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 　　　　　　　　　　 　◎　ハロー！株式　◎　　　　　 2016/03/14 夕刊

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こんばんは。ａｑｕａｓです。

　最近の車は自動ブレーキなどは当たり前で、駐車スペースを認識してオート
マチックで車庫入れもします。部分的にはすでに、人間がやっていたことをコ
ンピュータが正確に代替しています。

　ところで、コンピュータにネコを認識させるには、目や鼻、口などのそれぞ
れの特徴や位置などのネコのデータを数多く入力して認識精度を上げるという
方式でした。しかし、目や鼻、口などはどの動物にも備わる要素であるため、
このやり方ですとネコと他の動物の違いを理解させるには膨大な労力が必要に
なってきます。

　コンピュータがあらゆる面で人間と同等の能力を獲得するのはまだ先の話だ
とは思いますが、１９９７年にはコンピュータがチェスの世界チャンピオンを
打ち負かし、２０１２年には将棋で米長邦雄永世棋聖に勝利しています。

　コンピュータは、盤上のある局面から終局までの膨大な量のパターンを計算
し最適解を導きだすため、コンピュータがゲームで人間に勝利することは処理
能力が向上したことの証でもあります。

　ちなみに、チェスの対局パターンの数はおよそ１０の１２０乗、将棋はおよ
そ１０の２２０乗とされていますが、囲碁の場合は盤面が広く、対局パターン
は１０の３６０乗あるとされ、チェスや将棋と比べコマの動きに制限が少ない
ことなどから、囲碁でコンピュータが人間に勝つのはまだ１０年以上先のこと
だと考えられてきました。

　しかし、先日から始まったグーグルの人工知能「ＡｌｐｈａＧｏ」（アルフ
ァ碁）と世界トップ級のプロ棋士との５局勝負で、アルファ碁が初戦から３連
勝してあっさり勝ち越してしまい、大きなニュースとなっています。

　アルファ碁の従来の人工知能（ＡＩ）よりも優れた点は、より深いレベルで
の自己学習能力「ディープラーニング」（深層学習）にあると言われます。

　例えば、コンピュータにネコを認識させるため、コンピュータにネコの特徴
を説明するようなことを従来はしていましたが、ディープラーニングではネコ
を認識させるという主旨の下に膨大な量の画像をコンピュータに見せ（入力し
）、コンピュータは人に教わることなく、自力でネコを理解、認識することが
できるようになるとのこと。

　コンピュータに問題と正解を入力した上で、膨大な量のデータを処理させる
のですが、正解に辿り着く過程や要素については入力せず、コンピュータ自身
に学習させるのがディープラーニングです。人間の脳が学習して賢くなってい
くのと似ています。

　従来の人工知能は、碁石を置くパターンについてシミュレーションを繰り返
し、勝つ可能性が高い手を導き出すという手法でしたが、アルファ碁はプロ棋
士の１０万の棋譜を学習し、３千万回の自己対局を経て、プロ棋士の「直感」
に近い状況分析の手法を自力で習得したそうです。

　コンピュータが自ら学習して人間の能力を上回る・・・ＳＦの世界が現実の
ものとなる日が近づきつつあります。




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　～目次～　　　　　　　　　 編集者：ａｑｕａ［ aqua@aqua-inter.com ］
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 １．今日の相場　＜相場コメント＞

 ２．主な投資判断

 ３．本日の経済指標等の結果

 ４．設備投資と採用計画







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【１】今日の相場　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎日経平均　　１７２３３.７５（＋２９４.８８）△１.７４％
◎ＴＯＰＩＸ　　１３７９.９５（＋　２０.６３）△１.５２％

◎売買高概算　　　２０億１９７６万株
◎売買代金概算　　　２兆０６２０億円
◎時価総額　　　５１１兆６５３０億円

◎値上り銘柄数　１７０２　　　◎（昨年来）新高値　２７
◎値下り銘柄数　　１７７　　　◎（昨年来）新安値　　１
◎変わらず　　　　　６３

◎騰落レシオ（２５日）１１５.２９％（前日比１２.５５％上昇）

◎サイコロ（日経平均）　８勝４敗　○●○○○○●●●○○○ ６６.７％

◎カイリ率（日経平均）２５日線比 ＋５.４９％　７５日線比 －２.５６％


◎為替　　（対 ド ル）１１３.７５（前週末比０.０４円安）
　　　　　（対ユーロ）１２６.９１（前週末比０.１９円安）

◎出来高上位

 １.みずほ　　＜８４１１＞　１８５.２円（＋　　２.５円）１７８１７万株
 ２.三菱ＵＦＪ＜８３０６＞　５７８.４円（＋　２４.１円）１１７６７万株
 ３.東芝　　　＜６５０２＞　２１３.３円（＋　　６.２円）　４４６０万株
 ４.神戸製鋼　＜５４０６＞　　 １０５円（＋　　　 ３円）　３９２３万株
 ５.新生銀　　＜８３０３＞　　 １５８円（＋　　　 ６円）　２８２１万株

◎売買代金上位

 １.日経レバＥ＜１５７０＞ １１９８０円（＋ 　４００円）　１８０４億円
 ２.三菱ＵＦＪ＜８３０６＞　５７８.４円（＋　２４.１円）　　６７５億円
 ３.トヨタ　　＜７２０３＞　 ６２００円（＋ 　　６０円）　　５１２億円
 ４.三井住友　＜８３１６＞　 ３７２０円（＋　　 ８５円）　　４４５億円
 ５.ペプチドリ＜４５８７＞　 ６１００円（＋ １０００円）　　４０６億円


◆相場概況

　外国証券の寄付前の注文状況・・・売り６２０万株　買い８６０万株

　本日の東京マーケットは日経平均株価が３日連続高、２９４円（１．７４％
）高の１万７２３３円で取引終了です。

　週末のＮＹダウが２１８ドルの大幅高となったことを受けて朝方から買いが
優勢。１１：２８には上げ幅が３５２円となる場面がありました。その後も上
海市場が上昇していること、ＮＹダウが年初来高値を更新していること、原油
価格が落ち着きを取り戻しつつあることが買い安心感を誘い、終日高い水準で
の値動きとなっています。尚、明日は注目の日銀金融政策決定会合の結果発表
があります。売買代金は概算２兆６２０億円、上海総合指数は４９ポイント（
１．７％）高の２８５９です。

　業種別では、銀行、保険、不動産、海運、小売、建設などの上げが目立ちま
す。

　個別銘柄では、人工知能（ＡＩ）関連株が上昇。米グーグル傘下企業が開発
した囲碁のＡＩ「アルファ碁」が世界トップ棋士の１人である韓国の李九段に
５局勝負で勝ち越したことを受け、材料視した買いが入っています。ブレイン
パッドはストップ高で１０５円高の８６１円、テクノスジャパンは２４９円高
の３２１５円、ＵＢＩＣは４１円高の９６８円、ＮＩＤは４５４円高の２６２
４円と大幅高です。

　カカクコムが６７円高の２１１０円と値を上げています。グルメサイト「食
べログ」の個人向け有料サービス加入者数が１４０万人を突破したと発表し、
好感した買いが入っています。

　商業施設・博物館等の展示ディスプレーの企画、設計、施工大手の丹青社が
３日連続高で６１円高の８４９円と値を飛ばしています。前週末の引け後に好
業績見通しを発表し、好感した買いが入っています。インバウンド需要を追い
風に小売業界やホテル業界の改装需要が旺盛です。同業の乃村工芸社も９５円
高の１５７２円と大幅高です。

　地盤解析の地盤ネットが４１円高の３６２円と１２％の大幅高。地盤調査サ
ービス「地盤カルテＰＬＵＳ」の提供を１１日から始めると発表し、収益拡大
期待から買いが入っています。地盤調査サービスはこれまで事業者向けだけで
した。

　その他、フィンテック関連で銀行向け・流通向けなどのシステム開発を主と
するキューブシステムがストップ高で１００円高の６４６円、超電導フライホ
イール蓄電システム関連のクボテックもストップ高で８０円高の５４０円、半
導体検査用部品の日本電子材料が４７円高の４７８円と値を飛ばしています。
がん免疫薬「オプジーボ」の小野薬品は３１５円高の２万３３００円と値を上
げて上場来高値を更新中です。

　本日の新高値銘柄は、寿スピリッツ、アダストリア、キャンドゥ、小野薬、
ペプチドリーム、ホシザキ、日新電機、ホーチキ、フランスベッド、ヤマハ、
サンドラッグ・・・等々です。


　＝　相場コメント　＝

　２月１２日に付けた日経平均株価の安値１万４８６５円から本日の終値１万
７２３３円まで値幅にして２３６８円の上昇となっています。


　それでもまだまだ上値余地は大です。この度の冬の嵐到来による下げ局面で
は、昨年１２月１日の戻り高値２万００１２円からその２月１２日の安値１万
４８６５円まで値幅にして５１４７円と５０００円を超す下げとなっており、
上昇してきたとはいえ、まだ半値戻しにも達していません。


　半値戻しとなる１万７４３７円まで戻しますと相場格言にあります「半値戻
しは全値戻し」が意識されるようになり、全値すなわち２万円乗せがいよいよ
ターゲットとなってきます。




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【２】主な投資判断　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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［モルガンＳＭＵＦＪ証券］
　据置き　　　Ｂ（9503）関西電力 　　　　　1,400→ 1,100円

［野村証券］
　引下げ　Ａ→Ｂ（4272）日化薬　　　　　　 1,600→ 1,200円
　据置き　　　Ｂ（9983）ファーストリテ　　42,000→39,000円

［ＳＭＢＣ日興証券］
　据置き　　　Ｂ（1928）積水ハウス　　　　 2,060→ 2,150円
　据置き　　　Ｃ（1911）住友林業 　　　　　1,500→ 1,400円

［みずほ証券］
　引上げ　Ｂ→Ａ（1801）大成建設　　　　　　 810→   850円
　引上げ　Ｂ→Ａ（6773）パイオニア　　　　　 330→   400円

［大和証券］
　据置き　　　１（6146）ディスコ　　　　　14,000→13,000円

 ※３段階評価はＡ～Ｃ、５段階評価は１～５にて表記
 ※投資判断を再開した場合は新規と記載
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【３】本日の経済指標等の結果　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◎機械受注
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　本日発表の１月の機械受注で、企業の設備投資の先行指標となる「船舶・電
　力を除く民需の受注額は前月比１５％増となりました。

　２カ月連続の増加で、伸び率は市場予想を大幅に上回り、比較可能な０５年
　４月以降で最大となっています。

　鉄鋼の大型投資が１月にまとまって出てきたのが主な要因で、鉄鋼業を除い
　たベースでは前月比で小幅な減少になります。そうしたことを踏まえ、内閣
　府は基調判断を「持ち直しの動きがみられる」で据え置きました。






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【４】設備投資と採用計画　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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　企業が設備投資を増やす場合、先行きに対する明るい見通しが前提としてあ
ります。一方、景気や事業の先行き不透明感が強い場合には、積極的な設備投
資は手控えられます。

　設備投資は、設備を刷新あるいは増強してそこから高い収益を上げることを
目的としています。つまり設備投資とは、企業の今後の成長力に関わってくる
ことであり、ゆくゆくはさらなる業績拡大につながるという計算のもとに行わ
れます。

　そういった観点から、どういった企業がどの分野で設備投資を増やしている
のかについては、チェックしておきたい項目です。

　もう一つ、企業が先行きについてどのようの見ているを示す情報として採用
計画があります。縮小傾向にある事業は人を必要としません。反対に伸び盛り
の事業や企業は人材を必要とするため、積極的に人を採用します。

　比較的地味なニュースの一つではありますが、企業の採用情報も投資のヒン
トとして役立ちます。




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【５】編集後記                           　 mailto:aqua@aqua-inter.com
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アメリカ（ハワイ州などを除く）では昨日、夏時間（デイライトセービング）
に移行しました。夏時間への以降により、本日からニューヨーク市場の取引開
始時刻と終了時刻が１時間早まり、日本時間では２２時３０分から翌朝の５時
００分までとなります。なお、イギリスとヨーロッパ大陸諸国の夏時間入りは
３月最終日曜日の２７日です。

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　　～　最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。～
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～皆様のご投票、心から御礼申し上げます。～　＝　１０年連続受賞　＝


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