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             ◎ ハロー!株式 ◎      2015/11/19 夕刊

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こんばんは。aquaです。

 「人の行く裏に道あり花の山」

 投資家にもよく知られたこの句は千利休の作と言われています。続く下の句
は「いずれを行くも散らぬうち」。


 カレンダーでは11月も下旬に差し掛かろうという時期ですが、旧暦ではま
だ10月の初旬。旧暦の10月は亥(イ)の月で、今日は亥の月の最初の亥の
日です。

 陰陽五行説で「亥」は極陰、すなわち水気です。亥は火難を免れるとの信仰
があったことから、炬燵(こたつ)などの暖房器具を出すのは亥の月の亥の日
が良いとされ、江戸の頃は武家では亥月最初の亥日、町民は亥月二の亥日に火
鉢や炬燵を使い始めたそうです。

 亥の月初亥の日の今日は茶の湯でも節となる日です。旧暦十月朔日(ついた
ち)あるいは最初の亥の日に行われる「炉開き」は、それまでの風炉をしまい
茶室に地炉を開き新茶を楽しむことから茶の湯の正月とも言われます。

 ワインの新酒のように、お茶の場合も摘んだばかりの新茶が好まれる風潮が
ありますが、昔は新茶をすぐに味わうのではなく、摘んだ新茶を茶壷に詰めた
後に封をしてじっくり寝かせ、青臭さが去り、十分にコクと深みが出た晩秋の
今頃、壷の口を切り、初めて今年の新茶を味わうというのが作法でした。

 古くは朝廷への「献上茶」も幕府への「御用茶」も、全てこの「口切り」の
お茶が用いられてきました。

 「亥」は極陰であり、新茶に命を吹き込む「口切り」の儀式は「陰極まりて
陽」を象徴すると言われます。「亥」は十二支の最後でもあり、その次は始ま
りの「子」に転じ、また新しい循環が始まります。




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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な投資判断

 3.本日の経済指標等の結果

 4.決断の極意







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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  19859.81(+210.63)△1.07%
◎TOPIX  1600.38(+ 13.85)△0.87%

◎売買高概算   20億7755万株
◎売買代金概算   2兆4292億円
◎時価総額   589兆1291億円

◎値上り銘柄数 1411   ◎(年初来)新高値 69
◎値下り銘柄数  373   ◎(年初来)新安値  7
◎変わらず    130

◎騰落レシオ(25日)132.23%(前日比14.31%上昇)

◎サイコロ(日経平均)10勝2敗 ○○○○○○○●●○○○ 83.3%

◎カイリ率(日経平均) 25日線比+4.30% 75日線比+5.00%

◎為替  (対 ド ル)123.25(前日比0.04円高)
     (対ユーロ)131.78(前日比0.47円安)


◎出来高上位

 1.みずほ  <8411> 260.4円(+  0.4円)18057万株
 2.三菱UFJ<8306> 835.3円(+  8.3円) 6464万株
 3.ユニチカ <3103>    58円(+    1円) 5773万株
 4.シャープ <6753>   126円(+    6円) 4706万株
 5.キムラタン<8107>     9円(±    0円) 3863万株

◎売買代金上位

 1.日経レバE<1570> 16560円(+  330円) 2657億円
 2.トヨタ  <7203>  7620円(+   21円)  739億円
 3.三菱UFJ<8306> 835.3円(+  8.3円)  540億円
 4.みずほ  <8411> 260.4円(+  0.4円)  472億円
 5.ソフトBK<9984>  6575円(-   87円)  431億円



◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1160万株 買い1150万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連続高、前日比210円(1.
07%)高の1万9859円で取引終了です。

 昨晩のNYダウが247ドルの大幅高となったことを受け、東京市場も朝方
から幅広い銘柄に買いが先行。買い一巡後は幾分上げ幅を縮めたものの、円相
場が1ドル=123.30円前後と円安基調で推移していること、上海・香港
・台湾・韓国などアジア主要市場が上昇していることが支援材料となり、ほぼ
終日高い水準での値動きとなっています。売買代金は概算2兆4292億円、
上海総合指数は48ポイント(1.3%)高の3617です。

 業種別では、倉庫、非鉄、鉄鋼、精密、紙パ、小売、食品などの上げが目立
ちます。

 個別銘柄では、国策・人口1億人維持関連として育児用品で国内トップのピ
ジョンが3日連続高で110円高の3405円と値を飛ばしています。2~1
0月期の連結営業利益が115億円前後と前年同期に比べて18%増え、この
期間として過去最高を更新した模様と報じられ、好感した買いが入っています。 

 がん治療ワクチン創薬ベンチャーのOTS(オンコセラピー・サイエンス)
がストップ高、80円高の364円となっています。米国立がん研究所が提供
する安全評価プログラムに同社のがん治療薬候補が採択されたと発表し、材料
視した買いが集まっています。がん治療薬候補の投与実験で、マウスに移植し
た人のがん細胞が消失したといいます。

 テルモが110円高の4075円と連日で年初来高値を更新。心不全治療用
シート「ハートシート」が厚生労働省の中央社会保険医療協議会で保険適用の
承認を受け、好感した買いが入っています。

 また、細胞シート再生医療のセルシードも70円高の670円と大幅高。同
社も医療用細胞シートの開発を進めており、連想買いを誘っています。

 金属チタンで世界首位の大阪チタニウムが350円高の3505円と大幅高。
昨日の決算説明会で16年の航空機向けスポンジチタンの出荷数量が前年比6
0%近く増加する可能性が示され、収益拡大への期待が高まっています。 

 その他、米メリーランド州に申請していた鉄道営業権が認められたことでJ
R東海が3日連続高で180円高の2万2660円、大和ハウスが32円高の
3446円、消化器内視鏡シェア7割のオリンパスが40円高の4925円と
値を上げています。

 本日の新高値銘柄は、松井建、植木組、日清粉、鳥越粉、雪印メグミルク、
MonotaRO、カネカ、日本新薬、テルモ、アイチコーポ、凸版印、ヤマ
ハ、コナミ・・・等々です。




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【2】主な投資判断                        **
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[ドイツ証券]
 引上げ B→A(6481)THK       2,250→ 2,750円

[クレディS証券]
 据置き   A(6367)ダイキン      9,400→ 9,600円

[三菱UFJMS証券]
 据置き   A(3231)野村不動産     3,640→ 35,70円
 据置き   A(3626)IT HD     3,320→ 3,660円
 引上げ C→B(1860)戸田建設       530→   750円
 引下げ B→C(1824)前田建設       970→   680円

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
 ※投資判断を再開した場合は新規と記載
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【3】本日の経済指標等の結果                   **
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◎貿易統計
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 輸出額から輸入額を差し引いた10月の貿易収支は1115億円の黒字とな
 り、2000億円超の赤字を見込んでいた市場予想を覆しました。

 貿易黒字は7カ月ぶりで、原油価格の下落に伴い輸入額が13.4%減とな
 ったことが主因です。ちなみに、輸出額は前年比2.1%減と、14カ月ぶ
 りに減少しました。



◎百貨店売上高
 ――――――
 10月の既存店ベースの売上高は前年同月比4.2%増と、7カ月連続の増
 加で、伸び率は前月から拡大しました。訪日外国人動向は購買客数が94.
 1%増、売上高は96.0%増と、引き続き好調です。



◎対内証券売買契約等の状況(財務省集計)
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 11月8日~14日

   海外投資家  +3279億円(+1707億円)※4週連続買い越し



◎投資部門別株式売買状況(東証集計)
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 11月第2週(11月9~13日、日経平均331円上昇・週間ベース)

   個人投資家  -3298億円(-1360億円)※7週連続売り越し

   海外投資家  +3003億円(+1318億円)※4週連続買い越し

   事業法人   +  88億円(- 344億円)※2週ぶり買い越し

   信託銀行   -1810億円(-1385億円)※3週連続売り越し


  ※マイナスが売り越しで、プラスが買い越し、カッコ内は前週の状況。

  ※投資部門別売買状況で、「事業法人」は企業の自社株買い等、「信託銀
   行」は年金資金等の売買動向を示します。




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【4】決断の極意                         **
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 棋士は勝負師であり、盤上ではその時々の局面において「決断」の連続です。
もちろん株式投資におきましても然りです。

 それは、買いの決断であったり、売りの決断であったり、時には「何もしな
い」という決断をする場合もあり、先を読み、判断し、実行するという点では
将棋も株式投資も同質です。

 不世出の天才棋士、羽生善治氏の言葉には、株式投資に通じる部分が多くあ
り、自分の立ち位置を見失った際に役立ちますのでその一部をご紹介したいと
思います。


◎ 王道、本筋を行くことが非常に大事なのだ。(勝つ秘訣)


◎ 楽観はしない。ましてや悲観もしない。ひたすら平常心で。
           ・・そのときをじっと待つ。期待せずに待つことだ。


◎ 意表をつかれることに驚いてはいけない。そんなことは日常茶飯事であっ
  て、予想どおりにすすむことなど皆無といっていい。


◎ 私は、人間には二通りあると思っている。不利な状況を喜べる人間と、喜
  べない人間だ。・・最初からピンチを招こうと思っている人間はいないが、
  ピンチに陥って奮い立ち、知恵を出せる人と怯(ひる)んでしまう人がいる。


◎ 流れは人為的に支配できるものではない。・・いろいろなことを考えるが、
  思ったとおりにはならない。思いがけない展開になってしまう。流れをつ
  くるよりも、サーフィンのように流れにのっていく。波はつくれないが、
  乗れるかどうかだ。しかし、波は何度か変わる。つまり、・・何度かの勝
  機があるということだ。これを掴めるかどうかが実力というものだろう。


◎ 勝負どころでは、あまりごちゃごちゃ考えすぎないことも大切である。


◎ 考える材料が増えれば増えるほど・・(迷いや不安といった)マイナス面
  も大きく膨らんで自分の思考を縛ることになる。そういうマイナス面に打
  ち勝てる理性、自分自身をコントロールする力を同時に成長させていかな
  いと、経験を活かし切るのは難しくなってしまう。


◎ミスはミスを呼び、悪手は悪手を呼ぶ。
 プロがミスをしないのは、ミスしにくい局面を選択しているからなんです。





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【編集後記】                mailto:aqua@aqua-inter.com
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日銀は本日の金融政策決定会合で大規模緩和策の現状維持を決定し、景気判断
は「緩やかな回復を続けている」に据え置きました。会合の結果が発表される
までは追加緩和を想定して先回りした動きもあり、結果発表後にその反動も出
ましたが、金融政策の現状維持は大方の予想どおりです。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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   「ハロー!株式」 総合大賞 第2位


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