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こんばんは。ａｑｕａです。

　この時期の季語「風青し」は、万緑を吹き渡ってくる風に色彩を感じていま
すように、視覚に焦点をあてた言葉ですが、「風薫る」または「薫風（くんぷ
う）」は嗅覚に焦点をおいています。青葉、青草を吹く風がその香りを運んで
くる、まさにそんな時候です。


　ところで、総務省が先週末発表した２０１３年の家計調査報告によりますと、
２０１３年平均の二人以上の世帯の１世帯当たり貯蓄現在高（平均値）は前年
比８１万円（４．９％）増の１７３９万円となっています。

　下記は１７３９万円の内訳ですが、貯蓄としては普段あまり意識されない積
立型生命保険なども貯蓄として集計対象に含まれています。

　　普通預貯金　３５６万円（２０．５％）
　　定期預貯金　７２４万円（４１．６％）
　　生命保険　　３７９万円（２１．８％）
　　有価証券　　２４０万円（１３．８％）
　　金融機関外　　４０万円（　２．３％）


　ちなみに、貯蓄保有世帯全体を二分する中央値（金額の低い世帯から高い世
帯へと順に並べ、ちょうど中央に当たる世帯の値）は１０２３万円となり、全
世帯の約半分は貯蓄が１０００万円に満たないということになります。

　貯蓄現在高階級別の世帯割合では、５００万円未満の世帯が全体の３１．９
％を占めていますが、これらの世帯の貯蓄額の割合は総貯蓄額の３．７％にす
ぎません。一方、４０００万円以上の世帯は全体の１１．１％に過ぎませんが、
これらの世帯の貯蓄額の割合は総貯蓄額の４４．０％を占めており、一握りの
資産家の貯蓄額が平均値を押し上げていることが分かります。

　実際、二人以上の世帯のうち退職した人などを除く勤労者世帯の貯蓄現在高
は１２４４万円で、全体平均よりも５００万円近く少なく、高齢無職世帯の貯
蓄現在高は２３６３万円と、全体平均よりも６００万円以上多くなっています。




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　～目次～　　　　　　　　　 編集者：ａｑｕａ［ aqua@aqua-inter.com ］
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 １．今日の相場　

 ２．主な材料

 ３．主な投資判断

 ４．流動性の違い

 ５．編集後記






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【１】今日の相場　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎日経平均　　１４００６.４４（－　９０.１５）▼０.６４％
◎ＴＯＰＩＸ　　１１５０.０７（－　　９.００）▼０.７８％

◎売買高概算　　１７億７１７３万株
◎売買代金概算　　１兆５５０３億円
◎時価総額　　４０９兆０５００億円

◎値上り銘柄数　　４３７　　◎（年初来）新高値　　２５
◎値下り銘柄数　１２６６　　◎（年初来）新安値　２６９
◎変わらず　　　　１０７

◎騰落レシオ（２５日）　９２.６９％

◎サイコロ（日経平均）　５勝７敗　○○●●○○●○●●●●　４１.７％

◎カイリ率（日経平均）２５日線比－１.９５％　　 ７５日線比－３.８６％

◎為替　　（対ドル）　１０１.４０　　（対ユーロ）１３９.０９

◎出来高上位
　１.みずほ　　＜８４１１＞　　１９９円（－　　２円）１０１,８４４千株
　２.三菱ＵＦＪ＜８３０６＞　　５５３円（－　１０円）　６９,１４４千株
　３.野村　　　＜８６０４＞　　６１３円（＋　　４円）　５８,２６４千株
　４.ケネディク＜４３２１＞　　３７５円（－　３１円）　５０,４７７千株
　５.マツダ　　＜７２６１＞　　４１５円（－　１４円）　４０,５９８千株

◎売買代金上位　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (円)
　１.ソフトＢＫ＜９９８４＞　６７６６円（－１２９円）　８１,１６１百万
　２.日経レバＥ＜１５７０＞　８６００円（－１１０円）　５３,２０３百万
　３.三菱ＵＦＪ＜８３０６＞　　５５３円（－　１０円）　３８,３５７百万
　４.三井住友　＜８３１６＞　３９０９円（－　３５円）　３７,２８７百万
　５.野村　　　＜８６０４＞　　６１３円（＋　　４円）　３５,８８３百万



◆相場概況

　外国証券の寄付前の注文状況・・・売り２１２０万株　買い１３４０万株

　本日の東京マーケットは日経平均株価が４日連続安、前週末比９０円（０．
６４％）安の１万４００６円と１万４０００円に急接近して取引終了です。

　週末のＮＹダウが４４ドル高となったこと、寄り前に発表された３月の機械
受注が前月比１９％増と事前予想の６％増を大幅に上回ったことを好感して朝
方は買いが先行、寄付き直後には上げ幅が５３円となって１万４１５０円まで
上昇する場面がありました。ただ、上値を買い上がる向きは限定的。新興市場
の日経ジャスダック平均や東証マザーズ指数が年初来安値を下回ると投資家心
理が冷え込み、徐々に上げ幅を縮小。

　明日から注目の日銀金融政策決定会合と明後日の黒田総裁の会見、２１日朝
には４月の貿易統計の発表、２２日には５月のＨＳＢＣ中国製造業購買担当者
景気指数（ＰＭＩ）速報値が発表されることから手控え気分が強まり、引けに
かけて下げ幅を広げています。売買代金は概算１兆５５０３億円、上海総合指
数は２１ポイント安の２００５です。

　業種別では、紙パ、陸運、小売、空運、医薬品などが高く、ゴム、機械、鉄
鋼、不動産、電機などが下げています。

　個別銘柄では、旧帝国臓器製薬で婦人科系・泌尿器系に強く武田薬と親密な
あすか製薬が１３８円高の９２０円と大幅高。武田薬が高血圧症治療剤カンデ
サルタン錠「あすか」に関する事業化契約を締結したと発表し、材料視した買
いが集まっています。カンデサルタン錠は武田薬が同社の高血圧症治療剤「ブ
ロプレス錠」の特許権などをあすか薬に許諾したオーソライズド・ジェネリッ
ク。２月にあすか薬は、厚生労働省より同薬の製造販売承認を取得し、６月の
薬価収載に向けて薬価申請を行っています。 

　低価格ファッション衣料のしまむらが３９０円高の１万０３２０円と値を飛
ばし、１月６日に付けた年初来高値１万００４０円を更新。中国での出店ペー
スを高め、３年後をメドに中国店舗を３０店舗まで増やすと報じられ、将来的
な業績拡大を期待した買いが入っています。同社は１２年４月に中国に進出。
現在は上海市内に４店舗を展開、１４年度は新たに６店舗を出店する予定です。

　イオンが１３円高の１２０５円、首都圏食品スーパー大手のマルエツが３２
円高の３６７円、茨城県地盤の食品スーパーのカスミが３０円高の７２８円と
値を飛ばしています。イオンが食品スーパー事業を再編し、資本提携するマル
エツとカスミが１５年春までに持株会社を設立して経営統合と報じられ、材料
視した買いが入っています。

　東京エレクトロンが３１４円高の６１８７円と大幅高。２０１４年後半をメ
ドに経営統合する予定の米半導体製造装置大手アプライドマテリアルズ株が前
週末のＮＹ市場で急伸。東エレクとＡＭＡＴの株式１株に対して共同持ち株会
社株をそれぞれ３．２５株、１株を割り当てる予定であり、ＡＭＡＴの株価か
ら試算した東エレクの理論株価は７２００円程度となり、割安感を意識した買
いが入っています。

　その他、一押しの日本製紙が５１円高の１９４５円、好業績発表の独立系エ
レクトロニクス商社エクセルが連日のストップ高で３００円高の１６９１円、
建設用クレーン製造のタダノが２７円高の１４４４円、消防ホース最大手の帝
国繊維が１０１円高の１８２１円、電気通信工事最大手のコムシスが４９円高
の１７６９円と値を上げています。

　本日の新高値銘柄は、日水、コムシス、エディオン、帝国繊維、中外薬、科
研薬、参天薬、東洋ゴム、旭ダイヤ、アシックス、しまむら・・・等々です。





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【２】主な材料　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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・ＬＮＧ備蓄基準見直し、中東依存から米豪産ＬＮＧ輸入後押し

・機械受注、３月は１９．１％増加　０５年以降で最大の伸び率

・機械受注、４～６月は０．４％増　５四半期ぶりプラス見通し

・４月の首都圏マンション販売３９．６％減　約５年ぶり減少幅

・ジャスダック平均は７カ月ぶり、マザーズは１１カ月ぶり安値

・ハリウッド版ゴジラ全米公開、週末推定興行収入が世界１位に

・ファイザー、アストラゼネカ買収額を１１．８兆円に引き上げ　

・ＡＴ＆Ｔ、米衛星放送ディレクＴＶ買収合意　約４．９兆円で

・グーグル傘下のユーチューブ、ゲーム映像配信会社買収で交渉




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【３】主な投資判断　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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［クレディＳ証券］
　引上げ　Ｂ→Ａ（5727）東邦チタニウム　　　　　　　 900円
　引下げ　Ａ→Ｂ（6869）シスメックス　　　　　　　 3,500円

［ＵＢＳ証券］
　据置き　　　Ａ（5334）日本特殊陶業 　　　3,000→ 3,500円
　引上げ　Ｂ→Ａ（9831）ヤマダ電機　　　　　 415→   450円

［野村証券］
　新　規　　　Ａ（6740）ジャパンディスプレイ　　　　 850円

［ＳＭＢＣ日興証券］
　引上げ　Ｂ→Ａ（7278）エクセディ　　　　　　　　 3,100円

［三菱ＵＦＪＭＳ証券］
　据置き　　　Ａ（7270）富士重工　　　　　 3,600→ 3,700円

［みずほ証券］
　据置き　　　Ａ（2607）不二製油　　　　　 1,750→ 1,570円
　据置き　　　Ａ（9989）サンドラッグ　　　 5,200→ 5,400円

［大和証券］
　引上げ　３→２（1332）日本水産　　　　　　 220→   300円
　引上げ　３→２（6113）アマダ　　　　　　　 840→ 1,100円
　据置き　　　２（8136）サンリオ 　　　　　　　　　3,900円

 ※３段階評価はＡ～Ｃ、５段階評価は１～５にて表記
 ※投資判断を再開した場合は新規と記載
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【４】流動性の違い　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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　江戸時代の米相場と言えば大阪の堂島が天下一でした。当時の大阪と江戸の
会所（取引所）の大きな違いは、その流動性にあります。

　江戸では正米取引（現物取引）が主体であったのに対し、堂島は帳合米取引
（世界初の近代的な先物及び清算取引）を導入し、切手（証券）で受け渡しを
することで利便性を高め、それがために売り買いの自由度が高かった堂島に米
仲買人が多く集まり盛んに取引が行われました。

　流動性とは、取引量に比例する商いのし易さのことで、「流動性が高い」と
いう場合は取引量が多く（売り注文も買い注文もたくさん入っており）いつで
も希望に近い価格で売買が可能であることを指しています。商いが薄く、商い
が一方に偏りやすい、それ故に希望価格での約定が難しいことを「流動性が低
い」と言います。この「流動性」は市場の性格付けに決定的に影響を与えます。

　ところで、米相場について語ったものとしては、本間宗久の「三昧伝」や牛
田権三郎の「三猿金泉秘録」、猛虎軒の「八木虎之巻」等が有名ですが、山片
蟠桃（やまがたばんとう）の記した「夢の代」も貴重な相場資料となっていま
す。

　蟠桃はその著書で流動性の高い市場とそうでない市場について、江戸と大阪
の米取引所を比較して次のように述べています。


　大阪の米相場は天下の知を集む。この相場は自然、天然と集まりて大成して、
　天下の血液これより通じ、知の達せざるなく、仁の及ばざるなし。

　江戸の相場は大井川の如し、雨降ればただちに水出て、止めば渇る。数十日
　降らざれば忽ち河原となり、数日降れば洪水となる。

　大阪の相場は天竜川の如し、淀川の如し、源あるゆえに旱に渇せず、大雨に
　みなぎらず。数日にして水出て、数日にして減ず。源のあるものはかくの如
　し。あに浮雲のごとくならんや。（決して不安定ではない。）


　例えば東証１部と新興市場の違いもかくの如しです。何に投資するかは個人
の自由ですが、商品性とともに市場の特徴については予め理解しておくことが
不可欠です。



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【５】編集後記                         　　 mailto:aqua@aqua-inter.com
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上記にて紹介いたしました「山片蟠桃」の名は自身が両替商の番頭だったこと
をもじったものですが、同じペンネームでも「もうコケないぞ！」との気概と
自戒を込めた「猛虎軒」はシャレがきいています。
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　　～　最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。～
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～皆様のご投票、心から御礼申し上げます。～　＝８年連続受賞＝

◎メルマ！ガ オブ ザ イヤー２０１３ http://melma.com/contents/moy2013/
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　　　「ハロー！株式」　６年連続での『総合大賞』

　　　　（０６年と０７年はマネー部門賞第１位）


◎まぐまぐ大賞 ２００８ http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/#mon
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　　　「ハロー！株式」　マネー部門　第１位

　　　　（０６年から０８年まで連続受賞、０９年以降はコンテストなし）


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●内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
　ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は
一切の責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断
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