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             ◎ ハロー!株式 ◎      2016/02/12 夕刊

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こんばんは。aquaです。

 日本海上の低気圧が発達し、この週末は季節外れの暖かさとなるとともに風
が強まり、各地で「春一番」を観測する可能性があります。気温上昇と強風で
花粉が一気に飛散する恐れもあるそうです。

 さて、株式相場ですが、日経平均の昨年12月1日の終値が2万0012円
で、そこから2カ月ちょっとで、まるでフリーホールのように5000円幅で
下げてしまいました。

 日経平均の本日終値は2014年10月21日以来、約1年4カ月ぶりの安
値水準となっています。

 14年10月と言えば、17日終値(1万4532円)を底に、下旬にかけ
て欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和期待や年金積立金管理運用独立行政
法人(GPIF)が国内株の運用比率の引き上げるとの報道でリスクを取る動
きが強まり、10月31日の追加金融緩和(ハロウィン緩和)で相場は一段高、
それまでのレンジを脱して上昇に弾みがついた時期です。

 そこから2万円乗せまで駆け上がったわけですが、直近の急激な下げで上昇
分を全て吐き出し、この間の上げを帳消しにしてしまいました。

 また、本日終値ベースの東証1部の時価総額は445兆円で、昨年12月1
日の時価総額591兆円から、わずか2カ月余りで日本の国家予算(約100
兆円)を超える146兆円が消失したことになります。

 まるで真っ暗な奈落の底に落ちて行くような恐怖感が広がっていますが、そ
の一方で騰落レシオ(57%)や25日線カイリ率(マイナス11%)など、
テクニカル的な売られ過ぎサインが点灯しています。

 ちなみに、本日は1023銘柄が新安値をつけましたが、これは東日本大震
災発生直後、福島第一原発での放射能漏れが明らかになりパニック的な売りで
急落した2011年3月15日の新安値銘柄数(1048)に並ぶ水準です。

 「夜明け前が一番暗い」と申しますが、今はそんな状況にあるのかもしれま
せん。




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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場

 2.主な投資判断

 3.本日の経済指標等の結果

 4.心理学の世界







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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  14952.61(-760.78)▼4.84%
◎TOPIX  1196.28(- 68.68)▼5.43%

◎売買高概算   47億0416万株
◎売買代金概算   4兆1833億円
◎時価総額   445兆0293億円

◎値上り銘柄数   53   ◎(昨年来)新高値    0
◎値下り銘柄数 1877   ◎(昨年来)新安値 1023
◎変わらず      7

◎騰落レシオ(25日) 57.72%(前日比1.79%低下)

◎サイコロ(日経平均) 4勝8敗 ○●○○●●●●○●●● 33.3%

◎カイリ率(日経平均)25日線比-11.87% 75日線比-19.11%


◎為替  (対 ド ル)111.86(一昨日比3.02円高)
     (対ユーロ)126.55(一昨日比3.03円高)

◎出来高上位

 1.みずほ  <8411> 155.2円(-  5.9円)48863万株
 2.三菱UFJ<8306> 446.2円(- 10.2円)26933万株
 3.神戸製鋼 <5406>    79円(-    6円) 9075万株
 4.東芝   <6502> 158.0円(- 10.2円) 8813万株
 5.野村   <8604> 446.6円(- 45.3円) 6855万株

◎売買代金上位

 1.日経レバE<1570>  9130円(-  920円) 3221億円
 2.トヨタ  <7203>  5710円(-  417円) 1340億円
 3.三菱UFJ<8306> 446.2円(- 10.2円) 1216億円
 4.三井住友 <8316>2859.5円(-121.0円)  850億円
 5.みずほ  <8411> 155.2円(-  5.9円)  760億円



◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り2810万株 買い1700万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が3日連続安となり、760円(4.
84%)安の1万4952円と14年10月以来の1万5000円割れとなっ
て取引終了です。

 東京市場が建国記念の日の休日で休場の間、NYダウは2日間で353ドル
の下げとなり、シカゴ日経先物は1万5195円まで下落。これを受けて東京
市場は朝方から売りが優勢。海外市場で円相場が1ドル=110.99円と1
10円台まで円高が進んだこと、欧州の銀行に対する信用不安、世界的株安と
景気への警戒感も重石となり、週末とあって買い手控え気分は強く、終日安い
水準での値動きとなっています。売買代金は概算4兆1833億円、上海市場
は春節で休場です。日経平均ミニ先物・オプション2月物のSQ値は1万51
56円です。

 尚、東証が発表した2月第1週(1~5日)の投資家別株式売買動向では、
外国人は5週連続の売り越しで売越額は6112億円。個人投資家は2週ぶり
に買い越しで買越額は1941億円、年金基金の売買動向を反映する信託銀行
は11週連続の買い越しで買越額は252億となっています。

 業種別では、33業種全て下落。特に、海運、証券、自動車、化学、繊維、
不動産、鉄鋼などの下げが目立ちます。

 個別銘柄では、相場全般安の中にあって、西武鉄道とプリンスホテルを中核
事業とする西武HDが12円高の2187円と値を上げています。昨日に16
年3月期の純利益見通しを前期比40%増の487億円と従来計画365億円
から大幅上方修正し、好感した買いが入っています。訪日外国人の増加を追い
風にホテル事業が好調です。

 ファミレス最大手で主力業態はガストのすかいらーくが181円高の145
4円と大幅高。15年12月期は連結売上高と営業利益が過去最高を更新。今
期も好調で5期連続最高益見通し、加えて増配見通しも発表し、好感した買い
が膨らんでいます。株主優待制度も拡充します。

 サッポロHDが22円高の520円と上昇。16年12月期の連結営業利益
が前年比51%増の211億円になる見通しを発表。主力のビールの販売増、
フル稼働となっている「恵比寿ガーデンプレイス」などの不動産事業の好調を
好感した買いが入っています。

 そーせいが800円高の1万0900円と値を上げています。15年4~1
2月期の連結純利益が前年同期比8倍超の22億円となり、業績好調を好感し
た買いが入っています。認知症や統合失調症患者向けの新薬についても臨床試
験が良好な結果と発表しています

 その他、好業績発表でライオンが85円高の1059円、石油・LNGタン
ク工事業界大手のトーヨーカネツも15円高の216円、日本最古のレコード
会社の日本コロムビアが32円高の463円、空調工事大手の大気社が155
円高の2550円、前田建設が26円高の712円と値を上げています。

 本日の新高値銘柄は、TOPIXベア、225ベア、東急レクリエーション
・・・等々です。





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【2】主な投資判断                        **
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[クレディS証券]
 据置き   B(8601)大和証G       867→   705円
 引下げ A→B(8604)野村         791→   558円
 据置き   C(8616)東海東京       640→   445円

[野村証券]
 引上げ B→A(6324)ハーモニック    2,400→ 2,500円
 据置き   A(7201)日産自       1,900→ 1,550円
 据置き   A(9984)ソフトバンク    7,550→ 7,570円

[三菱UFJMS証券]
 据置き   A(1802)大林組       1,400→ 1,340円
 据置き   A(1803)清水建設      1,500→ 1,330円
 引下げ A→B(6501)日立        1,350→   610円
 引下げ A→B(7012)川重         670→   380円

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
 ※投資判断を再開した場合は新規と記載
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【3】本日の経済指標等の結果                   **
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◎対内証券売買契約等の状況(財務省集計)
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 1月31日~2月6日

   海外投資家 -6104億円(-3650億円)※5週連続売り越し



◎投資部門別株式売買状況(東証集計)
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 2月第1週(2月1~5日、日経平均698円下落・週間ベース)

   個人投資家 +1941億円(- 685億円)※2週ぶり買い越し

   海外投資家 -6112億円(-2073億円)※5週連続売り越し

   事業法人  + 311億円(-  86億円)※2週ぶり売り越し

   信託銀行  + 252億円(+2707億円)※11週連続買い越し


  ※投資部門別売買状況で、「事業法人」は企業の自社株買い等、「信託銀
   行」は年金資金等の売買動向を示します。





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【4】心理学の世界                        **
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 江戸時代の天才相場師として知られる本間宗久。その宗久が相場について語
った数ある言葉の中から現代語訳で一つご紹介させていただきます。

 ~~

 この相場は上昇トレンドにあると考え、その過程で調整安があることを認識
 し買いを見送っていても、思ったとおり少し下げ始めると今度は、「買わな
 くて良かった。もっと下がりそうだ」と思うようになるものです。反対に、
 買う前に上昇してしまえば、戦略を忘れて相場に参加するようなことも見ら
 れます。

 このような心理状態は心に定まりがなく、目先の動きに一喜一憂することか
 ら生じるのであり、これでは成功から遠ざかる一方です。

 相場の動きを後から見れば、あの安値で買い、この高値で売れば・・・と、
 簡単に取れそうな気がしますが、実際に相場に身を置けばそのようなことは
 極めて稀なことです。

 どのようにして取るかを予め決めて投資を行うべきです。心が定まらなけれ
 ば、動きにつられて上だ下だと心が動き休まることがなく、結局、損を重ね
 ることになります。

 ~~

 相場は今も昔も群集心理学の世界。宗久の相場に対する考え方は現代におい
ても十分に通用します。





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【5】編集後記                             mailto:aqua@aqua-inter.com
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言うは易しの類で、そんなことは百も承知と思いながらも、一旦資金を投じて
しまうと客観的に冷静に対応できないのが人の常です。ちななみに、株式投資
で億万長者になったウォーレン・バフェットは次のように言っています。

  『我々がすべきことは単純だ。他人が臆病なときに強欲になり、

             他人が強欲なときに臆病になりさえすれば良い』

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー2015 
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  8年連続で『総合大賞』  06年~07年はマネー部門賞第1位

  → http://melma.com/contents/moy2015/


◎まぐまぐ大賞 2015
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  投資・資産運用部門 第4位

  → http://www.mag2.com/events/mag2year/2015/page/cate05/


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