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              ◎ ハロー!株式 ◎     2013/04/22 夕刊

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こんばんは。aquaです。

 本日付けの日経新聞朝刊(14版)は川崎重工と三井造船が経営統合に向け
た交渉に入ったことを報じました。本日の相場では幅広い銘柄に買いが入りま
したが、業界再編期待を背景に造船・重機株もにぎわいました。

 国内の造船・重機業界は、売上高上位から三菱重工、川崎重工、IHI、住
友重機、三井造船、日立造船の6社体制が長く続きましたが、川重と三井造の
経営統合が実現すれば売上高で首位の三菱重工に迫る巨大企業が誕生します。

 川重は深海の原油・ガス田を開発する資源掘削船などに強みを持ち、三井造
は子会社の三井海洋開発が洋上で原油やガスを精製するプラント設備に強く、
統合により資源開発分野での相乗効果が見込めます。

 また、世界の造船市場は、建造量ベースで中国が41%、韓国が33%を占
め、日本は18%にまで落ち込んでおり、国内の造船業界では競争力確保のた
めの合従連衡の動きが増えてきています。

 国内の造船業首位は今治造船(非上場)で建造量は433万総トン。その今
治造船と、建造量147万総トンの三菱重工がコンテナ船やLNG船で提携。
JFEとIHIは系列の造船子会社を統合して、建造量346万総トンのジャ
パンマリンユナイテッド(JMU)を発足させました。そして今回の川重と三
井造の統合が実現すれば、合計の建造量は254万総トンとなり、単独で今治
造船、UMLに次ぐ規模となります。

 ちなみに2013年3月期の最終損益は、川重が300億円の黒字見通し(
日経予想)、三井造は83億円の赤字見通し(同)でした。そのため、今回の
報道は三井造の株価の方に大きなインパクトとなっています。



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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
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 1.今日の相場 <スペシャル版(有料版)通信>

 2.主な材料

 3.主な投資判断

 4.バフェット流

 5.編集後記








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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  13568.37(+251.89)△1.89%
◎TOPIX  1145.60(+ 18.93)△1.68%

◎売買高概算  44億1925万株
◎売買代金概算  2兆7966億円
◎時価総額  397兆6177億円

◎値上り銘柄数 1541  ◎(年初来)新高値 307
◎値下り銘柄数  111  ◎(年初来)新安値   0
◎変わらず     61

◎騰落レシオ(25日)113.17%

◎サイコロ(日経平均)  7勝5敗 ○○●○○●●●○●○○ 58.3%

◎カイリ率(日経平均) 25日線比+5.81% 75日線比+15.17%

◎為替  (対ドル) 99.78  (対ユーロ)130.27

◎出来高上位
 1.長谷工  <1808>  159円(+ 26円)469,690千株
 2.三住建設 <1821>  108円(+ 21円)327,339千株
 3.みずほ  <8411>  218円(+  4円)226,845千株
 4.マツダ  <7261>  339円(+ 19円)217,299千株
 5.東電   <9501>  458円(+  1円)215,104千株

◎売買代金上位                           (円)
 1.ケネディク<4321>79500円(+82百円)105,450百万
 2.東電   <9501>  458円(+  1円) 99,522百万
 3.トヨタ自 <7203> 5550円(+ 70円) 82,904百万
 4.マツダ  <7261>  339円(+ 19円) 73,082百万
 5.長谷工  <1808>  159円(+ 26円) 69,803百万


◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1260万株 買い2910万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、前週末比251円(1.8
9%)高の1万3568円と昨年来高値を更新して取引終了です。

 08年7月以来、約4年9ヶ月ぶりの高値水準となります。G20(20ヶ
国・地域財務相・中央銀行総裁会議)で日銀の金融緩和策に対する批判が回避
されたことで円相場が1ドル=99円台後半、1ユーロ=130円台の円安に
進行。これを好感して朝方から幅広い銘柄に買いが先行。大量の外国人買いが
継続していること、加えて日本のTPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加が
20日に正式承認されたこと、さらに安倍首相の会見を受けての成長戦略への
期待感への高まりも支援材料となり、建設や農業、保育・再生医療関連などが
上げ幅を拡大し、終日高い水準での値動きとなっています。売買代金は概算2
兆7966億円、上海総合指数は2ポイントの小幅安で2242です。

 業種別では、建設、ガラス土石、機械、水産、証券、小売り、精密、鉄鋼、
小売りなどの上げが目立ちます。

 個別銘柄では、医療機器の開発や販売を手掛ける大研医器がストップ高で7
00円高の4450円となっています。これで5日連続高です。19日に安倍
首相が成長戦略の1つとして医療分野を掲げたことでメリットを受ける銘柄と
して物色の矛先が向かっています。政府は日本の医療関連の機器やサービスを
海外に売り込む新組織を官民共同で立ち上げ、アラブ首長国連邦(UAE)の
アブダビに「日本UAE先端医療センター」の設置で合意する見通しです。テ
ルモも155円高の4610円と値を飛ばしています。

 大手ゼネコン株が軒並み年初来高値更新。大林組が43円高の603円、大
成建設が22円高の316円、鹿島が24円高の307円、清水建が33円高
の377円と大きく値を上げています。7月の参院選が近づき、国策としての
国土強靭化計画の浮上を意識した買いが入っています。また、2020年夏季
五輪が東京に決まった場合の首都圏再開発というテーマ性を意識した買いも入
っています。

 クボタが49円高の1445円となるなど農業関連株が軒並み高。米国など
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加11ヶ国が20日、日本のTPP交
渉参加を正式承認。TPP参加で国内農業の改革が進むとの期待感から買いが
入っています。種苗大手のサカタのタネが16円高の1256円、農薬メーカ
ーの日本農薬が41円高の835円、農薬トップクラスのクミアイ化学が19
円高の634円、クミアイ化学へ農薬原体を供給するイハラケミカルが15円
高の637円と値を上げています。

 川重と三井造が経営統合に向けた交渉に入ることが明らかとなり、統合が実
現すれば連結売上高が2兆円規模と造船・重機大手分野で三菱重に次ぐ企業と
なります。その統合による業界再編への思惑から関連株が軒並み高。三菱重工
が24円高の667円、三井造船が22円高の191円、佐世保重工が14円
高の129円、日立造船が8円高の160円と値を上げています。尚、川崎重
工は朝方上昇したものの、大引けは3円安の330円となっています。

 その他、東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドが21
0円高の1万6190円と値を上げて上場来高値更新。2013年3月期の連
結営業利益が過去最高を更新した模様と報じられ、好感した買いが入っていま
す。積水化学が36円高の1151円、日本セラミックが20円高の1580
円、衛生陶器のTOTOが23円高の908円、日揮が113円高の2630
円、三菱電機が19円高の901円と値を上げています。

 本日の新高値銘柄は、マルハニチロ、MISAWA、大成建設、大林組、清
水建設、鹿島、NIPPO、日本道路、ツクイ、セブン&アイ、カーリット、
テルモ、オリエンタルランド、日本ガイシ、横河ブリッジ、日本橋梁、文化シ
ャッター、日本光電、三井造船、佐世保重工、日産自、いすゞ、日野自、大研
医器、ピジョン、高島屋、松屋、H2Oリテイ、松井証券、東映・・・等々で
す。


☆スペシャル版(有料版)通信

 4月3日号スペシャル版にて2600円どころでご紹介させて頂いた『大研
医器』が大変なことになっています。本日まで5日連続高となり、特に本日は
極めつけのストップ高で700円高の4450円となっています。2週間余り
で2600円→4450円という大暴騰であり、仕込まれた方、本当におめで
とうございます。

 決して短期的視点で銘柄選別をしている訳ではございませんが、結果として
本誌での紹介がキッカケとなって急伸、こうなるケースがあります。他にも3
月27日にど真ん中銘柄として520円どころでご紹介の『三菱重工』が本日
の24円高の667円まで早くも30%近く上昇するなど、あの大型株が蝶が
舞うが如く上昇となっています。

 他にも多くの銘柄が上昇してきていますが、目先の動きに一喜一憂すること
なく、引き続きこの大勢上昇という大きな流れに徹底的に乗って行きたいとこ
ろです。今週も有望銘柄をご紹介しますので、ご期待下さいませ。



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【2】主な材料                          **
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・日経平均、年初来高値を更新 約4年9カ月ぶり高値

・川重と三井造、具体的な統合方式で詰めの調整 日経

・日銀の黒田総裁、G20「我々の政策に理解得られた」

・自民石破氏、振興策で農家の農業所得10年で倍増を

・3月の全国スーパー売上高、13カ月ぶりプラス転換

・3月のコンビニ売上高、10カ月連続減 たばこ不振

・全日空と日航、787改修作業に着手 運航再開準備

・7月発表の米GDP、統計見直しで3%上振れ FT



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【3】主な投資判断                        **
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[メリルリンチ証券]
 据置き   A(6473)ジェイテクト        1,100円
 据置き   A(9409)テレビ朝日     1,900→ 2,150円

[クレディS証券]
 据置き   B(4062)イビデン      1,600→ 1,700円
 据置き   B(6967)新光電工       800→   900円

[UBS証券]
 据置き   A(1925)大和ハウス     1,900→ 2,200円
 据置き   A(6988)日東電工      6,300→ 7,500円
 引下げ A→B(9020)JR東日本     7,900→ 8,400円

[ゴールドマンS証券]
 引上げ B→A(4005)住友化学           320円
 引上げ B→A(4217)日立化成          1,630円

[野村証券]
 据置き   A(6479)ミネベア       330→   350円
 据置き   A(6594)日本電産      6,300→ 7,000円

[みずほ証券]
 据置き   A(2413)エムスリー     20万→23.8万円
 据置き   A(2531)宝HD        800→   870円
 引下げ A→B(4974)タカラバイオ    1,100→ 1,370円

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
 ※価格:各証券会社が判断する妥当株価



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【4】バフェット流                        **
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 世界有数の資産家で、株式投資で最も成功した投資家として知られるウォー
レン・バフェットは、物事の本質を彼流のユーモアを交えた例え話で説明する
ことがよくあります。その一部を下記にてご紹介させていただきます。


「経営成績が良くなるか悪くなるかは、どれだけ効率的に船を漕げるかという
 点よりも、どのビジネス船に乗り込むかという点が大きく影響する。乗り込
 んだ船が慢性的に浸水していると気づいたとき、より前向きな対処方をとり
 たいと思うなら、浸水部を塞いでまわることにエネルギーを費やすのではな
 く、船を乗り換えることにエネルギーを費やすべきである。」

※バフェットは上記のことについて別の表現で「穴にはまっていると気づいた
 とき、一番大切なのは、掘るのをやめることだ」とも述べています。
   

「仕事選びも投資と同じ。いかなる手間も惜しんではならない。正しい列車に
 乗りさえすれば、金と痛みを節約することができる。」


「株式市場は見逃し三振のない野球に似ている。すべての球をスイングする必
 要はない。狙い球が来るまでいくらでも見送ることができるのだ。」


「どれだけ才能があろうと、どれだけ努力をしようと、成就までに一定の時間
 を必要とする事柄が存在する。早く子供が欲しいからといって九人の女性を
 妊娠させても、一カ月で赤ん坊は生まれてこないのだ」


「あなたは株式市場というカジノで、たくさんの愚かな人たちを相手にしてい
 るようなものです。カジノにいる人たちはみんな酔っ払っていますよね。で
 もその場の雰囲気に流されることなく、ペプシを飲むのです。そうすれば万
 事OKです。」


「チャンスが巡ってきたときだけ、行動するといいでしょう。私自身、投資の
 アイデアが次々にわいてくる時期があった一方で、何も思いつかない時期が
 ありました。もし来週何かを思いついたら、たぶん実行するでしょう。思い
 つかなかったら、たぶん何もしません。」



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【5】編集後記                            mailto:aqua@aqua-inter.com
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中国は世界経済のけん引役ではあるが、政治的な要因で不確実性が高い。欧州
は心もとない。アメリカ一国で世界経済を先導するには荷が重く、エンジンは
多い方が良い。そんな事情で、今回は多少の事には目をつぶり、日本に頑張っ
てもらうのが、欧米にとっても得策である。先日のG20財務相・中央銀行総
裁会議の結果は、円安を批判するよりも、日本経済がプラス成長することの方
がG20にとって利益が大きいという判断です。
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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =7年連続受賞=

◎メルマ!ガ オブ ザ イヤー2012 http://melma.com/contents/moy2012/
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   「ハロー!株式」 5年連続での『総合大賞』

    (06年と07年はマネー部門賞第1位)


◎まぐまぐ大賞2008 http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/#mon
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「ハロー!株式」 マネー部門 第1位

    (06年から08年まで連続受賞、09年以降はコンテストなし)


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 発行:アクアリンクス株式会社 関東財務局長(金商)第2282号
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