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             ◎ ハロー!株式 ◎      2015/12/17 夕刊

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こんばんは。aquaです。

 あまり見かけなくなりましたが、昔は小学校などに二宮金治郎(尊徳)の像
が建っていました。たくさんの像が建てられたのは、国家に献身奉公する国民
を育成するため、二宮尊徳が政治利用された結果です。

 もちろん二宮尊徳は偉人です。貧窮していた生家を再興し、その才を見込ま
れ小田原藩家老・服部家の財政建て直しを頼まれ、見事に成功、生涯において
数多くの財政再建を成し遂げ、一貧農から最終的には幕臣となった財政の専門
家です。


 「道徳を忘れた経済は犯罪であり、経済を忘れた道徳は寝言である」


 上はよく知られた尊徳の言葉で、「論語と算盤(そろばん)」を著し「士魂
商才」を唱えた渋沢栄一も尊徳と同質です。

 世の中をよく治めて人々を苦しみから救うことを「経世済民」と言い、「経
済」と言う語はもともとは「経世済民」の略語であったことを踏まえますと、
二宮尊徳や渋沢栄一の言葉や為してきた事にこそ発展の本質があるものと確信
できます。



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 ~目次~          編集者:aqua[ aqua@aqua-inter.com ]
……………………………………………………………………………………………



 1.今日の相場

 2.主な投資判断

 3.本日の経済指標等の結果

 4.尊徳の金言






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【1】今日の相場                         **
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◎日経平均  19353.56(+303.65)△1.59%
◎TOPIX  1564.71(+ 23.99)△1.56%

◎売買高概算   22億4852万株
◎売買代金概算   2兆7809億円
◎時価総額   579兆9792億円

◎値上り銘柄数 1589   ◎(年初来)新高値 54
◎値下り銘柄数  251   ◎(年初来)新安値  5
◎変わらず     88

◎騰落レシオ(25日) 92.30%(前日比2.64%上昇)

◎サイコロ(日経平均) 5勝7敗 ●○●○●●●○●●○○ 41.7%

◎カイリ率(日経平均) 25日線比-1.07% 75日線比+3.13%


◎為替  (対 ド ル)122.33(前日比0.42円安)
     (対ユーロ)132.83(前日比0.53円高)

◎出来高上位

 1.みずほ  <8411> 249.8円(+  1.9円)20192万株
 2.三菱UFJ<8306> 776.4円(+  6.0円) 7076万株
 3.ユニチカ <3103>    59円(±    0円) 6821万株
 4.キムラタン<8107>     8円(-    1円) 4442万株
 5.神戸製鋼 <5406>   137円(-    1円) 3850万株

◎売買代金上位

 1.日経レバE<1570> 15620円(+  460円) 2263億円
 2.トヨタ  <7203>  7703円(+   91円)  945億円
 3.三菱UFJ<8306> 776.4円(+  6.0円)  554億円
 4.みずほ  <8411> 249.8円(+  1.9円)  506億円
 5.ソニー  <6758>  3078円(+   71円)  429億円



◆相場概況

 外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1620万株 買い1590万株

 本日の東京マーケットは日経平均株価が大幅高、303円(1.59%)高
の1万9353円で取引終了です。昨日は484円高で2日間で787円の上
昇です。注目の米FOMCでは短期金利の指標フェデラルファンド(FF)金
利の誘導目標が年0~0.25%から0.25~0.50%へと9年半ぶりに
引き上げとなりました。

 利上げは米景気の順調な改善を反映したものとの認識、加えて今後の利上げ
ペースは緩やかとの見方からNYダウは224ドルの大幅高。これを受けて東
京市場も朝方から幅広い銘柄に買いが先行。円相場が1ドル=122.50円
前後の円安に振れたことも支援材料となり、11:08には上げ幅が457円
となる場面がありました。

 ただ、買い一巡後は明日の日銀金融政策決定会合の結果発表を控えて様子見
気分が強まり、幾分上げ幅を縮小しています。売買代金は概算2兆7809億
円、上海総合指数も63ポイント(1.8%)の大幅高で3580です。

 尚、本日東証が発表した12月第2週(7~11日)の投資家別株式売買動
向は、外国人が小幅ながら8週連続で買い越しとなり、買越額は82億円(前
週は779億円)。個人投資家は2週連続で買い越しで買越額は1687億円
(前週は560億円)と大きく膨らんでいます。年金基金の売買動向を映す信
託銀行は3週連続の買い越しで買越額は1751億です。

 業種別では、水産、食品、不動産、陸運、電力ガス、医薬品、小売、建設な
どの上げが目立ちます。

 個別銘柄では、ドラッグストア首位のマツモトキヨシが250円高の633
0円、ラオックスが8円高の240円、訪日客爆買いの基礎化粧品「アルビオ
ン」や「雪肌精」などのコーセーが420円高の1万1450円、資生堂が3
3円高の2628円となるなどインバウンド関連が上昇。

 日本政府観光局(JNTO)が昨日発表した11月の訪日外国人客数が16
4万人と前年同月に比べ41%の大幅増となり、好感した買いが入っています。
注目の中国からは36万人で前年同月比で75%の大幅増。1~11月の累計
では464万人と前年同月の221万人の2倍超となっています。1月~11
月の総数累計では1796万人に達し、過去最高を更新。この勢いですと年間
で2000万人近くとなります。

 保育園運営など子育て支援最大手のJPホールディングスが27円高の35
8円と8%を超える大幅高。厚生労働省が保育士確保へ緊急対策を打ち出すと
報じられ、保育施設の人材確保がしやすくなるとの思惑から物色の矛先が向か
っています。

 ネット上で宿泊予約サービス「一休.com」運営の一休が連日でストップ
高、504円高の3415円となっています。ヤフーが1株当たり3433円
でTOBし、完全子会社にすると発表したことからTOB価格にサヤ寄せする
形で買いが集まっています。

 その他、日本マイクロソフト向けサービス提供でブレインパッドが73円高
の636円と大幅高、国策としてのフィンテック関連でアイリッジがストップ
高で700円高の4415円、さくらインターネットは連日のストップ高で8
0円高の443円となっています。

 尚、フィンテックとは金融(Finance)と技術(Technolog
y)を組み合わせた造語で、IT技術を使った新たな金融サービスの創出を言
います。

 本日の新高値銘柄は、日本水産、鹿島、日本電設、日本粉、日清粉、雪印メ
グミルク、一休、ケンコーマヨ、ザ・パック、ステラケミファ、小野薬、持田
薬、パーク24、オプテックス、フランスベッド、西鉄、共立メンテ・・・等
々です。





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【2】主な投資判断                        **
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[クレディS証券]
 引上げ B→A(5713)住友鉱山      1,400→ 1,700円

[UBS証券]
 据置き   A(6479)ミネベア      1,900→ 1,750円
 据置き   B(6473)ジェイテクト    2,080→ 2,100円

[SMBC日興証券]
 引上げ B→A(9024)西武HD          3,200円

[三菱UFJMS証券]
 引上げ B→A(7296)FCC       1,900→ 3,200円
 据置き   B(7251)ケーヒン      1,850→ 2,100円
 据置き   C(5949)ユニプレス     2,100→ 2,400円

[みずほ証券]
 新 規   B(6178)日本郵政          1,870円
 新 規   B(7181)かんぽ生命         3,200円
 新 規   B(7182)ゆうちょ銀行        1,870円

 ※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
 ※投資判断を再開した場合は新規と記載
 ※価格は各証券会社が判断する妥当株価




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【3】本日の経済指標等の結果                   **
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◎貿易統計
 ――――
 輸出額から輸入額を差し引いた11月の貿易収支は3797億円の赤字。中
 国向け輸出の落ち込みで2カ月ぶりの赤字です。



◎家計金融資産
 ――――――
 資金循環統計で示された9月末時点の家計の金融資産残高は1683兆円。
 前年比で1.7%増とプラスを維持しましたが、過去最高だった前期(6月
 末)の残高(1717兆円)と比べますと2.0%の減少でした。前期比で
 減少するのは1年半ぶりです。

 9月は中国景気の鈍化の影響を懸念して株が大きく値下がりし、それに伴い
 金融資産残高に占める株式の比率が低下したことが影響しました。



◎対内証券売買契約等の状況(財務省集計)
 ――――――――――――
 12月6日~12日

   海外投資家 -4880億円(+1046億円)※2週ぶり売り越し



◎投資部門別株式売買状況(東証集計)
 ―――――――――――
 12月第2週(12月7~11日、日経平均274円下落・週間ベース)

   個人投資家 +1687億円(+ 560億円)※2週連続買い越し

   海外投資家 +  82億円(+ 779億円)※8週連続買い越し

   事業法人  +1022億円(+7612億円)※5週連続買い越し

   信託銀行  +1751億円(+1013億円)※3週連続買い越し


  ※マイナスが売り越しで、プラスが買い越し、カッコ内は前週の状況。

  ※投資部門別売買状況で、「事業法人」は企業の自社株買い等、「信託銀
   行」は年金資金等の売買動向を示します。




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【4】尊徳の金言                         **
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 下記は尊徳が残した言葉ですが、投資家としても心に留めておきたい金言ば
かりです。



○貧者は昨日のために今日働き、昨年のために今年働く。

   そのためにいつも苦しんでいて、働きの効果が出ない。 

   富者は明日のために今日働き、来年の為に今年働くことから、

   余裕をもって望むことができ、することがほとんど上手くいく。



○遠きをはかる者は富み、近きをはかる者は貧す。

   それ遠きをはかる者は、百年のために杉苗を植う。

   まして春蒔きて秋実るものにおいてや。故に富有なり。

   近きをはかるものは、春植えて秋実るものをも、なお遠しとして植えず。

   ただ眼前の利に迷うて、蒔かずして取り、

   植えずして刈り取ることのみ眼につく。故に貧窮す。



○譲りの道を実行する者は、豊かになり評判も高くなる。

   これを実行できない者は反対に富を失い、評判を落とすことになる。

   少なく譲れば少なく帰り、大きく譲れば大きく帰る。

   他の人に対して、歩く道も譲らなければならない。 

   言葉も手柄さえも譲らなければならない。
 


○貧となり富となる、偶然にあらず。

   富も因て来る処あり、貧も因て来る処あり。

   人皆貨財は富者の処に集まると思へども然らず。

   節約なる処と勉強する所に集まるなり。



○キュウリを植えれば、キュウリと別のものが、収穫できると思うな。

   人は自分の植えたものを収穫するのである。





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【編集後記】                mailto:aqua@aqua-inter.com
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米連邦準備理事会(FRB)のジャネット・イエレン議長は昨日の米連邦公開
市場委員会(FOMC)後の会見で次のように話しています。

「(インフレが)想定通りに進展しない、または目標を下回っている状況が一
 時的ではなく、労働市場が引き締まっても変わらないなら、確実に我々は利
 上げを休止する。

 我々は最大雇用の目標達成までかなり近い状況にあると示唆してきた。だが
 インフレ率については目標を大きく下回っている」

これは今後のFRBの金融政策の先行きを見通す上で重要なポイントです。

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  ~ 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。~   
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~皆様のご投票、心から御礼申し上げます。~ =9年連続受賞=


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   「ハロー!株式」 7年連続での『総合大賞』

    (06年と07年はマネー部門賞第1位)


◎まぐまぐ大賞 2014 
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     http://www.mag2.com/events/mag2year/2014/free/index.html

   「ハロー!株式」 総合大賞 第2位


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発行:アクアリンクス株式会社     関東財務局長(金商)第2282号
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