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             ◎ ハロー!株式 ◎      2012/10/01 夕刊

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こんばんは。aquaです。

 今日から12年度下期となりますが、この場合の「年度」は「会計年度」を
指しています。他にも慣習や業界によっていろいろな「年度」のくくりがあり、
10月から新しい年度が始まるものとしてはコーヒーがあります。

 病気予防効果などで注目度が高まっているコーヒーですが、世界に広まる前
はイスラム圏で「秘薬」として飲まれており、キリスト教圏では悪魔の飲み物
とされていました。しかし、そのおいしさを知ったバチカンの法王が、コーヒ
ーに洗礼を施し、キリスト教徒のコーヒー飲用に許可を与えてからまたたく間
に西欧に広まったと伝わります。以来、コーヒーは多くの人を虜にしてきまし
た。

 コーヒーを愛したナポレオンは「体を温め、勇気を出してくれるこのコーヒ
ーを兵士達に与えよう。余の作戦と兵士達がいれば、世界は余の手のひらにあ
るも同然」と語り、大のコーヒー党であったルソーは「ああ、これでコーヒー
カップを手にすることができなくなった」と辞世に残しています。また、アポ
ロ13号の乗組員が大変な困難に直面していた時、司令センターのあるヒュー
ストンは「こちらヒューストン。がんばれ乗組員の諸君! 君たちは今、熱い
コーヒーへの道を歩いているのだ!」と激励した話は有名です。

 そして、コーヒーを語った中で最も有名な言葉は下記になるかと思います。


 「悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、

        恋のように甘く、そして・・・あなたのようにほろ苦い」


 この言葉には様々なバージョンが存在しますが、トルコの諺やフランスの政
治家タレーランの言葉が原型になっています。



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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.日銀短観の仕組み

 5.編集後記







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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均   8796.51(- 73.65)▼0.83%
◎TOPIX   732.35(-  5.07)▼0.69%

◎売買高概算  13億7393万株
◎売買代金概算    8905億円
◎時価総額  254兆5688億円

◎値上り銘柄数  419  ◎(年初来)新高値  13
◎値下り銘柄数 1109  ◎(年初来)新安値 126
◎変わらず    142

◎騰落レシオ(25日)86.09%

◎サイコロ(日経平均)6勝6敗 ○○●○●○●○●○●● 50.0%

◎カイリ率(日経平均)25日線比-1.75% 75日線比-0.79%

◎為替  (対ドル) 77.84  (対ユーロ) 99.95

◎出来高上位
 1.みずほ  <8411>  125円(-  2円) 75,490千株
 2.三菱UFJ<8306>  363円(-  3円) 34,097千株
 3.NEC  <6701>  129円(+  5円) 26,248千株
 4.日鉄住金 <5401>  158円(-  2円) 25,478千株
 5.シャープ <6753>  193円(±  0円) 21,603千株

◎売買代金上位                           (円)
 1.トヨタ  <7203> 2989円(- 51円) 24,663百万
 2.ソフトBK<9984> 3105円(- 55円) 19,303百万
 3.ホンダ  <7267> 2382円(- 15円) 15,732百万
 4.三井住友 <8316> 2402円(- 38円) 14,527百万
 5.KDDI <9433> 5990円(- 70円) 14,109百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り2510万株 買い2140万株

 本日の東京マーケットは、日経平均株価が前週末比73円(0.83%)安
の8796円で取引終了です。

 週末のNYダウが48ドル安となったこと、円相場が1ドル=77円台後半、
1ユーロ=100円前後と高止まりしていること、また8:50に発表となっ
た9月の日銀短観で大企業製造業DIがマイナス3と前回(マイナス1)から
悪化したことを嫌気して朝方から輸出関連中心に幅広い銘柄に売りが先行。中
国市場は上海、香港とも休場で手掛かり材料難の中、終日手控え気分の強い軟
調な展開となっています。野田首相が内閣改造の閣僚名簿を発表しましたが、
影響は限定的です。売買代金は概算8905億円、上海市場は国慶節で休場で
す。

 業種別では、電力ガス、石油、紙パ、保険などが高く、ゴム、不動産、鉄鋼、
証券、海運などが下げています。

 個別銘柄では、国内携帯電話4位のイーアクセスが一時ストップ高となる1
万9070円まで上昇、終値は3930円高の1万9000円となっています。
14時半に、3位のソフトバンクがイーアクセスを買収する方針を固めたと報
じられ、材料視した買いが集まっています。株式交換により完全子会社化を目
指し、株式取得額は2000億円弱になる模様です。真偽確認のため14時3
2分から売買取引一時停止となっています。ソフトバンクは取得額の負担増な
どを警戒視した売りから55円安の3105円となっています。

 三洋化成が28円高の431円と上昇。9月29日に日本触媒の姫路製造所
敷地内の高吸水性樹脂「SAP」の原料となるアクリル酸などの貯蔵設備で爆
発事故が発生。SAPで競合する三洋化の引き合いが強まり、シェア向上に繋
がるとの思惑から買いが入っています。

 Jパワー(電源開発)が122円高の2176円と大幅高。枝野経済産業相
が9月18日にJパワーが着工している大間原子力発電所と中国電の島根原発
3号機の建設継続を容認する考えを表明して以来、買いが継続しています。9
月14日に1700円台前半の株価はここまで値幅にして500円近くと大き
く上昇してきています。東北電力も41円高の669円、四国電力は55円高
の936円、北海道電力は37円高の671円、北陸電力は52円高の999
円と電力会社の経費負担低下の思惑から電力株も値を上げています。

 オリンパスが20円高の1540円と値を上げています。先週末、ソニーと
の資本・業務提携を正式に発表し、改めて財務体質の改善期待、業務提携に伴
う業容拡大への期待から買いが入っています。バークレイズが投資判断を「イ
コールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1350円
から1850円に引き上げたことも材料視されています。

 その他、三菱食品が49円高の2087円、東京ディズニーランド&シーを
運営するオリエンタルランドが40円高の1万0320円、阪急と阪神百貨店
が統合のH2Oリテイルが1円高の893円、東京デリカが87円高の113
0円、自社株買い発表でカジュアル衣料のポイントが133円高の2948円
と値を飛ばしています。

 尚、姫路製造所の爆発事故の日本触媒は116円安の757円です。

 本日の新高値銘柄は、マクロミル、アデランス、イオンクレジット、タクト
ホーム、東京デリカ、上場Jリート、日本リテールF・・・等々です。




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【2】主な材料                          **
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・9月の日銀短観、大企業製造業の景況感が3期ぶりに悪化

・9月の新車販売台数、13カ月ぶり減 前年比8.1%減

・9月軽自動車販売、12カ月連続増加 前年比6.6%増

・第3次改造内閣がきょう発足、代表選支持者が中心の陣容

・ソニー、オリンパス提携で医療機器売上高を2千億円超に

・ソフトバンク、携帯電話4位eアクセスを買収 2億円弱

・あす開幕のシーテック、出展者数624 昨年上回る規模

・中国の9月PMI、5カ月ぶり改善も2カ月連続50割れ

・米ニューモント、採算悪化でリストラ検討 生産下方修正



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【3】主な投資判断                        **
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[UBS証券]
 新 規   A(3774)IIJ           2,580円
 引上げ B→A(4307)野村総合研究所       1,900円
 据置き   B(2685)ポイント          3,200円
 据置き   B(4739)伊藤忠テクノ    2,900→ 4,100円
 新 規   B(7518)ネットワン         1,000円
 据置き   B(9613)NTTデータ   26.5万→  24万円

[クレディS証券]
 据置き   A(2914)JT            2,700円
 据置き   A(9843)ニトリHD     9,800→ 8,700円

[野村証券]
 据置き   A(4185)JSR           1,720円
 据置き   A(4902)コニカミノルタ        724円
 据置き   A(8060)キヤノンMJ        2,128円
 据置き   B(7545)西松屋チェーン        670円

[大和証券]
 引上げ 2→1(8570)イオンクレジット      2,000円
 据置き   2(8279)ヤオコー      3,300→ 3,500円
 引下げ 2→3(6857)アドバンテスト        910円

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
 ※価格:各証券会社が判断する妥当株価



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【4】日銀短観の仕組み                      **
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 鉱工業生産指数や住宅着工件数などの経済指標が数値という客観的なデータ
を使って算出されるのに対し、日銀短観(全国企業短期経済観測調査)では数
値になりにくい企業のマインドや期待といったものを調査対象にしています。

 具体的には、金融機関を除く全国の資本金2千万円以上の民間企業から約1
万社、金融機関から約200社が選ばれ(原則固定)、各項目(下記)の現状
と先行きについてアンケート方式で調査しています。


 判断項目:業況、国内での製商品・サービスの需給、海外での製商品需給、
      製商品在庫水準、製商品の流通在庫水準、販売価格、仕入れ価格、
      生産・営業用設備、雇用人員、資金繰り、金融機関の貸出態度、
      借入金利水準、コマーシャル・ペーパーの発行環境等

 四半期項目:雇用者数、手元流動性比率等

 年度計画:事業計画の前提となっている想定為替レート(大企業製造業)、
      売上高、経常利益、売上高経常利益率、当期純利益、設備投資額、
      ソフトウェア投資額、土地投資額等

 その他:新卒採用計画(6、12月調査のみ)


 判断項目について基本的には「良い(良くなる)」「悪い(悪くなる)」で
答えてもらい、「良い」と思う企業の割合から「悪い」と思う割合の企業の割
合を差し引いて「DI(ディー・アイ):ディフュージョン・インデックス」
として算出しています。

 DIがプラスなら現状や先行きについての明るい・楽観的な見方が多いとい
うことであり、逆にマイナスなら現状や先行きについての見通しが暗いと判断
されます。なお、マイナスが続いても前回に比べマイナス幅が縮小した場合に
は景気が改善しつつあることを示唆し、プラス幅の縮小は景気が悪くなりつつ
あることを意味します。

 日銀短観の最大の注目点は、業況判断DIを企業の規模・業種別に調査した
もので、中でも大企業製造業についての業況判断DIが注目材料となります。

 もう一つの注目ポイントは、企業の売上・収益計画と設備投資計画を調査し
ている点で、これらについて企業の規模別・業種別の今後の計画が分かり、規
模別・業種別に先行きの収益動向や設備投資動向を予測する上で大変参考にな
ります。

 また、事業計画の前提となっている想定為替レートをヒアリングしている点
も要注目です。ちなみに本日発表の9月調査の日銀短観では、大企業製造業の
今年度下期の想定為替レートは1ドル78.97円で、現在の水準よりもやや
円安想定となっています。

 尚、日銀短観は調査結果の回収から発表までの期間が短く速報性の点でも優
れており、金融政策の判断材料の一つで、海外でも「TANKAN」の名称で
知られています。


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【5】編集後記                             mailto:aqua@aqua-inter.com
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台風17号が週末の列島を襲いましたが、幸いにも近所では大きな被害はなか
ったようです。近年は深刻な自然災害が増えているためか、今回は自治体や商
店街など民間において早めの対応が目立ったように思います。
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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =6年連続受賞=

◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー2011 http://melma.com/contents/moy2011/
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   「ハロー!株式」 4年連続での『総合大賞』

    (06年と07年はマネー部門賞第1位)


◎まぐまぐ大賞2008 http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/#mon
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位

    (06年から08年まで連続受賞、09年はコンテスト実施せず)


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