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              ◎ ハロー!株式 ◎     2013/06/04 朝刊

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おはようございます。aquaです。本日は大安です。

 今から23年前の本日、1989年の6月4日。中国・天安門事件が起きま
した。胡耀邦前総書記の死去に伴う追悼集会から始まった学生・市民の民主化
要求運動を人民解放軍の戦車・装甲車が武力鎮圧。多数の死傷者が出ました。


 ところで、昨晩のNY外為市場で円相場が一段と上げ幅を拡大。一時、1ド
ル=98.80円前後まで買われています。5月の米ISM製造業景況感指数
が市場予想に反して低下し、景気の先行き不透明感の強まりから長期金利が低
下。日米の金利差縮小から円買い・ドル売りに繋がっています。

 NYダウは138ドル高となっていますが、円高を嫌気してシカゴ日経先物
は下落。1万3190円と昨日の東京市場の日経平均株価の終値1万3261
円よりも70円ほど安い水準となっています。これを受け、本日の東京市場は
朝方から売りが先行、そのシカゴ日経平均先物にサヤ寄せする展開となってき
そうです。

 尚、昨日の騰落レシオは86%まで低下しており、昨年の日経平均株価の最
安値は昨年の本日6月4日に付けた8295円となっています。テクニカル的
にも値幅的にもいい水準となっているだけに、そろそろ台風一過、反転上昇に
期待したいところです。



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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.NY市況

 2.主な注目材料とニュース

 3.心に残る名言








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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      15254.03(+138.46)△0.92%
□ナスダック       3465.37(+  9.46)△0.27%
□S&P500      1640.42(+  9.68)△0.59%

□ダウ輸送株       6288.27(-  1.91)▼0.03%
□半導体株(SOX)    470.72(+  2.09)△0.45%

□NY原油先物(7月限)   93.45(+ 1.48)
□NY金 先物(8月限) 1411.90(+18.90)
□バルチック海運指数    806   (- 3)

□為替      (対ドル) 99.54  (対ユーロ)130.17

□CME日経225先物 13190   (- 50)※大証比


 週明け3日のNY株式市場は、量的緩和の早期縮小懸念の後退と長期金利の
低下を追い風に反発しました。

 最近のNY株は、量的緩和策が早期縮小へ向かうとの懸念が強まれば売りが
優勢となり、その懸念が後退すれば買いが戻るという事を繰り返していますが、
この日朝方発表された5月のISM製造業景気指数が市場予想を下回り、約4
年ぶりの低水準に落ち込んだことや4月建設支出も予想を下回ったことから量
的緩和策の早期縮小懸念が後退し、この日のNY株は反発して始まりました。

 低調な経済指標の発表が相次ぎ米景気の先行き不透明感が強まったことと、
量的緩和縮小懸念の後退といった好悪入り交じった市場心理の狭間で指数は不
安定な動きとなりましたが、長期金利が低下したことが買い安心感につながり
ダウは終盤にかけて上げ幅を拡大しました。

 S&Pセクター別指数は全10業種が上昇。生活必需品、エネルギー、テク
ノロジーなどが上昇率上位となっています。

 個別銘柄では、皮膚がん治験薬の臨床試験で良好な結果が出たことが好感さ
れて医薬品のメルクが上昇。アナリストが投資判断と目標株価を引き上げた半
導体最大手のインテルは大幅高。この2社の上昇がダウを押し上げました。5
月の新車販売台数が好調だったことからフォードが買われ、GMも上昇。原油
や金などの商品相場が上昇したことを受けてエネルギー大手のエクソンモービ
ルや資源大手のフリーポート・マクモランなども堅調でした。

 一方、ネットワーク・セキュリティのF5ネットワークスは投資判断の引き
下げが嫌気され大幅安。大幅な人員削減計画を発表したSNS関連のジンガが
急落。ストリーミングによる音楽配信サービスを来週にも開始すると発表した
アップルは小幅高でしたが、先行するグーグルが小幅安となり、音楽配信サー
ビス専業のパンドラ・メディアは急落。バイオジェン・アイデックやセルジー
ンなどバイオ関連の下げも目立ちました。

 ダウ構成銘柄では、バンク・オブ・アメリカとJPモルガン・チェースの2
銘柄を除く28銘柄が上昇。インテル、メルク、コカコーラなどが上昇率上位
となっています。
 
 商品(コモディティ) は原油、金ともに反発。量的緩和の縮小懸念が後退
したことに加え、為替市場でドルが下落したことが商品相場の追い風となりま
した。バルチック海運指数(BDI)は17営業日連続の下落で、約3カ月ぶ
りの低水準です。

 CME日経225先物は、円建てが13190(大証比50円安)、ドル建
ては13200(同40円安)で取引を終了しました。



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【2】主な注目材料とニュース                   **
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☆注目材料

 昨晩のNYダウは、前週末比138ドル高の1万5254ドルと2日ぶりに
上昇しています。

 シカゴ日経平均先物は1万3190円と昨日の東京市場の日経平均株価1万
3261円と比べて70円ほど安い水準となっています。

 今朝6:25の円相場は、対ドルで1ドル=99円47銭前後(昨日16:
00台は100円44銭)と円高に振れています。一時1ドル=98円86銭
を付け、5月9日以来、約1ヵ月ぶりの円高・ドル安水準となっています。

 米サプライマネジメント協会(ISM)が昨晩発表した5月の製造業景況感
指数が前月から低下し、景気の縮小と拡大の境目である50を下回り49.0
(市場予想は50.7)となったことで、米連邦準備理事会(FRB)が量的
緩和を一部縮小するとの観測がやや後退しています。米債券市場では国債が買
われ、長期金利の利回りが低下したことで、日米金利差が縮小するとの見方か
ら円買い・ドル売りの動きが強まっています。

 対ユーロも1ユーロ=130円05銭前後(同130円76銭)と円高に振
れています。

 NY原油は、前週末比1.48ドル高の1バレル=93.45ドルと2日ぶ
りに上昇しています。

 NY金価格は、前週末比18.9ドル高の1トロイオンス=1411.9ド
ルと2日ぶりに上昇し、終値ベースで1400ドル台を回復しています。


 昨日の日経平均株価は大幅安。前週末比512円安の1万3261円と4月
18日以来、約1ヵ月半ぶりの低水準となっています。下げ幅は今年3番目の
大きさとなります。

 騰落レシオは直近5月10日の152%をピークに低下。昨日は86%とな
っています。野田前首相が衆院解散を表明し、今回の上昇相場が始まった昨年
11月14日の96%を大きく下回り、昨年10月4日(86%)以来、約8
ヵ月ぶりの低水準です。

 安倍首相は昨日の民放番組で、5日に発表する政府の「成長戦略第3弾」に
ついて「テーマは民間活力の爆発だ」「規制緩和などで安倍政権は思い切った
ことをやるなと思ってもらいたい」と述べています。

 横浜で開かれた第5回アフリカ開発会議は昨日、アフリカ支援の指針となる
総括文書「横浜宣言」を採択して閉幕しています。宣言では「民間セクター主
導の成長促進を通じ、開発の経済基盤を強化する」との方針を打ち出していま
す。インフラ整備は、官民連携でエネルギー、運輸、水分野に重点的に取り組
む方針を掲げています。

 日本製粉は昨日、7月1日から家庭用小麦粉を約2~6%、家庭用ミックス
粉は約2~5%それぞれ値上げすると発表しています。対象商品は家庭用小麦
粉全18品目と天ぷら粉やお好み焼き粉などミックス粉31品目となります。
小麦の国際市況の上昇や円安により、政府が各製粉会社に売り渡す輸入小麦の
価格を4月に9.7%引き上げたことが値上げの理由で、日清フーズなどは既
に値上げを発表しています。

 大手百貨店5社が昨日発表した5月の既存店売上高(速報値)は、全社で前
年同月の実績を上回っています。5社そろってのプラスは2ヵ月ぶりとなりま
す。

 海外では、豪州準備銀行理事会、台北国際電脳展(~8日、コンピューテッ
クス台北)、4月の米貿易収支の発表などが予定されています。



◆主なニュース

・東電など11社、石炭輸送費4割安く 大型船で共同輸入

・ドル売り材料に反応 円一時98円台 米「出口論」動揺

・公的年金の債券中心を見直し 政府、株式などに分散投資

・楽天、出版取次3位大阪屋を傘下に 7月にも筆頭株主に

・ジャパンディスプレイ、500億円投じスマホ液晶を増産

・ビックカメラ、都市近郊コジマ刷新 2年で20~30店

・NTTコム、タイにデータセンター 洪水対策の需要狙う

・日野自、ケニアでトラック生産 アフリカ東・中部を開拓

・インドで女性市場に注目 ヤマハ発、人気商品開発や製造  

・ベトナム、外資小売業の規制緩和へ 日本企業には追い風


◆経済指標等

・日銀当座預金増減要因見込み(6月、日銀)
・マネタリーベース(5月、日銀)
・毎月勤労統計調査(4月速報、厚労省)
・国内ユニクロ売上高(5月、ファストリ)

・米チェーンストア売上高(週間)
・米大規模小売店売上高(週間)
・米貿易収支(4月)


◆その他

・天安門事件から24年



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【2】心に残る名言                        **
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    金を作るにも三角術を使わなくちゃいけないと云うのさ

    義理をかく、人情をかく、恥をかくこれで三角になるそうだ


                   夏目 漱石(我輩は猫である)







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    (06年と07年はマネー部門賞第1位)


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   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位

    (06年から08年まで連続受賞、09年以降はコンテストなし)


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