の終値における前日比は、同限月との前日比と なります。 【BDI】 バルチック海運指数(BDI)とは、英バルチック海運取引所が、鉄鉱石や 穀物などの乾貨物(ドライカーゴ)の外航不定期船(ばら積み船)の主要航 路の用船料について海運ブローカーから得た情報をもとに、1985年を1 000として算出している国際運賃指標で、中国景気の影響を受けやすい指 標ゆえに世界景気の先行指標的な性格を有しています。 ※参考 過去最高値 2008年5月20日 1万1793ポイント 【CRB】 CRB指数は、コモディティ・リサーチ・ビューロ社が算出している国際商 品先物指数で、「ロイター/ジェフリーズCRB指数」というのが正式名称 です。商品価格は「経済の体温」ともいわれるだけに、商品相場全体の動向 表すCRB指数も注目度の高い指標です。 CRB指数は、原油、無鉛ガソリン、暖房油、天然ガス、金、銀、銅、アル ミニウム、ニッケル、トウモロコシ、大豆、小麦、綿、生牛、豚赤身肉、コ ーヒー、ココア、オレンジジュース、砂糖の19品目で構成されており、1 967年の年平均を100としています。 また、原油などのエネルギー関連のウエートが最大で36%、産業用金属が 15%、穀物が14%、貴金属は8%を占めており、単体で23%のウェー トを占める原油相場の影響を受けやすいという特徴があります。 【SOX】 フィラデルフィア半導体株指数(通称SOX、またはSOX指数)は、フィ ラデルフィア証券取引所が算出している指数で、半導体の設計、流通、生産、 販売を手掛ける半導体メーカーや半導体製造装置メーカー19社の株価で構 成されています。 半導体は「産業のコメ」と呼ばれるほど、パソコンやデジタル家電、AV機 器、携帯電話、自動車など幅広い業界に必要不可欠な製品であり、各半導体 メーカーは景気の流れを敏感に察知し、徹底した在庫管理を行います。それ が需給や企業業績に迅速に表れるケースが多いため、同指数は景気動向に対 する反応度が高くなります。そういった観点から、半導体関連銘柄において のみならず注目度の高い指数となっています。 ___________________________________ 【5】編集後記 mailto:aqua@aqua-inter.com  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 尚、原油、金、BDI、CRB、SOXそれぞれについて、時系列データに基 づくラインチャートもご提供するべく準備中です。チャートは毎週末の更新と なる予定ですが、日々の高安のみでは掴みきれない相場の推移と傾向および水 準を把握するのに役立てていただければ幸いです。 マーケットデータ⇒ http://www.aqua-inter.com/hint/mrktdata.html ___________________________________ ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =6年連続受賞= ◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー2011 http://melma.com/contents/moy2011/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「ハロー!株式」 4年連続での『総合大賞』 (06年と07年はマネー部門賞第1位) ◎まぐまぐ大賞2008 http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/#mon  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「ハロー!株式」 マネー部門 第1位 (06年から08年まで連続受賞、09年はコンテスト実施せず) ====================================================================== ●内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は 一切の責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断 でなさるようにお願いいたします。 ●ご意見、ご感想、広告に関するお問い合わせ等は下記までお願いいたします。 → mailto:aqua@aqua-inter.com ●無料メールマガジンの配信登録・登録先変更、登録解除は下記にてご自身に てお願いいたします。→ http://www.aqua-inter.com/mailmag/list.html ●配信についての連絡事項やバックナンバーは本誌ホームページをご参照下さ い。 → http://www.aqua-inter.com/ ======================================================================== 発行:アクアリンクス株式会社 関東財務局長(金商)第2282号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━