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株式投資のＰＡＲＴＮＥＲ　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  　　　　　　　　　 　◎　ハロー！株式　◎　　　　　　2012/09/28 夕刊

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こんばんは。ａｑｕａです。

　今度の日曜日は旧暦の八月十五日で、晴れれば十五夜、いわゆる「中秋の名
月」です。しかしながら今回は大型で強い勢力の台風１７号が北上中で、名月
どころではないかもしれません。

　満月はそれこそ月々にありますが、「月々に月見る月は多けれど月見る月は
この月の月」と歌にありますように、昔は月見といえばこの月を指しました。
昔の人にとりましては、秋の十五夜のお月見は春の花見とともに最大の楽しみ
事だったそうです。

　農作物の収穫時期と重なることもあって昔からこの日は特別な日だったわけ
ですが、こうした風習は大陸から伝わったものです。中国ではこの日を「中秋
節」と言って祝い、春節（旧正月）や端午節（五月五日）などと並ぶ伝統的な
祭日となっており、月に見立てた丸いお菓子「月餅」をふるまう慣わしがあり
ます。

　ちなみに、中国では例年、建国記念日「国慶節」の１０月１日から１週間の
連休となりますが、今年は９月３０日（旧暦８月１５日）の中秋節も重なり、
通常よりも１日多い８日間の大型連休となります。その間、香港市場は１０月
１～２日、上海市場は１０月１～５日が休場となります。



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　～目次～　　　　　　　　　 編集者：ａｑｕａ［ aqua@aqua-inter.com ］
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 １．今日の相場　＜スペシャル版（有料版）通信＞

 ２．主な材料

 ３．主な投資判断

 ４．投資の肴

 ５．編集後記







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【１】今日の相場　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎日経平均　　　８８７０.１６（－　７９.７１）▼０.８９％
◎ＴＯＰＩＸ　　　７３７.４２（－　　８.１７）▼１.１０％

◎売買高概算　　１７億５６７０万株
◎売買代金概算　　１兆１１９８億円
◎時価総額　　２５６兆０５９７億円

◎値上り銘柄数　　４０５　　◎（年初来）新高値　５６
◎値下り銘柄数　１１５３　　◎（年初来）新安値　５７
◎変わらず　　　　１１５

◎騰落レシオ（２５日）８５.８６％

◎サイコロ（日経平均）７勝５敗　○○○●○●○●○●○● ５８.３％

◎カイリ率（日経平均）２５日線比－１.０５％　７５日線比＋０.０８％

◎為替　　（対ドル）　７７.４７　　（対ユーロ）１００.１４

◎出来高上位
　１.みずほ　　＜８４１１＞　　１２７円（－　　１円）　８４,５７０千株
　２.三菱ＵＦＪ＜８３０６＞　　３６６円（－　　５円）　５８,４５７千株
　３.新日鉄　　＜５４０１＞　　１６０円（＋　　１円）　５４,２８２千株
　４.東芝　　　＜６５０２＞　　２５０円（＋　　１円）　４２,２９５千株
　５.ＮＥＣ　　＜６７０１＞　　１２４円（＋　　３円）　３６,５７５千株

◎売買代金上位　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (円)
　１.ホンダ　　＜７２６７＞　２３９７円（－　６６円）　２２,４５３百万
　２.トヨタ　　＜７２０３＞　３０４０円（－　７５円）　２１,９２７百万
　３.三菱ＵＦＪ＜８３０６＞　　３６６円（－　　５円）　２１,５２２百万
　４.日産自　　＜７２０１＞　　６６５円（＋　　２円）　２０,５１９百万
　５.ＤｅＮＡ　＜２４３２＞　２５９２円（＋　２４円）　２０,０６５百万


◆相場概況

　外国証券の寄付前の注文状況・・・売り１３５０万株　買い２０８０万株

　本日の東京マーケットは、日経平均株価が前日比７９円（０．８９％）安の
８８７０円で取引終了です。

　昨晩のＮＹダウが７２ドル高となったことを受け、朝方は買いが先行。９：
０３には上げ幅が３９円となって８９８９円まで上昇する場面がありました。
ただ、買い一巡後は本日が週末、月末、かつ期末に相当することからポジショ
ン調整の売りが優勢となってマイナスに転じ、加えて円相場が１ドル＝７７円
台、１ユーロ＝１００円前後で高止まりしていること、中国の景気減速や反日
運動に対する懸念も意識され、徐々に売りが優勢となって引けにかけて下げ幅
を広げています。中国が来週から国慶節で大型連休に入ることも買い手控えム
ードを強めています。売買代金は概算１兆１１９８億円、上海総合指数は２９
ポイント高の２０８６と連日で値を上げています。

　業種別では、石油、食品、鉄鋼が高く、海運、自動車、証券、非鉄、商社な
どが下げています。

　個別銘柄では、弁当容器最大手でコンビニなどに納入のエフピコが１７０円
高の６１５０円と値を上げ、年初来高値更新。今期は、高い耐熱性・断熱性が
特徴の発砲ポリスチレン容器「マルチＦＰ」が絶好調。コンビニ弁当を中心に
採用が拡大しておりいます。今期業績は、３期連続増収と５期連続で最高益更
新が見込まれ、好感した買いが継続しています。

　タツタ電線が２７円高の６９９円と値を上げ、年初来高値更新。同社は電子
機器などへの電磁波の影響を防ぐのに使う電磁波シールドフィルムを手掛けて
おり、スマートフォン向けで８～９割の世界シェアを持つとみられます。スマ
ホ向けの需要が今後も拡大するとの見方から業績向上を期待した買いが入って
います。

　抗がん剤に強みのある日本化薬が１８円高の８３８円と値を上げています。
昨日の引け後に６～１１月期の純利益見通しを従来予想４３億円から６２億円
へと大幅に引き上げ、好感した買いが入っています。収益率の高い抗がん剤が
堅調です。

　ＫＤＤＩが小幅高ながら３０円高の６０６０円と値を上げ、年初来高値更新。
米アップル社の最新機種「ｉＰｈｏｎｅ５」の販売好調を好感した買いが入っ
ています。また、円相場の高止まりや世界景気の減速懸念、日中関係悪化への
警戒感から外需型企業に対して買い手控えムードが強く、相対的な買い安心感
から内需系の通信株に物色の矛先が向かっています。ソフトバンクも５０円高
の３１６０円と値を上げています。

　イオンクレジットが４８円高の１６８０円と値を上げ、年初来高値更新。昨
日の引け後に、２０１２年３～８月期の連結決算を発表。純利益が前年同期比
２倍の６１億円と大幅に伸び、好感した買いが入っています。クレジットカー
ドの会員数が期首より６７万人増の２５０６万人と拡大し、国内外でカードの
提携先企業と共同企画を展開した結果、カードショッピング取扱高が前年同期
比約２倍の１兆５３２６億円に拡大しています。

　本日の新高値銘柄は、ショーボンドＨＤ、住友電設、エムスリー、キューピ
ー、タツタ電線、ホシザキ、エンプラス、エフピコ、ＫＤＤＩ、東映・・・等
々です。


☆スペシャル版（有料版）通信〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

　本日は、８月２９日に５８００円どころでご紹介した「エフピコ」（７９４
７、大証、１００株単位）が１７０円高の６１５０円と値を飛ばし、年初来高
値更新となっています。

　弁当やおにぎりを買う機会が増えていると思いますが、その中食や惣菜市場
の拡大を側面から支えているのが同社です。同社は、生鮮食品用トレーや弁当
容器など樹脂製簡易容器の最大手メーカーであり、発砲ポリスチレンの弁当容
器「マルチＦＰ」の売上げが急拡大しています。

　同製品は高い耐熱性・断熱性が特徴で、マイナス４０度から１１０度まで幅
広い温度領域に対応。電子レンジで加熱した直後でも素手で容器に触れること
ができ、変形しにくい点が評価され、コンビニ弁当を中心に採用が拡大してい
ます。

　業績は絶好調。今期も過去最高益更新が見込まれ、大相場も期待できます・
・・・ということでご紹介させて頂いた訳ですが、取り敢えずは仕込まれた方、
おめでとうございます！今後の展開も楽しみです。



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【２】主な材料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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・鉱工業生産指数、８月は外需低迷で２カ月連続マイナス

・新設住宅着工、３カ月連続マイナス　８月は５．５％減

・消費支出、７カ月連続増　８月は猛暑効果で１．８％増

・小売販売額は２カ月ぶり増　８月はエコカーの伸び寄与

・全国消費者物価、８月は４カ月連続下落　家電値下がり

・自動車生産は１１カ月連続増　８月は前年比４．５％増

・大間原発、年内にも建設再開へ　Ｊパワー、方針固める



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【３】主な投資判断　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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［ＵＢＳ証券］
　引上げ　Ｃ→Ｂ（6222）島精機　　　　　　 1,000→ 1,100円

［モルガンＳＭＵＦＪ証券］
　新　規　　　Ｂ（6807）日本航空電子　　　　　　　　 800円

［シティＧ証券］
　据置き　　　Ａ（4536）参天製薬　　　　　　　　　 4,000円

［野村証券］
　据置き　　　Ａ（9735）セコム　　　　　　　　　　 5,100円
　据置き　　　Ｂ（7545）西松屋チェーン　　　　　　　 670円

［大和証券］
　据置き　　　１（8411）みずほＦＧ 　　　　　　　　　160円
　据置き　　　２（8113）ユニチャーム　　　　　　　 5,090円
　据置き　　　２（8276）平和堂　　　　　　　　　　 1,250円
　引下げ　２→３（9843）ニトリＨＤ　　　　 9,500→ 8,500円

 ※３段階評価はＡ～Ｃ、５段階評価は１～５にて表記
 ※価格：各証券会社が判断する妥当株価



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【４】投資の肴　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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　先日の日経新聞「春秋」には日本企業の決断の遅さや行動しないことを揶揄
する話が載っていましたが、今や経営の意思決定のスピードでは韓国や台湾企
業の方が優る場面が増えており、そのために日本企業が優位だった分野で後塵
を拝するような事態が増えてきたように思います。

　ところで、日本企業においてリスクを顧みず、大きな決断をしたことでその
後の発展につながった例はたくさんあります。

　例えば、化学肥料が発祥の信越化学は、現在でこそ塩化ビニール樹脂や半導
体ウエハで世界最大のメーカーとなっていますが、１９７３年の第一次オイル
ショック時に社内の慎重論を押し切って米国の塩ビメーカーを完全子会社した
ことが同社発展の礎になっています。

　第一次オイルショックで日本の高度経済成長時代は終焉を向かえ、翌１９７
４年の日本経済は戦後初のマイナス成長に落ち込みますが、やはりそのような
危機的状況の時に業態転換に成功したのがヤマト運輸（現ヤマトホールディン
グス）です。
　
　当時のヤマト運輸は三越や松下（現パナソニック）の専属配送業者でしたが、
大口貨物輸送の採算が悪化したところにオイルショックが追い打ちとなり経営
危機に直面しました。

　そこで考え出されたのが、個々の家庭を顧客とする小荷物配送でした。その
考えを聞いた役員は、前例のないビジネスモデルだっただけに全員が反対しま
したが、ライバルが存在しないこの分野をサービスを向上して開拓すれば必ず
成功すると確信していた当時の小倉社長は日本初の宅配事業を開始します。ち
なみにこの業務の一般名称は「宅配便」であり、「宅急便」はヤマト運輸の商
品名です。

　また、東レの飛躍のきっかけは同社がまだ東洋レーヨンだった１９５１年、
米デュポンからナイロンの製造技術を導入したことに始まります。

　デュポンが開発したナイロン６６と、東レが独自開発したナイロン６はよく
似た商品でした。物性としては違うものでしたが、将来の特許係争を危惧した
東レはデュポンの特許に使用対価を支払う決断をしました。

　その際、デュポンに支払った金額は１０億８０００万円で、当時の東レの資
本金７億５０００万円の約１．５倍にもなる巨費でした。現在で言えば、東レ
の資本金が１４８７億円ですから、特許使用料として２１４０億円支払ったこ
とになります。

　社運を賭けた無謀ともいえる決断に内外から批判もあったそうですが、とに
もかくにも東レのナイロンは戦後日本の経済復興を牽引するほどの大発展を遂
げ、それまで２流メーカーに甘んじていた同社を一躍繊維業界のトップに押し
上げました。



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【５】編集後記                           　 mailto:aqua@aqua-inter.com
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日頃は目先の上がり下がりばかり気になる投資家も、保有銘柄の事業環境や業
績見通し、関連する過去のニュース、株価チャートの日足・週足、各移動平均
線との関係等を定期的にチェックすることが大切です。本日は２０１２年度上
半期の最終営業日となりますが、企業は決算期末になりますと「棚卸し」と言
って、商品・製品・原材料などの在庫を調査し、改めて資産評価を行います。
皆様も定期的に棚卸しを行い、投資銘柄の状況を再チェックしてみてはいかが
でしょう。
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　　～　最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。～　　　
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～皆様のご投票、心から御礼申し上げます。～　＝６年連続受賞＝

◎メルマ！ガ オブ ザ イヤー２０１１ http://melma.com/contents/moy2011/
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　　　「ハロー！株式」　４年連続での『総合大賞』

　　　　（０６年と０７年はマネー部門賞第１位）


◎まぐまぐ大賞２００８ http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/#mon
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　　　「ハロー！株式」　マネー部門　第１位

　　　　（０６年から０８年まで連続受賞、０９年はコンテスト実施せず）


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