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株式投資のPARTNER ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ ■□ 女性のための株式投資 2016/03/04 夕刊 VOL.7980 □■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんばんは。aquaです。 中国では明日から、年に1回の全国人民代表大会(全人代)が開幕します。 3千人の代議員を擁する全人代は中国の一院制議会で、日本における国会に 相当しますが、国民の直接選挙によって選出された議員で構成される日本の国 会とは違い、全人代は省や自治区・直轄市・特別行政区の人民代表大会および 中国人民解放軍から選出された代議員によって構成されます。 全人代は、立法機関かつ、行政権・司法権・検察権に優越する最高権力機関 として位置づけられていますが、実際には形骸化しており、密室で議論してき たことを最終決定として広くアナウンスする場です。 ちなみに、13億4千万人の人口を抱える中国の憲法には「中国共産党が中 国を指導する」と明記されており、その共産党の党員数は約8500万人で、 その中から選ばれた371名からなる中央委員会が党運営を担っています。 実際に政策を討議・決定するのは中央委員会の上部にある中央政治局の20 数名の委員で、さらに政治局委員の中の7人が常務委員として日々の方針を決 定しています。この中央政治局常務委員会(党最高指導部)が中国共産党の最 高意思決定機関であり、メンバーの7人(チャイナセブン)が13億4千万人 を統治する構図となっています。 ところで、全人代に先立ち、昨年10月下旬、中国共産党は中央委員会第5 回全体会議(5中全会)を開催しました。 5中全会は党・政府の要職に就く中央委員と中央候補委員をメンバーとし、 党大会の職権を代行して重要政策を決定する重要な会議で、昨年10月の会議 では習指導部が初めて立案する新たな長期経済計画「第13次5カ年計画(2 016~20年)」の草案を審議・採決しました。 第13次5カ年計画の主なポイントは、消費主導の経済への転換、製造業の 高度化など技術革新(イノベーション)による成長、環境配慮型の経済運営、 一帯一路(新シルクロード)構想の推進、貧困の撲滅・格差の縮小などで、草 案では「創新(イノベーション)」「調和」「グリーン」「開放」「ともに享 受する」の5つの理念が掲げられ、国民の生活を底上げする「小康社会(やや ゆとりある社会)」の構築目標も示されました。 これまでの安い労働力と資源をテコにした高成長から、質と効率を重視した 経済運営に政策の重心を転換する見通しで、それに伴い過剰設備の解消や余剰 人員の雇用対策は喫緊の課題となっています。 …………………………………………………………………………………………… ~目次~ 編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ] …………………………………………………………………………………………… 1.今日の相場 2.主な投資判断 3.本日の経済指標等の結果 4.全人代 ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【1】今日の相場 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ ◎日経平均 17014.78(+ 54.62)△0.32% ◎TOPIX 1375.35(+ 6.30)△0.46% ◎売買高概算 26億5272万株 ◎売買代金概算 2兆4902億円 ◎時価総額 509兆6626億円 ◎値上り銘柄数 1422 ◎(昨年来)新高値 11 ◎値下り銘柄数 435 ◎(昨年来)新安値 1 ◎変わらず 86 ◎騰落レシオ(25日)100.78%(前日比5.57%上昇) ◎サイコロ(日経平均) 8勝4敗 ○●○●●○○●○○○○ 66.7% ◎カイリ率(日経平均)25日線比 +3.43% 75日線比 -4.99% ◎為替 (対 ド ル)113.84(前日比0.29円高) (対ユーロ)124.67(前日比0.62円安) ◎出来高上位 1.みずほ <8411> 184.7円(- 0.1円)21649万株 2.三菱UFJ<8306> 559.9円(+ 8.6円)12005万株 3.神戸製鋼 <5406> 99円(+ 3円) 8619万株 4.東芝 <6502> 209.3円(+ 11.0円) 7001万株 5.シャープ <6753> 151円(+ 13円) 6517万株 ◎売買代金上位 1.日経レバE<1570> 11690円(+ 70円) 2326億円 2.三菱UFJ<8306> 559.9円(+ 8.6円) 668億円 3.トヨタ <7203> 6229円(+ 51円) 604億円 4.三井住友 <8316> 3629円(+ 25円) 518億円 5.ソフトBK<9984> 5861円(+ 2円) 402億円 ◆相場概況 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り970万株 買い2820万株 本日の東京マーケットは日経平均株価が4日連続高、前日比54円(0.3 2%)高の1万7014円と約1ヶ月ぶりに1万7000円台を回復して取引 終了です。4日連続高は今年初めてです。 昨晩のNYダウは3日連続高で44ドル高となりましたが、シカゴ日経先物 が1万6845円と下落したことで東京市場も朝方は売りが先行。ただ、下値 を売る動きは限定的。原油市況や世界の株式市場が落ち着きを取り戻しつつあ り、明日からの中国・全国人民代表大会での政策期待も根強く、加えて円相場 が朝方から徐々に円安に振れていることも買いを誘い、下げ幅縮小からプラス に転じています。 尚、今晩に米雇用統計の発表、明日から中国・全人代、10日にECB理事 会での追加緩和期待、そして14日~15日に日銀金融政策決定会合と重要イ ベントが続きます。売買代金は概算2兆4902億円、上海総合指数は14ポ イント(0.5%)高の2874です。 業種別では、石油、土石、海運、非鉄、機械、証券、商社などの上げが目立 ちます。 個別銘柄では、マネーパートナーズGがストップ高、150円高の879円 となっています。政府がビットコインなどの仮想通貨に対する初めての法規制 案を閣議決定。仮想通貨が貨幣の機能を持つと認める形となっており、収益拡 大の思惑から買いが集まっています。同社は仮想通貨取引所を運営するKra ken社と業務提携を検討しています。 住江織物が29円高の307円と10%の大幅高。太陽光発電できる繊維を 開発したと報じられ、好感した買いが入っています。金属製の心材に有機材を 塗り重ねた直径0.25ミリメートルの糸をポリエステルなどの繊維に織り込 んで布状の太陽電池が作れるとしており、生体センサー向け電源などでの利用 が期待されます。 住友鉱山が3日連続高、51.5円高の1323.5円となっています。銅 の国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の3ヶ月物先物が昨日に1ト ン4865ドルまで上昇して15年11月以来の高値となっており、収益向上 を期待した買いが入っています。東邦鉛も12円高の320円、三井金も6円 高の197円、DOWAも23円高の723円と値を上げています。 シャープが3日連続高で13円高の151円と値を飛ばしています。台湾の 鴻海精密工業の郭台銘董事長が来日。買収についての最終協議を進め、7日を メドとして契約締結を目指すと模様であり、交渉進展を期待した買いが入って います。 その他、アルミ電解コンデンサー首位の日本ケミコンが24円高の173円、 サイバネットが133円高の872円、総合建設コンサル首位で海外に強い日 本工営が英国の建築設計会社を買収と報じられて38円高の396円、ミニシ ョベル主体で建機中堅の竹内製作が145円高の1568円と値を飛ばしてい ます。 本日の新高値銘柄は、システナ、BML、ベクトル、日新電機、日本CMK、 壱番屋、ヤマダ電機・・・等々です。 ☆メルマ!ガ オブ ザ イヤー2015 8年連続『総合大賞』  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ → http://melma.com/contents/moy2015/ ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【2】主な投資判断 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ [クレディS証券] 引下げ A→B(8050)セイコーHD 950→ 520円 [野村証券] 新 規 A(4681)リゾートトラ 3,400円 [SMBC日興証券] 引下げ A→B(5411)JFE 2,500→ 1,600円 [三菱UFJMS証券] 引下げ A→B(5711)三菱マテリアル 480→ 380円 [大和証券] 引上げ 3→2(5017)富士石油 390→ 380円 引上げ 4→3(5012)東燃ゼネ 1,090→ 1,030円 引上げ 4→3(5021)コスモエネ 1,360→ 1,340円 引下げ 2→3(8035)東京エレク 6,800→ 7,200円 引下げ 2→3(8036)日立ハイテク 3,200→ 3,400円 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記 ※投資判断を再開した場合は新規と記載 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価 ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【3】本日の経済指標等の結果 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ ◎実質賃金 ―――― 1月の毎月勤労統計(速報値)によりますと、物価変動の影響を除いた実 質賃金は前年同月比0.4%増で、3カ月ぶりにプラスに転じました。 ちなみに、実質賃金の増加は、給与の伸びが物価上昇のペースを上回って いることを示します。 ◎車名別新車販売 ――――――― 2月はトヨタ「プリウス」が3カ月連続の首位。次いでダイハツの軽「タ ント」、ホンダの軽「N-BOX」の順は前月と同じです。 ちなみに、軽自動車を含む2月の車名別販売ランキングは下記のようにな っています。 ※(軽)は軽自動車。 車 名 メーカー 販売台数 1 プリウス トヨタ 1万9010台 2 タント (軽)ダイハツ 1万7977台 3 N-BOX(軽)ホンダ 1万7897台 4 デイズ (軽)日産 1万6439台 5 アクア トヨタ 1万4010台 6 フィット ホンダ 1万0013台 7 アルト (軽)スズキ 9876台 8 ノート 日産 9800台 9 N-WGN(軽)ホンダ 8974台 10 ハスラー (軽)スズキ 8909台 ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ 【4】全人代 ** ――――――――――――――――――――――――――――――――――∞ (序文からの続き) 14年の経済成長率目標は「7.5%前後」、15年は「7%前後」に引き 下げ、結果15年は6.9%成長と25年ぶりの低成長となりました。※実際 の成長率はさらに低かったとの見方もあります。 5中全会後の昨年11月、次期5カ年計画の草案を公表した際、習近平主席 は計画期間中の経済成長率について「年平均6.5%以上が必要」と明言して います。 足元の経済状況なども踏まえ16年は「6.5~7%」と幅を持たせ、成長 目標を事実上引き下げるとの観測が聞かれます。ちなみに、中国エコノミスト 調査では16年のGDP成長率の予測平均値は6.4%となっており、目標達 成には相応のテコ入れが必要です。 昨年12月には中央経済工作会議が開かれました。党最高指導部や閣僚、地 方政府、大手国有企業、軍の幹部らが一堂に会し、翌年の経済政策運営の方針 を決定する経済関連では最高レベルの会議で、今回はインフラ整備や企業減税 など財政出動の拡大、国有企業の再編・淘汰を進める方針などが示され、習主 席が最低ラインとした年平均6.5%成長を死守する構えです。 また、中国人民銀行(中央銀行)は先日、預金準備率の引き下げを発表しま した。全人代直前の追加緩和は2年連続、上海株の急落に背中を押される形で、 経済成長を支えるという姿勢を示しました。 昨日は、中国の国政助言機関で、全人代と合わせて「両会」と呼ばれる全国 政治協商会議(政協)が開幕しました。ここでも第13次5カ年計画が審議さ れます。ちなみに、全人代が広い層からなる庶民院だとすれば、政協は特権階 級や有名人が占める貴族院です。 そして全人代です。全人代は、実態としてはここに至る過程で審議・採決さ れた議案や予算をほぼ自動的に承認する機関です。諸々の事情に鑑み、採決済 みの内容に調整が入る可能性もありますが、中国経済は世界経済に大きな影響 を及ぼし得るだけに、ここで正式決定となる第13次5カ年計画には世界中の 注目が集まります。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【5】編集後記 mailto:aqua@aqua-inter.com ――――――――――――――――――――――――――――――――――― NHKは今朝のニュースで、文部科学省の有識者会議はタブレット端末などを 使った「デジタル教科書」を4年後をめどに全国の小中学校と高校の教育現場 に導入する方針を固めたと報じました。この報道を受けてさっそく、スターテ ィア、フォーサイド、パピレス、イーブックなどの関連銘柄が物色されました。 ところで、昨晩のCME日経先物は安く、尚且つ日本は週末で海外でのビック イベント(雇用統計、全人代等)を控えているにもかかわらず、本日の日経平 均は上昇し4日連続高となりました。それにより日経平均の5日線と25日線 がゴールデンクロスし、昨年10月7日以来約5カ月ぶりの底入れシグナルが 点灯しています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ = 10年連続受賞 = ◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー2015  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 8年連続で『総合大賞』 06年~07年はマネー部門賞第1位 → http://melma.com/contents/moy2015/ ◎まぐまぐ大賞 2015  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 投資・資産運用部門 第4位 → http://www.mag2.com/events/mag2year/2015/page/cate05/ ====================================================================== ●内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は 一切の責任を負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判 断でなさるようにお願いいたします。 ●ご意見、ご感想、広告に関するお問い合わせ等は下記までお願いいたします。 → mailto:aqua@aqua-inter.com ●無料メールマガジンの配信登録・登録先変更、登録解除は下記にてご自身に てお願いいたします。→ http://www.aqua-inter.com/mailmag/list.html ●配信についての連絡事項やバックナンバーは本誌ホームページをご参照下さ い。 → http://www.aqua-inter.com/ ●当メールマガジンに掲載された記事を許可なく転載すること及び第三者への 転送を含む再掲示を禁じます。 ====================================================================== 発行:アクアリンクス株式会社 関東財務局長(金商)第2282号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━